7章7話「調べた結果」
「と言う訳で調べた結果、ヤヤさんは『どんぐりの会』によって連れ去られた事が分かったよ」
と、ヤヤの居場所を探してくれたアスクム・フレイアトは答えていた。
「『どんぐりの会』ね……。あの電車で襲って来た連中よね」
「ボクの屋敷を襲ったのもね」
『どんぐりの会』。残念異能を持つ集団。フレイアトの話だと、手伝いがないと考えた場合、敵となるのは恐らく5人。
自由自在にサイコロを操る異能、『偽賭博』のガイオン・ダラムアトル。
髪と瞳の色を自由に変える異能、『色彩加工』のクナピト・モナザ。
お菓子を発生させる異能、『菓子工場』のシワコ・コニアン。
です・ます口調で無理矢理喋らせる異能、『誤字脱字』のシヴァ・バスレイヤ。
ガラスを曇らせる機能、『ガラス細工』のコヨル・テミンス。
そしてリーダー、見た物を忘れずに居てそしてそれを完璧に再生する異能、『録画再生』のアサセノス・ナハルーパ。
厄介そうなメンバーばかりだろうが、気を付けて対処すれば何とかなるだろうメンバーばかりだ。特にそんなに身構えなくても倒せるだろう。
「ともかく頑張って倒してヤヤさんを取り返すしかないね。出発はいつにするつもりだい?」
「出来るなら明日にでもやりたい所だよ」
けど、明日は駄目だ。まだ学校に【ヤヤ・ヒュプオン暗殺指令】のミッションを受けると言っていない。ここでいきなりヤヤを助けに行ったら、後で何を言われるか分からない。だからこそヤヤを助けるには正式な手続きを踏んでから出ないと、ヤヤを助けよう。そう決めて僕は皆と別れて、メンルリさんと共に家へと帰った。
次回は4月18日の0時に投稿予定。
次は【7章閑話「真なる全世界最強」】です。
遂にトラソルクエ学校の生徒会長登場です。




