8章3話「邪魔」
―――――――アトアグニ・メンルリ組―――――――
「『菓子工場』、ポッキーアロー」
シワコは大きなポッキーを作り出し、その大きなポッキーを3本作り出して、発射した。
アトアグニは弓矢を構えて、その大きなポッキーと当てて、弓矢とポッキーは床へと落ちて刺さっていた。
「魔法剣、アイスラッシュ!」
メンルリはそう言って、剣に氷を纏わせ、氷の剣で斬りかかる。
「――――――『菓子工場』、クッキーソード」
シワコはクッキーで剣を作り出して、そのメンルリの氷の剣を防いでいた。しかしその氷の剣の纏っている氷がクッキーの剣に移って行き、シワコの両手は凍っていた。
「……ピピ。ガンショット」
コヨルはそう言って、腕から弾を発射していた。それをメンルリは炎の魔法で、壁を作って防いでいた。
「……ピピ。どうやらシワコだけでは勝てないようですね」
「仕方ないでしょ! 私の能力、はなから戦闘向きとは程遠い能力なんですから! コヨルは良いですよね、ロボットだから戦闘武器詰め込めてて!」
「……ピピ。ならばロボット的な装備で倒すとしましょう」
シワコとコヨルはそう言いながら、武器を構える。シワコは大きな板チョコ、コヨルは歯車などの物が付いた鋼の剣を構えている。
「……ピピ。歯車剣一掃斬り!」
「『菓子工場』、板チョコバッティング!」
シワコとコヨルがそうやって、攻撃しようとした瞬間、
アトアグニとコヨルの2人は彼女達のあからさまとも思える弱点に気付く。
((……隙が多い))
戦闘にそんなに特化していない2人。その2人の連携はまるでなっておらず、連携が取れていない。防御する際は1人1人でやるから目立ってないけど、攻撃に転じる際の隙はまるで素人レベルまでに大きい。そしてそんな2人が連携すると、
「あっ! そこ、邪魔ですよ、コヨル!」
「……ピピ。邪魔はそっち」
2人の連携が取れずに、あたふたしている。その隙にアトアグニとコヨルは普通に落ち着いて攻撃する。
「「はにゃ!」」
そして2人は倒れた。
「……呆気ない勝負」
「だね。向こうのアスクムの方がこの2人の相手は、ボク達より向いていただろう。
……急いでおいかけよう」
「……だね」
2人はそう言い、『背倉辺総合株式会社』へと向かって行った。
ちなみに2人が倒したこの2人こそ、彼女達本人であった訳なのだが、それは今は些細な問題である。




