6章U4話「勝負はまだついてないよ」
【クロノウス・ウルカニア編】
「二腕流奥儀、雷刀一騎!」
クロノウスはそう言って雷で作った腕で2本となった『一期一振』を振るう。僕はそれをツービネで防いでいた。クロノウスは瞳を細めて、「ほほぅ……」と感心するように言う。
「ニ腕流奥儀、雷ヶ剣!」
クロノウスは一瞬で後ろへと後退する。いきなり後退したために僕は体勢を崩される。そしてそのままクロノウスは跳び、僕の上へと跳ぶ。そして彼はくるりと回転し、そのまま『一期一振』を振り下ろす。
「ふっ……!」
僕はツービネを振るって、『一期一振』にぶつける。『一期一振』だけしか攻撃出来ないと言うのは難しい。何せあの腕は雷の腕であり、攻撃出来ない。あの腕に攻撃すると痺れてしまうだろうし。
「なるほど……。けれども、まだまだ攻撃手段は残っているよ」
クロノウスはそう言ってさらに雷の腕を4本作り出してその腕に『一期一振』を振るう。6本の腕と、その腕に掴んだ6本の『一期一振』。そしてクロノウスはその6本の『一期一振』を6本の腕で器用に構える。
「六腕流奥儀、阿修羅。―――――――参る」
彼はそう言い、6本の『一期一振』を振るう。
「……くっ!」
僕はクロノウスの攻撃に難儀する。何せ相手はさらに今の3倍の手数で攻撃している。その厄介さは今の3倍所の話じゃない!
「ウインドエイジ!」
僕は風の球を自ら作り出し、クロノウスを吹き飛ばす。
「ウインドアロー・ワルキューレ!」
僕は沢山の、数多の風の弓矢を作り出し、その作り出した弓矢をクロノウスへと発射した。発射された弓矢は的確にクロノウスへと攻められ、クロノウスは窓にぶつかり外へと飛ばされる。飛ばされ、そして彼は中庭へと落ちた。
「落ちた!」
「レンラ君、私が風の魔法で下に下ろします!」
「頼んだ!」
僕もツービネを使っているから、風の魔法くらいどうって事は無いんだけれども、あのクロノウスを倒すのにそんな甘い事は言っていられない。今は少しでも魔力の消費を抑えておかないと!
そして僕はヤヤの魔法によってゆっくりと降りる。そしてそこには
「良い気な物だね。勝負はまだついてないよ。
何せは僕様はまだ最強の技を使ってはいないのだから」
彼からは雷の腕が右側から500本、左側から500本出てきた。そしてその全部の腕には『一期一振』が握られていて、彼女の背中からは後光が差しこんでいた。
「僕様の最強な技。サンダーアームと『贋物作成』の全力を使ったこの奥儀。1000の腕と1000の剣の前に人々は神の到来を悟る。
これこそ僕様の最強必殺技、名を『武神千手』!」
クロノウスはそう言って怪しく微笑んだ。




