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伝説のサラマンダーを召喚しました。  作者: とうふパパ


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第11話

オウマ王国王宮――

その日オウマ王国の重鎮たちが急遽集められた。 

重厚な扉が開かれ、次々と玉座の間へと入ってくる。軍の将軍、魔法省の長官、そして――王立ライオット学園の学園長、グレイ・ヴァルムもその中にいた。


「……皆、よく集まってくれた。」

玉座に座るオウマ王は、険しい表情で口を開いた。


「魔王が復活した。すでに北方の村が三つ、炎に包まれたという報告が入っている。」

ざわめく重鎮たち。


「魔王は2000年前、伝説の召喚士リュウソウによって封印されたはずでは……」


「ライオット殿はその場にいたはず、そうですよねライオット殿!」


「ふむ、確かにあの時伝説のサラマンダーの力によって封印されるのを見た。」


「その封印が、何者かによって破られた可能性がある。詳細は不明だが、魔王軍の動きは確かに活発化している。」

王は立ち上がり、地図を指し示す。


「このままでは、王都も時間の問題だ。我が軍だけでは防ぎきれぬ。そこで――伝説の召喚獣“サラマンダー”の再来が噂されている件について、確認したい。」

その言葉に、学園長グレイ・ヴァルムが一歩前に出る。


「……確かに、我が学園の生徒ソウマが、石碑の前で未知の召喚獣を召喚し、現在修業中だ。」


「その召喚獣は、本当にサラマンダーなのか?」


「はい。確かにサラマンダーでした、あの頃の昔話をして懐かしみましたので。」

王は静かに頷いた。


「その少年――ソウマを、王宮へ招け。我が目で確かめたい。」


「はっ。」


王宮の謁見の間は、静寂に包まれていた。

高くそびえる天井、荘厳な柱、そして玉座の前に敷かれた赤い絨毯。その先に座すのは、オウマ王国を統べる王――レオン・オウマ。

その瞳は鋭く、長年の統治と戦の経験が刻まれた威厳に満ちていた。


「……ソウマ。前へ。」

重厚な声が響く。

ソウマはゆっくりと歩みを進めた。膝が震える。だが、ウーパールーパーが肩に乗っていることが、わずかな安心を与えてくれていた。


「お前が……伝説の召喚獣を呼び出したという少年か。」


「……はい。」

王は沈黙したまま、ソウマを見つめていた。


「……召喚してみせよ。」


「今は……できません。」


「理由は?」


「僕の“心の力”が足りないからです。サラマンダーは、誰かを守りたいという強い意志がなければ、姿を現さないんです。」

王の眉がわずかに動いた。


「心の力……か。ならば問おう。お前は、何を守る?」

ソウマは目を伏せた。

ミナの言葉、そして自分の中に残る“自分の大切なものを守りたい”という感情――それがあふれたその時ソウマの額が光り輝く。


「……僕は、誰かの希望を守りたい。誰にも信じてもらえなくても、僕自身が信じる。僕の力で、誰かを救えるなら……それが、僕の存在する意味です。」

王は静かに立ち上がった。


「その日額の紋章は!!!そうか・・・その言葉が偽りでないならば――お前は、王国の希望となるかもしれぬ。」

玉座の間に、緊張が走る。


「ソウマ。王命をもって告げる。お前を“召喚士特使”として任命する。魔王軍の脅威に対抗するため、王国の命運を背負ってもらう。」


「……僕が、王国を……?」


「そうだ。お前の召喚獣が真に“伝説”であるならば、その力は必要だ。だが、もし虚偽であれば――その責任は、命をもって償ってもらう。」

ソウマは拳を握った。


「……わかりました。僕は、逃げません。」

王は頷いた。


「ならば、準備を整えよ。魔王軍は、すでに南方の砦へと迫っている。お前の力が試される時は、すぐに訪れる。」



こうして、落ちこぼれと呼ばれた少年は、王国の命運を背負う“召喚士特使”として、戦いの最前線へと向かうこととなった――





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