6章3話「さぁ、やるか。皆」
ここでクロノウスが言っていた、【『三発の雷の金額泥棒】について説明しておこう。
参加者は10時半より校門前で生徒会主催で配られる腕章を1000円を引き換えに手に入れる。そしてその手に入れた腕章を腕に巻きつければ参加手続きは完了したと言う事になる。
敵は『三発の雷』の3人。
『雷通』ことリストロル・ビジョップ。
『雷撃』ことハトトリー・クイーン。
『雷影』ことクロノウス・ウルカニア。
彼らはそれぞれ普通の参加者が持たないような腕章を腕に着けており、リストロルは銅色、ハトトリーは銀色、クロノウスは金色の腕章を腕に付けている。
場所はリストロルがグラウンド、ハトトリーは体育館、そしてクロノウスは校内におり、彼らはそこから別の場所には動かない。
腕章は相手が白旗を上げるなどして降参の意思を見せたり、相手が気絶したりすると奪える。奪った腕章は腕に付ける事が可能で、倒した人間の腕章のみ取る事が可能。1人に付き合計で3つまでしか腕章を付けてはいけない事とする。なお、【『三発の雷』の金額泥棒】と言うタイトルだが、別に『三発の雷』しか倒してはいけないと言うルールはなく、別に同じ参加者ならば対戦し、腕章を奪っても良い。
そして賞金はリストロルの持つ銅の腕章とハトトリーの持つ銀の腕章はそれぞれ5万円、クロノウスの持つ金の腕章は10万円。他の参加者が持つ腕章は同率で100円とする。
なお腕章を手に入れても、自分の腕章が取られた場合は賞金は一銭も支払われない物とする。
チームを組むも良し、1人で戦うもよし。別の人間と戦っても良し。そう言う行事らしい。
僕達は何人かのグループに分けて『三発の雷』をそれぞれ倒す事に決めたのだった。
リストロル・ビジョップはアトアグニさんとメンルリさん。
ハトトリー・クイーンはアスクムとディオルー。
クロノウス・ウルカニアは僕、レンラ・バルドランジとヤヤ。
そんなチーム編成で僕達は『三発の雷』を倒す事に決めていた。
もう少しで12時、【『三発の雷』の金額泥棒】の開催時刻。頑張るとするか。
「さぁ、やるか。皆!」
「はいはーい。やりまーす!」とアスクム。
「皆、頑張りましょう!」とヤヤ。
「やるからには勝つわよ!」とディオルー。
「……任務開始」とアトアグニさん。
「ボク、やるよ!」とメンルリさん。
まぁ、皆頑張ってるならば良いとしよう。頑張ろうか、僕も。
今度こそ、クロノウスと完全なる決着を付けよう。
次回は1週間後、11月8日0時投稿予定です。
これからは【ハトトリー・クイーン編】、【リストロル・ビショップ編】、【クロノウス・ウルカニア編】と続けて行きますね?
では、次回。【6章Q1話 「私の事を何だと思っているのよ!」】をお楽しみに。




