8章5話『八面結界』
――――――――レンラ・アスクム・ディオルー組――――――――
シヴァ・バスレイヤ製『八面結界』。8つの面それぞれに固有の結界を持ち、回転が止まった際に出た面に合わせてその面に付けられた空間に飛ばされる。
1の面、海の間。2の面、草の間。3の面、山の間。4の面、川の間。5の面、島の間。6の面、船の間。7の面、月の間。8の面、空の間。上に出た面に合わせて、飛ばされる面が変わって来る。本来、これは8つの面を使っての人を閉じ込めるための牢獄用に開発されたのだが、この『八面結界』の目を自由に操る事が出来るシヴァ・バスレイヤにとっては、自分のバトルフィールドを自由に生み出す物へと変わるのだ。
「この『八面結界』から抜け出す方法は2つ。1つは外にある『八面結界』の本体を誰かがぶち壊す事。もう1つは『八面結界』を投げた当人を戦闘不能状態に陥らせる事」
闇夜に生える満月。水面に映る月と水面に浮かぶ蓮の葉。そして雰囲気漂う宮廷風の橋。その宮廷風の橋の上に1人、『どんぐりの会』のガイオン・ダラムアトルはそう言っていた。
「さぁ、始めようか。レンラ君、アスクム君、ディオルーさんの3人さんよ」
彼はそう言って、両腕に短刀を構えていた。
「……分かりやすいよね。倒せば良いと言うだけだし」
「……そうね。分かりやすいわ」
アスクムはそう言ってガイオンと同じように短刀を構え、ディオルーも頭の上に水の塊を作り出す。
「―――――そうだね。分かりやすい。ウナ・コレンテ、一次開放」
僕は、水の剣、半透明の太刀であるウナ・コレンテを構え、さらに一次開放を行って瞳を蒼い瞳に変えてさらにヒュドラの右腕へと変えていた。
「はぁー!」
ディオルーさんは水の塊を放つ。しかも微妙に時間差を置いて投げている。それを避けようとガイオンは跳びあがり、それに合わせるようにしてガイオンは跳んで斬りかかる。
「貰った!」
「そう容易くは倒せないよ? 若者よ」
ガイオンにアスクムは短刀で斬りかかるが、ガイオンは短刀2本を交差してそのアスクムの攻撃を防いでいた。そしてガイオンは防いだ反動で落ちていく。
「―――――――今だ!」
僕は一次開放によって変化した氷龍ヒュドラの右腕で力強く太刀を振るう。振るった太刀から水の塊が出て来て、水の塊はガイオンにぶつかってガイオンは水面へと叩きつけられた。
「3対1はきついけど、やらないとね」
ガイオンはそう言って短刀を力強く握りしめた。




