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第14話 『ドルゴン退治』

 

 翌日早朝日の昇る前、作戦通り、リュナを浮き輪で浮かばせてエサにしてやった…

 釣りは朝マズメと(ゆう)マズメという、日が昇る前と沈む頃が一番釣れる。


 木製の手漕ぎ舟で海に出る、今日は風もなくベタ凪の海だ、駆け出しの釣り師の俺としては巨大魚となると腕が鳴る、…準備万端


「いざ!出航!トローリングだ!」


 その間ずっとリュナは叫びまくってやがる…

「イヤ~ギャ~、なんで話がエサなの~ユウキ~許してよ~」


 こいつ絶対に魚以外にも変なもん召喚してやがるはずだ、そのすべてのエサがこいつだ!


「自業自得だろ~」


 て言ってる間にリュナの声が聞こえなくなった、そう姿が消えているわけだ…喰われたか!


「掛かったぞ!みんなロープを引っ張れ!」


 俺とミーナ、ミルコで綱を引っ張った…

 妹がエサになってるのに、笑いながらロープを引っ張っているあの吟遊詩人はなんだ…


 魔獣魚が水面から飛び跳ねる、口からリュナの上半身が出ているではないか、ここからうるりんの出番だ


「早くたすけてにょ~モゴモゴモゴ」


 何度も魔獣魚は水面を飛び跳ねる、そのたびにリュナの姿も現れ、なにやらモゴモゴと言っている、吟遊詩人はまだ笑ってるぞ…この姉妹おかしすぎる…バカ姉妹だ


「お兄ちゃん、行ってきます!」


「うるりん頼んだぞ」


 うるりんがドルゴンの目に向かって一撃!

 やっぱり、あの姉妹よりもうるりんは役に立つな~




 てなわけで、魔獣魚討伐は成功した…報奨金はがっぽりいただき

  

 今日は街人全員で魚料理のフルコース食べ放題だ、街のレストランでは無料で魚が振る舞われる、人々のこの喜びを見たらやめられないな、あとは王様との交渉だけだ。


 とりあえず国王に報告しよう、そこで、


「ドルゴンを討って参りました」


「ユウキ殿よくやってくれましたな、これで魔獣に悩ませれておった漁師も喜んでおろう、これが報酬だ」


 王様は城が2、3は建つかであろうくらいの金貨を桶いっぱい差し出した、だが俺の欲しいのは金貨ではない


 またずうずうしい吟遊詩人が、俺の心を揺れ動かしてきた

「ねーユウキこれで悠々自適の暮らしをしましょうよ~山分けしても老後の心配は無いわよ」


「俺は自分の剣が欲しいんだよ、お前だけ竪琴手に入れやがって」

 

 吟遊詩人の言うことは無視して、もう一度王様に向かってお願いした

「王様、この金貨と魔鉱石とを交換してもらえませんか?」






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