プログラム:21 《悪魔様 何ヲ御望ミデスカ????》
更新が遅れてすみませんでした。
この後もまた、更新することが多くなると思いますので、あらかじめご了承ください。
by偽屋
只今の時刻10:45。
ゲェム開始時刻まで、残り約1時間。
「俺さぁ〜勝つ自信まったくないんだよね。」
尚人は、探す場所を必死で見つけようとしているノゾムとノゾミに言った。
「…は?何を今更…。」
ノゾムは尚人のほうに目を丸めた。
「だって相手は悪魔なんだぜ?勝てるわけがないじゃん?」
尚人はもう諦めかけていた。
「それに、こんな学校に隠れる場所なんて…オタッキ〜ぐらいしか知らないだろ?」
「どこに学校の隠れ場所を知っているオタクがいるのよ。」
ノゾミは尚人の言っていることに興味を示さなく、素っ気無く突っ込んだ。
「まぁさ、あれだよ。探したって隠れる場所なんてないんだからさ、もう諦めよ〜ぜ。」
苦笑した尚人をノゾムは睨みつけ、ノゾミは前へ進んだ。
「な、なんだよっ…」
急に睨みつけられた尚人は、
ノゾムにごくりと唾を飲み込みながら言った。
するとノゾムは、ふちの無い長方形の眼鏡を軽く上げた。
「別に尚人が諦めているなら、尚人は諦めればいい。
僕らは残念だけど、尚人とは違う考えみたいだね。」
そう言って、ノゾムもさっさとノゾミのところまで歩いていってしまった。
「…っんだよ…!!」
きっぱりとノゾムに言われ、
尚人はイライラしたまま、ノゾムたちの反対方向へ歩いていった。
嗚呼…
このゲェムはミンナを引き裂いてしまうんだね。
僕はただ、信頼している強さがどれだけか、知りたかったのに…。
早い。
早い。
そんなにもろいものなんだ。
簡単にユウジョウというものがバラバラになった…。
人間は所詮、自分だけしか見れないんだね。
でも悪魔は特別だよ。
特別すぎて気持ち悪い。
悪魔はトモダチを知らないから。
ユウジョウを知りたいから。
ダカラ自分の欲望のために、
生き物を殺して、そして何かを得ろうとする。
何も得ることなんて、できるはずが無いのに。
ねぇ悪魔、今度ハナニガ、
御望ミデスカ????