スケア村(マーシャの故郷)
デルガドから北にあたる、マーシャが住んでいた山裾の小さな村。近くに大きな川が流れている。川の上流にあたるこの村の標高は高い。作物を作り、山羊の放牧をして生活している村。
先を尖らせた丸太を打ち込んで作られた、頑丈な塀で守られている。
村に面した崖が崩れ、マーシャの家と畑が潰れた。
村には宿は1軒のみ。宿にも風呂はなく、共同浴場がある。
少し離れた場所に岩に囲まれた、底が知れない深さの淵があり、切り立った淵の横には、1本の大樹が生えている。
近くの山の中腹から、ダンジョン町に続くトンネルが見つかった。(400話)
精霊の道に近い村の端に冒険者ギルドが出来た。(583話)
ギルド長は村長。
●村長(初出184話)
中年の穏やかそうな男性。
●オルガ(初出190話。名前が出たのは196話)
マーシャの友達で村長の娘。8歳。
一人称は私。
●ジェド(初出196話)
オルガの兄。枯れ草色の髪の少年。12歳。
イネスと仲良くなった。
一人称は俺。
●ロブ(初出166話。名前が出たのは197話)
マーシャの父。故人。
木工細工師になる為、王都で修行していた。突然妻を連れて村に戻って、畑仕事を始めた。
●マイリ(初出166話。名前が出たのは197話)
マーシャの母。王都の出らしい。故人。
実家は商家をしているらしい。
●クリフとフラウ(初出193話)
雄がクリフ、雌はフラウ。体長1メートル超。ピレネー犬のような真っ白で毛がもふもふした犬。
村人が共同で飼っており、犬小屋は村の中央にある。特に囲いもなく、犬達は村の中を自由に歩き、村全体の番犬も兼ねている。
村の子供達にとっては、悪戯をしたり、いつまでも遊んでいると叱りに来る、親よりも怖い存在。
稜真が大好き。アリアには服従。
●子犬(初出301話)
クリフとフラウの子供。雄が2頭、雌が1頭。
雌は他の村に行く事が決まっていて、1頭は猟犬にする為にダリウスが引き取る。
↓392話
ダリウスが引き取った犬は、カルと名付けられた。
●ブラン(初出301話。名前が付いたのは328話)
スケア村の犬、クリフとフラウの子供。親と同じ真っ白な雄の子犬。3頭産まれた兄妹の中で1番落ち着きがない。
村から抜け出してゴブリンに襲われているところを、そらとももに助けられた。
きさらが大好きで、きさらの言う事は大人しく聞く。
スタンピードのボスだった巨狼の魔石を飲み込んでしまった。きさらが弟のように感じて、伯爵家で飼う事になる。
迷子防止の赤い首輪には、名前と住所が書かれている。名前を付けたのはマーシャ。
●宿の主人(初出185話)
宿泊客は滅多におらず、普段は畑を耕して生活している。昼と夜に食堂を営業し、宿は副業。
稜真に揚げ料理を教えて貰った。
●宿の女将(初出185話)
パンを焼く名人。
マーシャの母と比較的仲が良かった。
●村のご婦人方と村長夫人(初出198話辺り)
稜真のファンになった方々。
大人向けの朗読で腰砕けになった。
●ダリウス(初出302話)
村の猟師。弓を使う。
30代で灰色の髪と緑の瞳の男性。
一人称は俺。クリフとフラウの子犬を引き取り、猟犬にする予定。
●シャリウ(初出185話)
メルヴィル領北部の山脈、中央の山にある淵の主。シュリの知り合い。
シュリと比べると体が細長く、どこか東洋風に見える巨大な白いドラゴン。羽はない。金の瞳で近眼。
人化すると、白く長いまっすぐな髪に金の瞳、眼鏡をかけた一見理知的な20代後半の男性になる。
一人称は我。慇懃無礼でヘタレ。アリアが怖い。水を操る力を持つ。
精霊である妻が病に侵され、助力の対価に稜真に助けを求めた。
他にも7人の妻がいる。いずれも領地が荒れていた時に、保護した者達である。
ロリコン&男色疑惑あり。
棲み家である淵を作った際に、辺りの森を消したらしい。
アリアを魔女と呼ぶ。
●ティヨル(初出186話)
淵に生えている大木の精霊。
肩までの波打つ緑髪、紺色の瞳。14~5歳に見える少女。
シャリウの妻。正妻。
稜真に病を癒され、熱烈なファンになる。シプレをお姉様と呼ぶ。
アリアは最初だけ「お姉さん」と呼んでいた。仲間認識以後は呼び捨て。
●ソル(初出186話。名前が出たのは212話)
大地の精霊。偏屈で厳めしい老人。
一人称はわし。
シャリウの腰までの身長。特徴的なのは、地面に付く程の長い髪と長い髭。温かさを感じさせる大地の色をしており、瞳の色も同じ。
「長き年月を経ておられる、神にも近しい力をお持ちの、高位の精霊」(シプレ談)
ティヨルを子供のように思っている。
世間に疎い。
稜真は「ご老人」と呼ぶ。シャリウは「爺」。ティヨルは「おじい様」
稜真は212話で『ソルおじいちゃん』と呼ばされる事になった。
●シャリウの妻
ティヨルを除いて6人。いずれも10代半ばから後半に見える若い女性ばかり。
シュリの山でのライブを見て、全員が稜真ファンになった。




