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反逆者との出会い

僕はびっくりして声を出せなかった。

「あ、驚かせた?ごめんごめんw」と男の子は手を振る。


「あの、君は期間門限長所はあるの?」と僕は聞く。


「期間朝刊?少々?」男の子は混乱したようだ。


「これ。」と僕は言って紙を出した。そこには機関門限長所と書かれた書類だった。


門限を過ぎると、これをもってあるかなければ、教えを破ることになる。

「何?それ?」男の子はぽかんと書類を見ていた。


「君には門限というものがないの?」と僕は聞く。

「ナイ」


「君の親は?」


「おれ、親いないから」


「じゃあ、修道院?」


「違う違う、一人暮らし」


「え?何歳?」


「14だけど。」と男の子は言う。


「ダメだよ未成年、法律上に書いてあるよ。75章32番第15、24文に『子供は16歳まで親がいなければ修道院に行かなければならない。』って書いてあるよ。」


「うわっ、すごいな。それ覚えてるのかー」と男の子は言う。


「これは常識じゃん、聖堂行ってる?」


「いや行ってない」


「え??????」僕は驚いた。。学生なんだから行かないといけない。そんな当たり前のことなのに。。


「?何が悪い?」と男の子はぽかんとする。何が悪い?僕はその答えに驚いた。そして何も言えずにいると、男の子が口を開いた。


「そういえばさ、お前って。。。神って信じてる?」へ?僕は、何も言えなくなった。神を信じてるかって?そんな質問されたことがない。だって当たり前すぎたことだったから。


「教えは信じてる。」僕は言った。


「なーんだつまんねーの。ちなみに俺は信じてない。そんな下らん神に従ってられるかよ。」男の子は言った。え???


「どうした?」男の子は僕が無言になったことを気にした。


「なにって、それって反逆者時。。。」と僕は言う。反逆者とは、聖書のおきてを守らない、僕たちにとっては犯罪者そのもの。いやそれ以上の存在だ。僕たちはそういう風にいままで教えられてきていた。「別にさらったりしないしw」と男の子は笑いながらいった。


すると曲がり角から警察官が巡回してきた。


「そこの君!」と懐中電灯をこっちに向けてやってくる。


「やべ」男の子は木の高い部分に乗って身を隠した。


「こんな時間に何してるんだ?もう6時だぞ家はだこだ。ご家族の名前は?」と警察がつぎつぎ質問を聞いてくる。


「修道院育ちです。期間門限長所はちゃんととってます」と言って期間門限長所を警察に見せた。


「そうか、ならいいけど。そこに誰かいなかったか?」と木のほうを指す。


「。。。。」僕は返事に迷った。反逆者だから別に報告してもかまわない。言ったらあのこは死刑か一生檻に入ってるだろう。そして反逆者をかくまったり手助けしたりしても反逆者とみなされ反逆者と同じ扱いをされる。だけど、なぜか僕の口からはほかの言葉が出てきた「知りません」と僕は言った。「そうか」と警察は納得したらしい。

「じゃあ僕はここで。。。」すると僕は修道院へと歩きだした。

なんで僕はかばったんだろうか。。その疑問が頭の中でずっとぐるぐるしていた。反逆者をかばった。。なぜ?

理由はわからない。でも、もうあの人に会うことはないだろう。僕はそう思って今日のことは忘れることにした。


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