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プログラム:25 《無理だよ、今の君になにができる??》









「抹、てめぇもっと速く歩けねぇのかよっっ!!!!」


美富は声を張り上げて佐々木に向かって怒鳴った。





「・・・ああ、ごめん。」

佐々木はそれだけ言うと、またノロノロと歩いた。



「―っ!何だよお前、ビビッてんのか??!いい加減にしろよ、陽立は一人で隠れてるに決まってんだろ?!今は自分の心配したらどうなんだよっ!!!」

佐々木は先ほどから、一番最初に教室を出て行った陽立を心配していた。


それが図星だったのかは謎だが、佐々木は言った。











「別に、そんなことはない。柳田、お前、よくこんな状況でも怒っていられるな。少しは冷静になったらどうなんだ。」






「・・・あ゛・・・?」

その言葉が気に食わなく、美富はギロッと佐々木を睨みつけ、その胸倉を掴んだ。




「てめぇよぉぉ!!この状況で冷静になれるとでもおもってんのか??!俺は生憎、そんな良い機能は備わっていないもんでねッッ!!!!怒り狂うことしか出来ねぇぇんだよっっ!!!!!!!!」







最後の言葉が言い終わらないうちに、美富はバッと佐々木の目に見えなくなるまで走っていってしまった。













佐々木は、美富をとめることはしなかった。



だって、








出来ないのだから・・・。





































当時中学一年だったときの俺は、今では自分でも信じられないほど凶悪だった。



そりゃ暴行なんて当たり前。


盗みだってしたし、警察のお世話にだってなっていた。



どうして、俺はいま、こんなに平和ボケているんだろう。





























・・・ああ、そうだ。


‘アイツ’のせいなんだ・・・。















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