表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

オレと化け猫

作者: 風見鶏

どうも。新人の風見鶏と申します。

初投稿です。評価、コメントなどいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。



気温は30度。オレは、このとても蒸し暑い中を学校から一人で帰っていた。


オレの名前は三井和也。学校では〔酸味のあるコラーゲン〕と、呼ばれている。酸っぱいものが好きなのと、前に学校の全校集会でコラーゲンについて熱弁したことからこの名前が付いてしまった。



太陽がとても強く照りつけ、コンクリートは熱を帯びて熱くなる真冬の今。


……あっ。じゃなかった。真夏の今。 今日は学校が期末テストで終わるのが早かったため、いつもより帰りが早い。



いつもの道を通りオレの住んでいるアパートに着いた。玄関の前はマタタビとマヨネーズでグチャグチャに。


マタタビにマヨネーズ!?なんておいしそうな組み合わせ!!


とか思……いはしないが、とりあえず家の中に入る。


「まったく!あそこの犬はいっつも私のマヨワタを食べ……」

!?


誰!?


オレの目の前には頭にネコミミ、口の周りにマヨネーズを付け、マタタビを食べている変な人が……いや、人ではない化け猫?がいた。


「あっ!三井……〔酸味のあるコラーゲン〕さんだよね!?」


なぜ言いかえた!!怒るぞ!?キレるぞ!?


「お前誰だ!?」


「私!?私はエビちゃんだよ♪」


うん。違うよね。キュウリとキウイが名前似てるけど見た目全然違うのくらい違うよね。

「いや、絶対違うでしょ!」


「あっ!?バレた!?テヘッ♪」



いや、テヘッ♪じゃなくてさぁ。つ〜か、バレない人いねえっつーの!誰だよこの馬鹿は!!あぁームカつく!!大豆投げてやりてえよ!大豆をthrowしてやりたいですよ!!


「私は妖怪の鈴です!今日からここに住んでるの♪」


あぁー、ここに住んでるのか。


そうか。


……うん。おかしいね。 ここはオレが住んでるはずなんだけどなぁ??つ〜か、妖怪って!?この化け猫ちゃんは妖怪なわけ!?


「つ〜か、ここはオレの家なんだけど!?」


「うん。知ってるよ♪」


ハッ!?知ってる!?じゃあ、なにを考えてるんだこいつは!


「つ〜か、化けね……じゃなかった。妖怪ってのは何!?」


「妖怪だよ♪」


はい。答えになってませんね。だが、こいつは見た目化け猫……というか、 話を聞くとコイツは妖怪らしい。まあ、格好からしておかしいもんな!普通に見たら変態だし!最上級の変態だし!英語で言うとmost付くし!!


「あっ!今日から一緒に住むから♪夜露死苦!!」


うゎ〜、いきなり何逝っちゃってんの?つ〜か、後半なんか怒ってるし、超怖いし、歯?キバ!?が、光ってるよ!しかも、〔夜露死苦〕って何!?80年代の妖怪ですか!?

「いや、無理だ!一緒に住むとか103%無理だから!」


「なんで!?噛むよ!?ひっかくよ!?昨日もこの爪で……」


……三%にツッコミはないらしい。


しかし……つ、爪で何だ!?まさか、人を殺したり……


「爪で大根の千切りをしてたんだから!!」


……だ、大根の千切り!?そ、それは家庭的な!!……って、前言撤回!!コイツは怖いんじゃない!おかしいんだ!!だけど、 あの爪は人でもサクッと切っちゃいそうで……もし逆らったら……!


「わ、……!


「わ、分かったからその爪をしまえ!」


化け猫はその鋭い爪をしまった。


「じゃあ、今日からよろしくね♪」


「いや、それはちょっ……」


「貴様!もし断ったりしたら貴様も大根のように千切りに……」


キャラ変わりすぎだ!それに、〔大根のように千切り〕って怖いけど、脅し文句にはおかしいよね。

「分かった!分かったよ!」


オレは渋々同居生活を合意した。


いくらなんでも、オレの最後が大根と同じ運命だというのは悲しすぎる!!


「やったー!!じゃあ、今日からよろしくね♪特別に私のマヨワタあげる!」


そう言って渡されたのはマヨネーズ付きのマタタビ。


マヨワタ?


マヨネーズ。


マタタビ。


うん。これおかしいね。どこをどう切って繋げてもマヨワタにはならないね。


「これ食べ物!?」

普通の人間はマタタビにマヨネーズなんてかけないだろう。いや、その発想すら生まれないだろう。


「まあ、食べてみなよ!これがまた最高なんだから♪」


しぶしぶオレはこの〔マヨワタ〕とかいうのを口へ運ぶ。


……!


「ゲホッ、ゲホッ!」


ま、不味すぎる!


オレは死にかけた。ポケ○ンでいうと、瀕死状態だ。


「ね!おいしいでしょ!!」


こ、この化け猫娘の目は節穴か!?オレはこんなに苦しんでいるのに。


どんなにうまい役者だろうと今のオレのこの苦しみ方は真似できないだろう。


「もっと、欲しい??」


……こいつはそんなにオレに死んでほしいのか?嘘にしても限度というものがあるだろう。


「いや、もういらない!」


「ふ〜ん。まあいいや♪これからよろしくね♪」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


そんなこんなで、オレとこの化け猫の共同生活が始まってしまったのだ。



……ゲホッ、ゲホッ!!

作者の風見鶏です。

「オレと化け猫」どうだったでしょうか?初めての作品なのでダメなところが多かったとは思いますが、評価、コメントなどいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 面白い設定に中々可愛らしい猫又ですね。 短編というよりは、連載第1話という印象が残ってしまったのですが、続きを見てみたいと思ってしまう不思議なものがありました。 もう少し、ラストにインパクト…
[一言] 初投稿おめでとうございます。 テンポが良いので読みやすかったです。 批判を拒むほどの強引な状況に魅せられました。
[一言] ありがちな展開だけどなかなか面白いと思います  がんばってください
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ