6章B2話「銃機ガンスロット」
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【リストロル・ビジョップ編】
「お次は女性2人ですか。安心してください、私はどこぞの怪力王女と違ってそこまで怖い相手じゃありませんからね」
運動場に行くとそこにはリストロル・ビジョップの姿があった。
短めの制服のスカートに胸元のボタンを3つほど外したブラウスにネックレスといった、いかにも今風な女生徒。肌は少し日に焼けたような健康的な肌に、輝くような金色の瞳。腕には『L.B.』と書かれたワッペンを付けており、胸ポケットには塔をイメージするバッジを付けている。背中には籠を背負っており、籠の中にはマニアックなロボット雑誌が入っている。
その身体は血によって汚れているけれども、服は全く破れていないから恐らく返り血だなとアトアグニさんとメンルリさんは思っていた。
「……一応、その銀の腕章、貰います」
「そうだね。ボクもそれが目的だよ」
と、アトアグニさんは弓矢を構え、メンルリさんは剣を構える。
「面白そうですね。あなた達はもっと楽しめるんでしょうか? 楽しめると嬉しいですね」
ビジョップさんはそう言って、籠の中からマニアックなロボット雑誌を取り、ぺらぺらと彼女は捲って行く。彼女はぺらぺらと溜め息を吐きながら、マニアックなロボット雑誌を捲って行く。
「……何、してるの?」
「さぁ……? ボクもリストロル・ビジョップの攻撃方法は分からないんですよ」
そしてアトアグニさんとメンルリさんはこそこそと喋り合いながら、とりあえず攻撃しようと言う結論に落ち着き、2人は攻撃する。
「……爆発弓矢、三式」
「スパークボール!」
アトアグニさんは3本の爆破弓矢を放ち、メンルリさんは雷の巨大な球を放つ。そして放たれた3本の爆破弓矢と雷の巨大な球はビジョップを包み込んでいた。
「……やった?」
「いや、ボクはやられていないと思うよ?」
と言っていた。
―――――――――そしてそんなアトアグニさんの予想は当たっていた。
「―――――――――――――さぁ、始めましょう。今回は『Sliler Ganner』から銃機ガンスロットで参りましょう」
煙の中から現れたのは、黒い装甲と共に沢山の銃を搭載した、とある創作物のロボット兵器だった。
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『Siler Ganner』。
軍所属の主人公、ライト・ガンナウェルはある日、上司であるエコー・ボンバーから特殊任務を伝えられる。行った先で彼は軍の暗部、ナノマシンを使った生体兵器の実験の産物、ナノ・レフトアームを保護し、軍から命を狙われるようになる。
軍に見限りを付けたライトは軍と戦う日々に身を投じる。そのライトの愛機、それこそが銃機ガンスロットである。
まぁ、そう言うロボット物の創作物である。
そしてリストロル・ビジョップはそう言うロボット物が大好きな女子学生であった。
ロボットの黒光りするその身体、激しい銃撃戦、熱い接近戦。
綺麗で美しいビジュアルに、激戦化する風景。
リストロル・ビジョップはそう言う物に非常に執着していた。
……何せ、戦いに自分の好きなロボットを出すのだから。
「さぁ、行きます! ガンスロット、発進!」
ビジョップはそのまま銃機ガンスロットに乗って、アトアグニさんとメンルリさんへと向かって行った。銃機ガンスロットの背中のブースターから炎を出して、空を飛んでいたのだった。
次回は12月20日0時にて投稿予定です。
そう言えば、リストロルの話はまだ書いてないなと思い、書いてみる事にしました。
では、次回。【6章B0話「クロノウス君……」】をお楽しみに。




