シュリの山
西峰にある、多くの魔物が棲む山。
山には、多くのグリフォンが棲むグリフォンの森がある。
レッドドラゴンのシュリが主として治めている。
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248話で山全体にルクレーシアの結界が張られた。
●シュリ(初出37話。名前が出たのは60話)
西峰の山に棲むドラゴン。蝙蝠のような翼を持つ、赤い巨大な西洋風ドラゴン。
幼いドラゴンであるクロの嘆きの声を聞きつけ、アリアと出会った。何度かアリアと戦っている。
人化後は、燃えるような赤い髪と瞳の長身の女性になる。腰にかかる赤い髪は、炎が燃えるようにウェーブがかかっている。
稜真は主さんと呼び、アリアは呼び捨て。
一人称、我。
●コボルト(初出61話)
ドラゴンに仕えている。犬頭の小人。尻尾あり。身長100㎝程。
シェパード似の執事や、柴犬似のメイドがいる。
●黒いの(初出244話)
きさらの兄。黒い体に金茶の目。肉球はピンク。体はきさらよりもひと回り大きい。
きさら限定のシスコン。
人間の従魔になったきさらが許せず、山に残そうとした。アリア談『ヤンデレ兄の監禁フラグ』
稜真に傷を負わせた事に腹を立てたドラゴン、精霊、アリアから袋叩きに合う。
きさらと和解後は、稜真を取り合うライバルになる。
本来の性格は、責任感のある世話好きのお兄ちゃん。
双子の母に頭が上がらない。
●茶色いの(名前が出たのは244話。初出は254話後の閑話)
きさらの妹は明るい茶色の羽と毛皮で、所々白い色が混じっている。
兄と同じでシスコンだったが、稜真の従魔になった事から過保護を卒業した。
兄に対して口が悪い。
●双子の子供達(初出243話)
どこまでが羽で、どこから毛なのか分からない。それ程全身がふわふわで、もこもこな産毛に包まれている双子。大きさは小型犬サイズ。
薄い茶色の体に、真っ黒い瞳。嘴は丸っこく、かぱっと開くと黒く小さな舌がのぞく。後ろ脚の肉球は柔らかく、ピンク色をしている。
この2頭は、ピタリと同じ時間にこの世に生まれ出た。卵に入るヒビの形や時間までが一緒のまさに双子。
いたずらっ子な子供達で、稜真が大好き。
稜真が去った後は『わかおさ』の面倒を見ると決め、纏わりつくようになった。
●双子の母(初出243話)
クリーム色のグリフォン。双子のやんちゃさに手を焼いている。
稜真の歌が好き。
きさらの兄の事を『若長』と呼んでからかっている。きさら達の子守りをしていたので、きさらの兄を含めた兄妹は、このグリフォンに頭が上がらない。
●きさらの父(初出243話)
通常のグリフォンの倍はある、精悍な顔立ちの巨大な漆黒のグリフォン。肉球は焦げ茶色でカチカチ。
念話が出来る。グリフォンの長でもある。
人の姿になったシュリを乗せて飛ぶ事がある。
表には出さないが稜真を気に入っており、ブラッシングされるのが好き。
何度か稜真を乗せて飛んでいる。
●きさらの母(初出243話)
明るい茶色のグリフォン。
念話が出来る。
きさらの父よりは小柄だが、それでも一般のグリフォンよりも大きい。
●プラム(精霊化してからの初出は456話)
元は、きさらの兄を助けようと、稜真がスキルを使って巨大化させた植物。(252話)
植物名はキュスカ。446話で精霊化したと話が出ている。
本体は切り立った崖一面を覆うほどの巨大植物。
精霊化した姿は、柔らかく波打つ肩までの茶髪に、両こめかみに緑のメッシュ。澄んだ水色の瞳の幼女、と言うよりも赤ん坊。話し言葉は片言。
お友達が大好き。
名付けてくれたセードゥルをママと呼んでいる。
●怪我をした魔獣(初出489話)
何者かに捕らえられていた魔獣。逃げ出したところを、ナディムとロベルトに見つかった。
稜真が関与して、シュリの山にかくまわれるようになった。
灰色の毛皮に、うっすらと斑点模様がある。南の温かい地方に生息するジャウリーというネコ科魔獣の幼体。
●大工ドワーフ(初出581話)
565話で、伯爵の話にチラリと出た。
王都の伯爵邸建築を依頼された9名のドワーフ達。依頼主はグスターヴァスとエリファレットの2柱。神からの依頼で張り切りすぎて、稜真が説得に骨を折る羽目になった。
身長が低くひげ面で、ドワーフらしいドワーフである。彼等は全員声が大きく陽気で、ガハハと豪快に笑う。
全員一人称は、わし。
リーダーの名はジダル。
稜真に賭けを持ちかけて飲み比べを挑み、全員が負けた。