6章Q2話「受けると良いさ」
【ハトトリー・クイーン編】
ハトトリー・クイーンは攻撃を開始する。
ハトトリー・クイーンは床を蹴ってアスクムの方に飛ぶ。その跳ぶ際に彼女は床に突き刺さった刀の1本を抜く。そしてクイーンはその刀で斬りかかろうとする。
「よっ……!」
アスクムは短刀を構えてその攻撃を防ごうとする。しかし、
「重っ……!」
クイーンの怪力は桁違い。アスクムは攻撃を受けながら顔を強張らせながら、衝撃を受けて重みに耐えていた。
「アクアレーザー!」
ディオルーはアスクムと戦っているクイーン目がけて水の光線を発射する。発射されたレーザーはクイーンに一目散に向かって行き、クイーンはそれを避けるために後ろへと跳んだ。
「危なかったわね、アスクム。大丈夫?」
「あぁ、あれは本当に体験してみないと分からない痛みだよ」
そう言いながら、アスクムは袖を捲ってディオルーに肌を見せる。その肌は赤く染まっていた。
攻撃を受けていないのにも関わらず、だ。
圧倒的な破壊力はアスクムの腕を赤く腫れさせていたのだった。
「クロノウスはわーわー言いながらも変に大丈夫そうに言っていたから、それほどでも無いと思っていたんだけど」
「……先輩を付けようよ、ディオルーさん」
そう言いながら、アスクムは袖を伸ばして肌を隠す。そしてクイーンの方に顔を向ける。
「まぁ、今ので彼女の魔法も分かっているし」
そう言いながらアスクムはクナイを構えてクイーン目がけて発射した。発射されたクナイはクイーンの方に真っ直ぐ飛んで行き――――――――――――――――途中でいきなり軌道を変えて彼女の持つ刀へと飛んで行った。そして彼女の刀にクナイがひっつく。
「もしかして彼女の持つ雷系の魔法って……」
「恐らく、あれ。雷魔法の一種、『磁気魔法』だよ」
磁気魔法。
それは磁気を操作する魔法。磁気を操って鋼鉄を動かす。要するに鋼鉄を動かして、鋼鉄を自分の意思で武器として使う攻撃方法。それがハトトリー・クイーンの攻撃方法。
「私の雷魔法が磁気魔法だとばれるまでの最短記録更新。と、私は思うのだけど」
クイーンはそう言いながら、自分が持っていた刀をぽい、と宙へと飛ばす。そして宙へと飛んだ刀は周りの刀がその刀へと合体するように集まって行き合体したその刀達は1つの大きな球へと変わっていた。
「この刀の球でも受けると良いさ。と、私は思うのだけど」
そう言って、刀の球はアスクムとディオルーの元へと飛んで行く。アスクムとディオルーの方に別の方から刀の高速操作誘導という攻撃が発射されておりそれを2人は避けるのに精いっぱいだった。
そして近くに来たその刀の球は分散して、アスクムとディオルーに降り注ぐ。
2人は刀剣による切り傷を受けていた。
「攻撃は続く。と、私は思うのだけど」
そう言って、クイーンは新たな刀剣の球を作り上げていた。そして間髪入れずにアスクムとディオルーの方に飛ばす。
「まずっ……!」
「っ……!」
アスクムとディオルーは再び攻撃を避けるために避けようとするが、
「逃がしはしない。と、私は思うのだけど」
彼らの近くにあった刀剣の球に使っていた刀や剣が動き出して、彼らを足止めする。アスクムはそれを捌き、ディオルーは水の魔法でその刀剣を水の球で落として行く。
そうして攻撃している所に、刀剣で作った球が向かって行き2つに分かれて、彼らにぶつかる。2つになってもかなりの大きさを持つその2つの球は、アスクムとディオルーの2人を吹っ飛ばす。
「……ッ!」
「痛っ……!」
アスクムとディオルーはそれぞれ苦悶に顔を滲ませる。
小さくなったとは言え、それは高速で発射されたかなりの大きさの球。しかも少し小さくなった事により刀剣の切れ味が遺憾なく発揮される。切り傷と高速の衝撃を受けた彼らは吹っ飛び、壁に叩きつけられる。
「逃しはしない。と、私は思うのだけど」
クイーンはそう言いながら、地面を蹴って跳びそのまま向かって行く。アスクムとディオルーに当たった2つの刀剣の球はそのままクイーンの元へと向かって行く。クイーンの元へと向かって行ったその刀剣の球は、クイーンの持つ刀剣の刃先と一体化する。クイーンはその刃の部分が巨大化した刀を振るい、
「せい。と、私は思うのだけど」
彼女はアスクムとディオルーをその刃の部分で吹き飛ばしていた。アスクムとディオルーはその部分で殴られて吐血していた。吐血すると共に、アスクムとディオルーは跪いていた。
「流石、破壊力に優れている者だな」と、アスクムは心の中でそう思っていた。
次回。
11月22日0時投稿予定。
【6章Q3話「今思い出すべきでは」】。
ご期待あれ。




