表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/40

プログラム:13 《予想外の隠れ場所》







けっこう階段を上がった。


あたしの学校は無駄に縦長いらしい…








「…ここ、だ。」

少し息を荒げて、雅之は目の前のとびらを指差した。



「あ、ここ…」

あたしは驚いた。


だってこのとびらは…

女子ロッカーと男子ロッカーの入り口だったんだものッッ!!








「え、もしかして雅之が女子のほう入ってくれるのっ?!!」

何故かあたしは、バラバラに入る、

という考えが浮かんでこなかった。











「…何バカなこと言ってんの、そっちじゃない。こっち。」

雅之はあたしを軽蔑(けいべつ)したような顔をして

男子ロッカーの隣りの壁に手を当てた。





そこは小さな板が何枚も貼られてあって、

何回も修正したように見られる。






雅之は

あたしと、まだ頭を抱えている由樹を無視して、

小さな板の一つをはがした。




『ベリッ!!』

そんな音がして、その板の奥から冷たい風が吹いてきた。









「…?」

あたしは雅之を押して、

板をはがしてできた穴の中を覗くように見た。

























―そこは、一つの教室のようだった。




決して広いとはいえないけど、

あたしが15人入ってもスカスカな感じの教室だった。












でもなんで雅之がこんなところを?




「入って。」

雅之はあたしと由樹を押して、

その小さな穴の中に無理やり入れた。





その穴は小さかったけど、

何とかギリギリ入ることができた。




(詰まったら命取りだって、

雅之に言われて自分自身で押し込んだのは、かなり恥ずかしい。)








「ここは俺と、春人しか知らない。」

つまり秘密基地、みたいなものですか。









「だから、もしかしたら春人が来るかもしれない。」

春人を心配して雅之は言った。











「いつ見つけたの?ここ。」

冷静になったつもりであたしは聞いた。






すると雅之は、秘密基地の話題からわざとそらすように、思い出話をし始めた。。。
















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ