6章B4話「私のとっておき」
「私のとっておき、フレアバタフリーモード。この形態になった以上、勝負は付いたも同然ですよ」
ビジョップはそう言って、背中から生やした蝶の羽のような物を飛ばしていた。そして巨大な銀のロボットの両腕で金の装飾を象った長刀を持つ。そしてその金の装飾を象った長刀を持ったまま、運動場で立っている。
「魔法剣術、水斬」
メンルリさんはそう言って、西洋刀に水を纏わせる。そしてメンルリさんは水を纏った西洋刀を振るう。
「炎長刀蝶跳!」
ビジョップは巨大な銀のロボットの腕で長刀を持つ。そして蝶の羽をばたばた動かして彼女は跳ぶ。ビジョップは跳んで、巨大な銀のロボットの腕で長刀に炎を纏わせて攻撃する。
「水斬!」
メンルリさんは水を纏った西洋刀を、炎を纏わせた長刀にぶつける。
ビジョップとメンルリさんは手に持った長刀と西洋刀をぶつける。
「……雷弓矢!」
アトアグニさんは雷を纏った弓矢をビジョップめがけて発射する。
そしてビジョップはその放たれた雷の弓矢を避ける。蝶の羽をばたばた動かして彼女は風を作り出し、風を作り出すと共に雷の弓矢を吹き飛ばす。
「弓矢は私には効きませんよ? そしてこの小競り合いも私には無意味です」
そして巨大な銀のロボットの腕に黒い雷を纏わせる。纏わせると共にビジョップの攻撃力が上がり、メンルリさんは顔を苦悩に滲ませる。攻撃によってメンルリさんを中心として波紋のように衝撃が生まれる。
「……危ない!」
それをアトアグニさんが弓矢を放つ。放つと共にビジョップは跳び避ける。
「蝶! 長刀刃!」
ビジョップは長刀を振るい、蝶の羽をばたつかせて跳んでメンルリさんへと向かう。
「魔法剣術、雷斬!」
メンルリさんはそれを雷で纏った西洋刀をぶつける。
「……爆発矢!」
アトアグニさんは弓矢を放ち、そしてビジョップの前で爆発する。
生まれる黒い爆風。
「けほけほ……! 全く、ボクまで燃やす気かい?」
そう言いながら、爆風の中からメンルリさんが出て来る。
爆風を受けてしまい、爆発を受けていて、彼女の身体は黒く染まってしまっていた。
「まぁ、でもボクは……ちゃんと目的を果たしておいたよ?」
メンルリさんの手には、――――――――ビジョップの腕に付けていた銅色の腕章を手に持っていた。
次回、1月10日0時投稿。
次回、遂にウルカニア編開始です。
【6章U1話「流石にそれはしないけれどね」】をよろしくお願いします。今年もよろしくお願いします。




