第7話 知り合い?
彩斗がサクラの事を何とか説明している時、サクラは彩斗に問い詰めている精霊の中に知っている顔がいる事に気付いだ。
「……貴方もしかして、ナイン?」
「?……も、もしかしてスリーですか?」
「貴方どうしてここにいるの?確か貴方は対人類全滅派ではなかった?」
「スリーの方が人を憎んでいたでしょう?……その前にスリーはこの前の戦争で死んだ事になっているけど、ここにいるのは幽霊?」
「そんな訳ないでしょう!ちゃんと生きているわ!」
サクラとナインと呼ばれていた紫の髪をセミロングにしている美少女は顔見知りの様で色々騒いでいる様だ。
「あれ?サクラとエルは知り合いなの?」
彩斗がそう聞くと、
「エル?」
「サクラ?」
と二人共聞き返してきた。
「うん。二人共名前がないみたいだから僕が新しく付けた名前だよ」
彩斗は嬉しそうにサクラとエルに言った。
「成程。理解したわ。でも、他の事はまたわからないわ。何故こんな所に複数の文明のしかも、最上級精霊がいるの?」
「うーん。……簡単に言うとみんな僕の友達かな?」
「友達って……」
「あ、そう言えばこの後僕用事あるから今日は早めに帰らないといけないんだ」
彩斗はそう言い、走り出した。
「それじゃあ!また明日ね!」
「あ、ちょっと!」
サクラが何かを言う前に彩斗は走り出して帰って行った。残ったのはサクラを含め、最上級精霊がその場に残った。