第7話
ソウマは、王立ライオット学園の地下にある“封印の間”で、過酷な修業の日々を送っていた。
炎の試練、水の試練、雷の試練――それぞれの属性に対応する召喚獣との模擬戦を繰り返し、心の力を鍛えていった。
炎の試練:精霊王イフリートとの模擬戦
イフリートの炎が渦を巻きウーパールーパーに襲い掛かる。
「ウーパールーパー!水魔法で押し返して!」
『うー――ぱ――!』
ウーパールーパーはイフリートの炎を押し返す、しかし両者の力が同じなのか押し返すこともできない。
しばらくするとソウマの魔力が切れウーパールーパーの召喚が解除される。
解除された瞬間、炎がソウマに襲い掛かる!!
「うわーーー!」
炎が収まるとソウマは膝をついて倒れた。
封印の間は魔法の威力は1000分の1になるので致命的なダメージはないがイフリートの炎は召喚獣最高クラスの威力のためダメージは高い。
「何度やっても押し返せない、属性魔法の法則によって炎は水に強いはずなのに。」
『うぱうぱうぱ(ソウマ、焦ることないよ。少しづつだけど前へ煤でいるよ。その証拠に初めは炎を止めることもできなかったじゃないか!)』
ウーパールーパーは常にそばにいて、時に厳しく、時に優しくソウマを導いた。
その修業の合間、学園長・ライオットがソウマを訪ねてきた。
「ソウマ君、あまり頑張りすぎはよくない少し休憩しようか。君に話しておきたいこともある。」
「……はい。」
エルネストは、静かに語り始めた。
「私が若い頃、リュウソウと共に旅をしたことがあるのは知っているね。
彼についてどういう印象を持っている?」
「みんなをいつでも守れる強い人です。」
「みんなそう思っているよね、けど実際・・・・彼は、誰よりも弱かった。召喚も失敗ばかりだった。」
「えっ……伝説の召喚士が、ですか?」
「そうだ。初めの君と一緒だよ。だが彼は、あきらめなかった。そして誰よりも“人を守りたい”という気持ちが強かった。その心が、サラマンダーを呼び寄せたのだ。」
ソウマは、胸の奥が熱くなるのを感じた。
「リュウソウはこう言っていた。『召喚士とは、力を誇る者ではない。誰かのために立ち上がる者だ』と。」
「……僕も、そうなりたいです。」
エルネストは微笑み、ソウマの肩に手を置いた。
「君なら、なれる。リュウソウのように、いや、それ以上に。」
そして――
ソウマは、再び炎の試練に挑んでいた。
しかし前と変わらず魔力切れによる敗北・・・・
「僕は……弱い……!」
膝をつくソウマ。
だが、その時――
『うぱうぱっ!(たしかに今君は、弱い。けど強さとはなんだい?)』
「強さ・・・」
『うぱうーぱ(どうして強くなりたいのだい?)』
「そうだ!僕は守りたいんだ!ミナを!そして困っている人たちを!そして……僕自身の信念を!」
その瞬間、ソウマの体が光に包まれた。
スクロールが輝き、空間が震える。
『うーーーーーーーぱーーーーーーー!!!』
ウーパールーパーが進化した。
その姿は、神々しさを帯びた水の精霊のようで、背後には巨大な水の翼が広がっていた。
☆ウーパールーパー・アクアフォルム☆
スキル:【水神の加護】【再生強化】【心の共鳴】
エルネストはその姿を見て、静かに呟いた。
「リュウソウ・・・お前の意志は無事に継承されているぞ・・・」




