5章4話「殺しておけば良かったですかね? いや、今からでも間に合うはず……」
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働き過ぎると言うのは、悪い結果しか生み出さない。
集団仕事放棄、作業効率の低下、作業場の雰囲気悪化など。
とにかく、あまりにも長すぎる仕事と言うのは酷い結果しか生まない。
人生はネギマだ、と語る人物が居るがそれはまた的を射た意見である。
仕事と言う肉も大切だが、遊びと言うネギも必要と言う事だ。いや、仕事はネギで遊びは肉かも知れないが。
と言う訳で、僕はアスクムから「休憩に行って来い。ついでにヤヤも連れてな」と言って、休憩する事になった。まぁ、そこまでならば何の問題も無かったんだけど。
――――――そう、そこまでならば。
「あの~、レンラさん。どうしてなんでしょう?」
「さぁ、な。クロノウスが何か考えてるとは思うが、今はそれよりも彼女をどうにかするべきだろう」
と、僕は目の前の女性に視線を移す。
かの女性は、籠一杯に刀を入れた籠を背負った女性である。
肩より少し長い辺りまで黒髪を伸ばした、見ているだけで色が変化していく虹色の瞳を持った小柄な女性。小柄ながらあり得ないほど大きな胸の胸元を大きく露出させた水着のような黒いシャツ、その上に羽織るようにして制服を羽織っている。彼女の腕や足、背中には空間転移用の銀色の筒が付けられている。その右手には綿飴、左手にはたこ焼きの箱を持っている。両手に花ならぬ、両手に団子である。そして、顔の右斜めにかかるように天狗の仮面が存在感を主張している。どうやら彼女なりに、文化祭は楽しめているようである。
「……チッ。本来ならばあなた達後輩の面倒を見ている時間なんて無いんですけれども……。
まぁ、クロノウスさんの指令なんで仕方なく聞いて差し上げているんです。だから、くれぐれも私の邪魔だけはしないでくださいよ。と、私は思うのだけど」
と、いつも以上に無表情にクールに、ハトトリー・クイーンはこちらを見つめていた。
話を簡単にまとめると、休憩に行こうとした僕に彼、クロノウス・ウルカニアが
『あっ、ちょっとレンラ。もしよかったら、クイーンの事、頼める? 僕はビジョップと用事があるからさ。頼んだよ、レンラ?』
と言って、クロノウスはビジョップを連れてどっかに行ってしまった。
残されたのは、僕達と、置いてけぼりにされたクイーン。
不本意ながらと言った感じで、クイーンは僕達と一緒に回る事になってしまったのだった。
本当、不本意だけれども。
「全く……。本当に最悪です。まさかクロノウスさんからこんな事を突き付けられるなんて……。
最悪だ、最悪としか言いようが無いです。いっそあの時、ビジョップを殺しておけば良かったですかね? いや、今からでも間に合うはず……。
よし、今からやろう! と、私は思うのだけど」
止めた方が良いよな、あの女王。下手したら人殺しそうだし。
結局、僕とヤヤの必死の説得によって止める事に成功したのだった。
「ほら、お二人さん。早めにディオルーとアトアグニさんのクラスとやらに行きますよ。私は興味ないですけれども、2人をどこかにやった後で無いとクロノウスさん、探せませんし。と、私は思うのだけど」
と、先を歩いていたクイーンはこちらを振り返って、無表情でこちらを見つめていた。
本当、口悪いな。この毒舌女王は。
次回は9月30日0時、投稿予定です!
【5章5話 「私はビジョップとは違うのです」】をよろしくお願いします。




