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大魔鏡  作者: 河出 翠子
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ラテリエ王

 先ずは私が記憶している中で最も古い王について語るとしよう。ラテリエという名の王である。クリノア王国第十五代であるそのお方は、十四代国王ハスタ王の第一子であった。ラテリエ王は八月生まれの明朗で頭脳明晰であられたために若干十六歳で王子となり、先代の死後、齢二十四で王の座に就かれた。それから八年、世をお保ちになられた。先程も申し上げたように賢人であったが、病弱で民衆や議会などにお姿を現さなかったために「不在の国王」と揶揄される悲運の王であった。

 母后は太政大臣スヒム卿の御息女であった。名はもう忘れてしもうた。彼女は十九のお年の時にラテリエ王をお産みになられた後、出家された。中々の美貌の持ち主で、修行中もよく貴族から言い寄られていらした。


二重敬語などが見られますが、古典調に仕上げるため、意図的にしております。


原作より ~文徳天皇~


平安時代前期の第55代天皇(在位850-858)。仁明天皇の第一皇子で、母親は藤原冬嗣の娘、順子。858年に病のため急逝。

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