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反逆者への勧誘

次の日、静岡先生が僕に駆け寄ってくる。


「青戸、ちょっと来なさい。」言われるがままに静岡先生についていくと職員室に来た。


「君が昨日帰りが遅かったと聞いたが、なにをしていたのか?別に僕は君が寄り道などをする人間だとは思っていないけど。」と静岡先生は聞いた。心臓が早くなり始める。どうしよう。言ったほうがほうがいいのか?そう迷っている間に僕の口は勝手に動き出した。


「す、すみません。途中であの本を読んでたら遅くなりました。」と僕はとっさに嘘をつく。


「っはあはっ」と静岡先生は笑い出す。


ほかの先生の視線がこっちにやってくる。


「ごめんごめん。そうか、今度はちゃんと帰ってから読むんだよ」


「はい、」僕は言う。「


じゃあもうきょうしつにもどりなさい。」と静岡先生は言った。ぼくはは教室から出る。先生に嘘をついてしまった。。。

なぜか言ってしまった。反逆者のことを嘘をついてまで隠してしまった。なんでかはわからない。嘘をついたほうが面倒なことになるのに。あいつが、悪い人には見えないからか?でも反逆者だ。僕は授業が終わってまたいつもの道を歩き始めた。


「よ。」上からまた声が聞こえた。


まただ。


「なんで毎回木の上にいるの?」


「優等生君と話がしたいから~、優等生君毎回帰る時間ばらばらじゃん、だから人目につかないところで待ってる。」とカイは言う。


「正直言って迷惑。話しかけないで」


「じゃあ俺のこと無視すればいいじゃん。反逆者だってわかってるんでしょ?」


「あ、そ」僕はくるっと向きを変えて歩き出す。


「あ、ごめん。冗談だってば!」とカイが言う。


それを無視しながら歩く。


「ごめん、冗談だって。。」と何度も僕に謝った。


「ねえってば!」カイが僕の肩をつかむ。しかしそれに気にせず歩いた。


「こっこのお。。。。」カイが悔しそうに言った。


そして周りをきょろきょろと見て僕の前に立った。すると土下座した。


「すみませんでした!」とカイは言う。


僕はつい吹いてしまった。


「土下座ってw馬鹿だね」


「ちゃんとこう見えても真面目にやってるんだぞ」とカイは言う。


「別に、なんで話しかけるの?」と僕は聞く。


「別に、わかんない。」僕たちは少し話して切り上げた。


僕はまた話をあいまいにしてごまかした。もう反逆者とかかわっていたなんてことは言えない。後戻りはもうできない立場になってしまった。


次の日学校に行くとみんなががやがやしていた。


「松岡君、留年これで2回目だってこのクラスに来るらしいよ。」


「2回目?!やばっあと一回でロボット行きじゃん」


「3年生の皆倉君はロボット化しちゃったらしいよ」


「わあーー、うちらも気を付けないともう1回は私くらってるからな」と話していた女子二人が通り過ぎた。ロボット化。


それは3回目の留学した時に起こることである。


赤点を一回でも取れば留年、聖書の70章の部分の決まりを破れば留年という形になっている。


なのでいやでもみんな1回は留年している。


僕以外は。


僕らのクラスにはもう本当は卒業しているはずの先輩たちもいる。


ロボット化しているが。


ロボット化とは急になぜか勉強に励み先生のゆうことを聞かなかった子でも優等生になってしまうことだ。だがそれと同時に感情も失う。


しかしなぜそうなるのかはまだ僕たちは知らなかった。


だが、別に僕には関係ないことだった。また学校が終わり僕が帰っているとまたカイが出てきた。


「優等生君、今日の一日はどうだった?」


「別に。」僕はうえをみあげる。そこにカイはいた。


「あのさ、優等生君って反逆者に来ない?」とカイは急に聞いてきた。


「え?」


「人手が最近足りないしお前ならできると思うんだ。」とカイが言う。そして僕の腕をつかんだ。


「紹介するよ俺の仲間を。」


「まって、その、あのさ。。」


「大丈夫だって」カイは僕の腕をがっちりとつかんだまま離さない。それどころかどんどん強くなっていってる。

怖い。やばい。僕は今になって後悔し始めた。はじめからこんなことになることなんてわかっていたのに。時間を戻したい。そう思っても神は簡単に願いを聞いてくれるわけじゃない。


僕は手ずくで振り払おうとした。だけどカイの手はびくともしない。


「離して。。」僕は恐怖のそこから言った。

このまま、僕は反逆者にむりやり入れられるんだろうか。。。。。

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