機能を確認しましょう
前回、勢いだけで書き出してしまったため、後付で説明を加えていくのですが、問題が発生しすぎる・・・
ん~、失敗したな~
こじつけがましい設定になるかと思われます。
いやいや、いくら専門用語を並べて説明されようが、「はい、そうですか」と納得する訳がない。
先程から頭の中を、炭酸の泡のようにとめどなく、疑問文が生まれてはグルグルと回っている。
自問自答しているだけでは答えは出てきそうにもないので、意を決して質問してみることにした。(出来るだけ、何というか変な考えをもった人には話しかけたくはなかったが・・・)
「あなたは、携帯電話なんですよね?」
「まぁね、さっき説明したでしょ?」
「じゃあ、メール送ったりできますよね?」
「できるよ」
『音也』と名乗った男はさらりと笑顔で返してきた。
私の予想では、ここで「・・・バレたか。実はこれ、ドッキリだったんだ」というのを期待していたというのに、この男はそんな台詞を言う気は微塵もないようだ。
「自分で質問しといて、予想外の答えだったみたいだね」
楽しそうな顔でそんなことを言い放つ男に一瞬苛立ったが、とりあえずスルーしておく。
「誰に送る? 菜月ちゃんとかどうかな?」
友達の名前が出たことに驚く。
「友達の名前を知っている理由を聞きたそうだね。でも、最初にデータを引き継ぐって答えたでしょ? だから、ケータイの俺が知ってても不思議はないよね?」
この男は、現状を楽しんでいるようだ。
「君って、すぐに表情に出て分かりやすいね」
・・・どうやら、人の神経を逆撫ですることが得意のようだ。
「メールの内容は、『ケータイ変えました!! 確認したいことがあるから、PCの方に返事返してくれるといいな~』って感じでいいかな?」
「・・・ええ」
(なぜ、パソコンではなくPCと表記してしまう癖まで知っているだろうか)
「絵文字は、今までの記録から予測して付けてもいい?」
「もう、お任せします」
完全に相手のペースに飲まれてしまい、最初に浮かんでいた疑問さえもどうでもよくなってきてしまった。
この男が携帯であろうと、今までのような生活ができればいい気がする。
余計な詮索をすればするほど、相手を楽しませるばかりで、むしろこちらが疲れてしまう。
パソコンにメールが返ってきたら、この男の話を認めてしまおうと決断を下した。
(このとき諦めていなかったのなら、何かが変わっていたかもしれない。いや、変わらないか。彼は結局のところケータイなのだと後々認識することになる)
「もうそろそろ、返信来てる頃だと思うよ」
精神的に疲労して、遠い目をしていた私にそう告げると、勝手にパソコンの電源を入れ始めた。
「自分で確認するので・・・」
「はいはい」
あっさりと、画面の前から引き下がった。
私は、メールボックスの受信欄を開きそこにメールが届いていることを確認した。
「・・・分かりました。あなたが携帯だということは認めましょう」
「やっぱり、信じてなかったんだね。しかも、仕方ないから認めたって感じかな。まあ、それでもいいか。これからよろしく」
そう言って、笑顔で握手を求めてきた。
「・・・はぁ。(あー、通話ってできるのかな、このケータイ)」
おずおずと差し出した手を強引につかみ、強制的に握手をしている。
「ちゃんと通話することもできるからね。そこらへんは、また今度説明してあげる」
(また、心読まれた・・・。)
「だから、表情に出てるんだって。本当に、面白いね君」
(あーもぅ、嫌だ。マナーモードってないのかな・・・)
「あ、顔隠しちゃうんだ」
わー、グダグダ;;
すごく、雑な感じになってしまいました・・・。
この初期設定を書いている間が一番苦しい気がします。
文才欲しい・・・(´;ω;`)
お粗末様でした。