8章1話『ロボスイーツパーティーと援軍作戦』
――――レンラ・アスクム・ディオルー組――――――
レンラ・バトルレンジ、アスクム・フレイアト、ディオルー・セレネオスの3人は北側から『背倉辺総合株式会社』を目指していた。
「いや、どちらにしても楽になりそうだね」
と、アスクムが気軽そうに言ったのを、ディオルーが
「どうしてそんな事を言いきれるの?」
とたしなめた。レンラが
「アスクムが言いたい事は分かる。こっちに2人来たらあっちが楽になり、あっちに2人行ったらこっちは楽に進めると言う事だろ?」
と言うと、
「正解だよ、流石レンラ君」
とアスクムが言う。
「まぁ、一応どちらにせよこっちで襲撃を受けなくても、『背倉辺総合株式会社』に行けば攻撃は受ける訳だし、油断は出来ないけどね」
「そうね。とりあえず気を付けるに越したことはないわ」
「だな。まぁ、いつ敵が来ても良いように戦闘準備だけはしないとな」
3人でそうやってお互いに今後の作戦の事について話し合っていると、目の前に2人の女性が現れた。
両手にケーキを持った豊満な身体と兎耳が特徴の、シワコ・コニアンと腕にバズーカを取り付けた小柄のゴスロリの、コヨル・テミンスの両名だった。
「ここから先に行けるなんて、甘い考えは捨てる事ですね! スイーツだけにです!」
「ピピ……。シワコ、それあまり面白くない。けどその通り。
君達は我らが策、『ロボスイーツパーティーと援軍作戦』にてやられます」
どうやら敵はこちらに来たようだ、とレンラは思っていた。
後の事はメンルリとアトアグニが『背倉辺総合株式会社』に行く事を願いつつ、3人は攻撃体勢に入った。
――――アトアグニ・メンルリ組―――――
フォルセピア・アトアグニとメンルリ・シウテムカの2人は、北から向かったレンラ・アスクム・ディオルーの3人を見終わった後、南へと向かっていた。
しかし進めなくなった。何故ならば、
「ここから先に行けるなんて、甘い考えは捨てる事ですね! スイーツだけにです!」
「ピピ……。シワコ、それあまり面白くない。けどその通り。
君達は我らが策、『ロボスイーツパーティーと援軍作戦』にてやられます」
と、両手にケーキを持った豊満な身体と兎耳が特徴の、シワコ・コニアンと腕にバズーカを取り付けた小柄のゴスロリの、コヨル・テミンスの2人が道を通せんぼしていたからだ。
それは実体としてちゃんと存在していた。
「……メンルリちゃん。作戦、開始。メンルリちゃん?」
アトアグニはいつまで経っても、攻撃体勢に入らないメンルリを諭すように呼び掛ける。メンルリは呆然としていた。
「そんな……そんな事って!」
そしてメンルリは2人を睨み付ける。
「これは私の家に居たロボットの内の2体。本物の2人は恐らく、3人の方を襲っています」
「……!」
『ロボスイーツパーティーと援軍作戦』。それはメンルリの家から撤収する際にガイオンとコヨルが持ち帰って来たロボットのうちの2体を自分達の姿に改造して戦わせると言う作戦だったのだ。
「3人の方も戦っているでしょうし、このロボット達を速く倒して、『背倉辺総合株式会社』に急ぎますよ、アトアグニさん」
「……心得た」
そう言って、メンルリは剣を構え、アトアグニは弓を構えた。
こうしてシワコとコヨルによる妨害を邪魔する2組の戦線が幕をあげた。




