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第9話

髪を切りすぎると首元が冷えて風邪をひく

分かってたのにまたやってしまいました…

皆さんもお気をつけて

 

 急な勧誘に対し、俺はすぐに答えを出すことは出来なかった。どうして俺なんかに、という疑念が晴れなかったからだ。しかし教導の機会は喉から手が出る程に欲しい。結果的に、俺は硬直した。


 それを疲れと見てか、リザさんは返事を聞かずに姿を消した。『もう遅いから答えは明日聞くよ』と言い放って、風のように去っていった。登場から撤収まで、本当に嵐のような人だ。

 瞬きする間に姿は消えていて、結局、何も訊けずに疑問だけが重なる出会いとなった。『俺にスキルがある』との発言の詳細も、訊くことは出来なかった。


 結果的だが、これで良かったとも言える。返答を翌日にズラしてくれたことには、きっと感謝すべきだろう。疑問を整理し、心構えをする時間が生まれたのだから。


 そして期日の今日。疑問と答えを胸に、セント先導の下で秘密の通路を通っていた。


「ふむ、それでワタル様は、初対面のペタゴ様にホイホイ着いて行くつもりであると」

「いや、確かに教えを受けられるなら是非にと思ってるけど……」


 珍しくセントの言葉は崩れ、少々棘があった。部屋で合流した時からこの調子だった。どう言う訳か、今日の彼女は機嫌が悪いのだ。

 ランプを持って前を歩くセントは振り向かない。だから表情は分からないが、きっとムッとした顔をしているのだろう。そう予想できる程に肩の力が入っている。


「なんでそんなツンツンしてるんだよ」

「まぁ、何のことでしょうか。私はいつもこんな感じですよ」

「嘘つけ。普段は悠々としてるっていうか、もっと余裕あるだろ」


 表情の変化は姉妹の中で一番分かりやすいが、だからと言って精神的に不安定という訳ではない。若い身空で仕事を熟し、加えて周囲に秘密を抱えながら生きている。その人生経験が、心の芯を強くしているのだろう。

 普段が安定しているだけに、今日のブレが強調されていた。


 何か失言でもしただろうか、と。これまでを振り返る。そして思い当たるのが、セント自身が口にした『初対面の』というキーワード。


「もしかして、リザさんのこと名前で呼んだからか?」


 呟いた予想に、セントはピクリと肩を振るわせた。ビンゴだ。取り返しのつかないミスをした訳ではないことに、胸を撫で下ろす。


 リザさんへの名前呼び。そのことに不満があるのだろう。随分と可愛らしいと思いながら、茶化す気にはなれなかった。

 セント含め、彼女ら姉妹のこれまでは壮絶だ。理不尽とも言える状況のせいで、自分達を見てくれる相手に巡り会わなかった。そこにどういう縁か、俺がその初めてになった訳だ。

 見惚れを承知で言えば、それなりに特別には思ってくれているのだろう。こうして、母の形見まで使わせて貰っている訳だし。


 だから、そんな俺の安易な行動が目に付いたのかもしれない。自分達には1ヶ月も掛かった名前呼び。それがリザさん相手には1時間も掛からずに、だ。

 隠し名を含め、セント達にとって『名前を呼ぶ』という行為は大切なものなのだろう。俺の対応に、何かしら思うことがあってもおかしくはない。


 だが、彼女は勘違いをしている。セント達の名前を呼ぶことと、リザさんでは、その意味も俺の心持ちも全く異なるものだ。


「言っとくけど、リザさんを信頼したから名前で呼んでる訳じゃないぞ」

「まぁ、急に何を言っているのですか。名前呼び? 何のことでしょう」

「勘違いなら俺が恥をかくだけだから別にいい。でも少しでも傷つけたのなら謝る。ごめん」


 こちらを振り向かないセントに、俺は足を止めてしっかりと頭を下げた。その動きを察してか、彼女はゆっくりと振り返る。ランプが横方向に揺れて、光が波を打った。


 後頭部に視線を感じながら、言葉を続ける。


「少し考えれば思い当たっただろうに……俺は自分のことしか見てなかった。すまない」

「……ふふ、まるで、母に捨てられると怯える子供ですね。私達に嫌われるのが、そんなに恐ろしいのですか」

「ああ、怖い」

「ッ……」


 情けない言葉だが、本音だった。予想外だったのだろう。セントは目を見開いて硬直した。

 彼女の口が止まるのは都合が良い。この隙に、言いたいことを言わせてもらおう。


「俺が安心できる相手は、セント達だけだ。この世界で、3人だけ……嫌われるのが恐ろしかって? 怖いに決まってるだろ」


 一歩近づく。反射的に離れようとしたセントの手を取って、正面から見つめる。小っ恥ずかしいが、真実を語っていると、少しでも伝わればそれでいい。


「それ以上に怖いのは、恩人を傷つけることだ。俺の浅慮が原因なら頭くらい下げる。セント達との縁を、蔑ろにするつもりはないんだ」


 互いの顔がすぐ側にあった。まっすぐ繋がった瞳は、数秒したら逸れてしまう。セントが顔を横に背け、垂れた髪に表情が隠れたからだ。


 彼女は細い声で言った。


「……あの、離して下さい」

「ああ……すまん」


 勢いで手首を掴んでしまった。謝罪し、離すと同時に距離を取る。

 セントは俯いたままだ。手首をもう片方の手で包むように撫でている。


 少しして、彼女が口にしたのは謝罪だった。


「はぁ、申し訳ございません。私こそが浅慮でした。ワタル様の状況は、知っていた筈ですのに」

「気にしないでくれ、ってのは可笑しいな……」


 ガシガシと頭を掻く。これから言う言葉は、この年になると気恥ずかしい。


「仲直りしようか、セント」


 言って、手を差し出す。握手だ。

 俺が知る、最も分かりやすい仲直りの形がこれだった。


 セントはパチリと瞬きを挟むと、口元に手を添えて小さく笑う。


「ふふ、ワタル様は時々、子供のような純真さを見せますね」

「色々と経験不足なのは見逃してくれ」

「まぁ、足りぬことで長じることもあるのでしょう」


 そう言って、セントが握手に答える。しなやかでひんやりした指が重なった。


「少なくとも、私には微笑ましく思えます」

「褒められてる気がしないな……でもまぁ、俺の未熟さでセントが笑ってくれるなら、それも悪くない」

「ふむ、ワタル様は物覚えが早いですから、きっと今だけの楽しみですね」


 揶揄うような軽い言葉に、互いに笑う。

 こうして、仲直りは完了した。


「……うん」

「……ふふ」


 終わらせ方が分からず、しばらく無言のまま手を握り合ってしまう。気恥ずかしくなって、どちらともなく手を離した。

 無言の同意の上で、話を切り替える。妙な空気を取り去りたいのはお互い様だった。

 話題は当然、リザさんとの関係についてだ。


「はぁ、それでワタル様は、ペタゴ様に師事されるのですね」

「可能ならそのつもりだ。でも、いくつか確認してからだけど」

「ふむ、と言いますと?」

「いやだって、明らかに怪しいだろ」


 急に現れた協力者。しかも外部からわざわざ雇用された程に有能な人物だ。狙ったようなタイミングに、すぐさま飛びつくような無警戒さは持てなかった。

 他にも疑問なんていくらでも浮かび上がるし、比例して怪しさも深まっていく。


「何だって俺に手を貸す? 見返りはない。将来性も保証されない。もしかしたら半年で元の世界に帰ることだってあり得る、そんな不安定なやつだぞ。投資先として、俺は落第だろ」


 他にも気になることはある。俺がスキルを持っているという発言はどういう意味なのか。何だって優秀である筈の人材が勇者教育に回されていないのか。利用者のめっきり減る夜の時間帯に何故図書館にいたのか。

 大小様々な疑問は止めどない。だが一番の理由はやはり、何故俺なんかに手を貸すのか、だ。この理由がもし不穏なものなら、師事の件は無しになる。セント達を巻き込むことはしたくない。


「ふふ、ご自身のことなのにボコボコですね」

「事実だからな」


 頑張って背伸びをしているつもりだが、足りないものが多すぎる。時間も人脈も環境も、勇者という比較対象がいる状況では不足も甚だしい。自己分析の結果が罵倒みたいになるのは仕方がないことだ。

 でもだからこそ、疑っている相手にこうして会いにいくのだが。それだけ余裕がないと言える。


 その矛盾を、セントが肯定的に指摘する。


「ふむ、ですが渡りに船なのでは?」

「それも違いない。教師役全員に袖にされたんだ。降って湧いた機会は是非とも活用したいさ」


 9名全員に手痛く振られたのは記憶に新しい。中々にショッキングな出来事だった。

 だが、だからと言って教育者を不要と言うつもりはない。


「欲を言えば、知識学習と実践学習の両方お願いしたいな」

「はぁ、そこは欲望に素直なのですね」

「言うだけならタダだ。リザさん相手なら蹴り飛ばされることもなさそうだし」


 いつぞやを思い出す。セントが見ている前で、赤魔法師団の団長に蹴り飛ばされたあの日。無闇矢鱈と声をかけ続け、その結果重なった失敗は、周り回って俺の心を強くしていた。


 多少癖がある相手でも、言いたいことを言えるだけの度胸は身についている。


「まぁ、ペタゴ様なら悪いようにはならないと思いますよ」

「やっぱり知っているんだな。ロッテも顔見知りっぽかったし」

「はい、一応は全員と接点があるお方です。ただ元来他人に興味の薄い方のようで、私共を見分ける様子はありませんでしたが」

「そうなのか?」


 初対面でグイグイきていたから、むしろ外交的な人かと思っていた。それに、俺のことを観察していたとも言っていたし、周囲をよく見るタイプと予想していたのだ。

 だがセントの話では、どうやら違うらしい。


 その食い違いはセントも不思議に感じているのか、小さく首を傾げている。


「ふむ、ワタル様に何か感じるものでもあったのでしょうか。何かそれらしき匂いでも放っているのでは?」

「珍妙な花や動物みたいに言うのはやめろ。異世界から来た人間だから、マジで変な違いがありそうで否定しきれないんだから」

「ふふ、私共姉妹も、ワタル様の何かにやられてしまったのかも知れませんね」

「勘弁してくれ」


 不安になる冗談を口にして、セントは手元のランプを揺らした。踊る光の軌跡に合わせて、ふふふ、と。楽しげな笑みが響いた。



 ★



 何かとセントに揶揄われながらだったが、無事図書館に到着した。勝手知ったるいつもの机に辿り着いた時。そこには既に、リザさんが待ち構えていた。

 仁王立ちする彼女の側には3段式のワゴンが置かれ、中には大量の本がキッチリと仕舞い込まれている。教鞭の為に用意したものなのだろう。まだこっちは返事もしていないのに。

 思った以上の気合いの入り用に、妙な圧を感じざるを得ない。


 こちらを見つけたリザさんは、ニパリと笑って手を振った。


「遅いよワタル君! 待ちきれなくてほらッ、こんなに教材を揃えてしまったじゃないか!」

「それは……ありがとうございます?」

「気にしないでいいとも。僕が好きでやったことだからね!」


 彼女は明るく言って、ブンブンと体の前で腕を振っている。有り余る意欲とエネルギーを、体を動かすことで発散しているように見えた。

 昨日よりも一回りテンションが高い。なんだってこんなにやる気に溢れているのだろうか。不思議でならない。


 その疑問はセントも同じく感じたのか、チョコンと近づてきた彼女が口元を寄せて囁いてくる。


「ふむ、まさかワタル様。本当に妙なフェロモンでも垂れ流しているのですか?」

「そんなに彼女、普段と様子が違うのか?」

「まぁ、正直別人ですね。私どもが知るペタゴ様は、親しみやすい方ではあっても人間嫌いと言いますか……どこか一線を引かれる方でしたので」

「昨日はロッテと普通に話してたんだけどなぁ」

「ふむ、やはりワタル様がいるからでしょうか」


 違いといえば俺がいるかどうか。結局、そこに落ち着いてしまう。だが肝心の俺には心当たりが無さ過ぎて、余計に疑問が深まるばかりだった。


 コソコソと離す俺たちを見咎めて、リザさんは腕を組んでムッとした表情を見せる。


「なんだいなんだい。昨日に続いて今日も僕を放ってその子にお熱かい……僕は寂しいよ」

「いやすいません。まだ会うの2回目なので、正直、距離感を測りかねていまして」

「明け透けだねぇ……だが遠慮しないでくれたまえよ! 昨日も言った通り、僕は君を気に入っている。旧友とでも思ってくれていいよ。もしくは近所のお姉さんでも可さ!」


 言って、ドンを胸を叩く。セント達程立派ではないが、体格に似合わない膨らみが目に毒だった。ただでさえ体のラインが強調される服を着ているのだから。

 異世界補正でも掛かっているのか、出会う人皆が美形なのだ。気軽に魅力を振りまかないで欲しい。


 その無警戒な姿は、何かと疑っていることに罪悪感を覚えるほどだ。

 気まずさもあって、再び隣のセントに目をやる。


「……人間嫌い?」

「……まぁ、悪いことではありませんよ」


 セントは投げやり気味に思考を放棄していた。

 俺達の雰囲気に気づかないのか、リザさんは話を進めようとする。


「さて、まずは何から始めようか」


 言いながら、本の詰まったワゴンを押しながら近づいてきた。

 その中から、いくつか本を抜き取っては目の前に翳し始める。


「ワタル君が呼んでた本は魔法、薬学、スキル、あとは兵法だったね。どれも満遍なく手を出していたみたいだけど、これから力を注ぐ分野を絞っていくつもりだったのかな。もう何にしたいかは決めているかい? 僕はどれからでもいいけどオススメは──」

「ちょっとストップして貰ってもいいですか、リザさん」


 しれっと俺の検索履歴を把握していることに危機感を感じなくもないが、それは後回しだ。

 セント達の秘密のこともある。曖昧な関係のまま進めることがあってはならない。


 語りを止めた俺に、本を両手に持ちながらリザさんは首を傾げる。


「何だい? ワタル君の時間は有限だ。効率よく行かないと」

「その前に、まずは質問をさせて下さい。そもそも、まだ師事させて貰うかどうか、俺は答えていませんよ」


 キョトンとした表情で、彼女は俺の顔と手元の本とを見比べた。

 そしてまた首を傾げる。


「ここに来たってことは、教えを乞いに来たんだろう? 言わずとも分かるさ。だから言葉ではなく行動で僕は答えるつもりだよ」

「そこです」

「どこかな?」


 自分の体を見下ろして、かと思えば周囲に目をやり始めた。なんというか、遠足前で興奮した子供を連想される動きだ。落ち着きがない。

 本当に、俺への教導を楽しみにしているのかもしれない。それを止めていることに胸が痛むが、押し殺してでも問いを貫く。


 とっくに、彼女に尋ねることは決めていた。


「どうしてそこまで、俺に献身的なんですか。俺は、勇者になれなかった出来損ないですよ?」


 情けない宣言だが、客観的な事実だった。


 こうして口にして自覚する。俺は、勇者か否かという枠組みとは異なるところで、兼野達に劣っていると感じているのだろう。『俺なんて』と。

 一浪だからか。ビジュアルの問題か。兼野達のように家が裕福ではないからか。理由はいくつも思い当たるが、定かではない。自覚していない所に原因があるかもしれない。

 そんな弱さがあるから、こうも好意的なリザさんの行動に疑いを向けてしまうのだ。


 俺が気づいたことを、リザさんも察したようだ。彼女は仕方なさげに微笑むと、穏やかな声で言う。


「そんなこと気にしてたのかい。ふふ、劣等感とは、可愛げがあるじゃないか」

「恥は承知です。それはそれとして、真面目に質問したつもりなんですけど……」


 子供の相手をするように流されるのは困る。

 俺が眉を顰めたのを見てか、リザさんは体の目で手をフリフリと振って謝罪する。


「ごめんごめん。揶揄うつもりはなかったんだ。ただ、質問はそれで良いのかい? 他にも色々、聞きたいことはあると見えるけど」

「リザさんの行動理由だけで構いません。貴女の言った通り、時間は有限だ。他の疑問は、俺が自分の中で噛み砕いて納得させます」


 あれもこれもと尋ねても、現状を変えられる訳じゃない。ともすれば、更に疑問が生まれることだってあるのだ。

 なら、押さえておくべき箇所だけ分かればそれでいい。つまり、彼女の動機と、それがセント達に悪影響を与えるか否かだ。

 他は自己解釈で済ませる。そうでもしないと、俺の遅れは取り戻せないだろう。


 ふーん、と。リザさんはジッと見上げる形で、俺の目を覗き見た。


「言うねぇ……不安そうにしてたのに、すぐ覚悟に変わった……僕のツボを抑えるのが上手いねほんと」

「そんなつもりは無いんですけどね……」


 むしろツボが広すぎないだろうか。ガラガラ回せばとりあえず手に入るテッシュじゃないんだから。そう簡単に好感度上げないでくれ。その近い距離感が、ますます彼女の人物像を掴み辛いものに変えているのだ。


 俺の目から何かを読み取ったのか、リザさんは小さく頷いた。


「……うん。僕に不信感を持った状態じゃ、集中できる訳もないか。まずはちゃんと、僕のことを話すべきだろうね」


 そう言って、ワゴンに乗せられた本に視線を落とす。慈しむように皮表紙を撫でると、ふっと短く息を吐く。


「愚痴みたいな話になるけど、本当に聞くかい?」

「リザさんのことを、それで信じられるなら」

「まっすぐだね。かっこいいな……いいよ、ならそこ座りなよ」


 椅子に座るように促される。素直に従って、いつもの場所に腰を下ろした。

 リザさんは対面に腰を下ろす。ちょうどそのタイミングで、いつの間にか姿を消していたセントが、スッと紅茶の入ったカップを差し出した。


「こちらを」

「仕事ができるねバーデンちゃん。ありがと」


 短くお礼を言って、リザさんはカップを受け取る。その中身に目をやって、しばし沈黙。


「そうだね。まずは何から話そうか……」


 会話内容を整理しているのだろう。カップの中身を見つめたまま、彼女は動かない。その間に、セントが俺にも同じものを用意してくれた。少しぬるめの紅茶が、じんわりと手のひらを温めてくれた。


 その温かさに溶かされるように、硬直が解ける。


「やっぱりこれからか……僕はね、ワタル君。元は勇者教育の担当官だったんだ」


 紅茶を一口。リザさんはカップを傾けて、ソーサーの上に戻す。

 カチャリと、陶器の擦れる音がした。硬い、冷たい音。


「──そして切り捨てられた。良いように利用だけして、呆気なくポイっとね」


 手元のカップを睨みながら、そう言った。

 憎々しげに、重い声で。




お読み頂きありがとうございます。

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滝登(たきのぼり) (こい)

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