番外編 『第八章までの用語集』
●魔王side
~魔王~
魔界を作り出した悪魔。本来の名前はサタンと言い、初代サタンが魔物を作り出した。
現在は中身が現代人の社畜魔王。
元の魔王は知らぬ間に消された。
~サタン~
魔王の正式な名前。
最初に誕生した魔物だが、初代サタンの正体は天界の天使ルシファー。
天界で大天使ミカエルと大戦を起こし、敗北の末に地に堕とされ堕天。それにより寿命を得た。
サタンは共に戦い堕天した同胞たちに大悪魔という地位を与え、魔物を生み出して天界への反撃を企んだが、叶うことなく天界の刺客である勇者に殺されてしまい、以降、魔物と人間の対立が発生した。
~天界~
異世界を創造した者達の楽園。
地を這う人間を見て楽しむ天使達が住んでいる。
社畜とクズが異世界転生した元凶。
強大な力を持っている。
~お側付き護衛衆~
魔王を護る五名の魔物のこと。
命を懸けてでも魔王を護る存在で、全幅の信頼をおける。
第八章時点では以下の五名。
・セイレーン
・ミノタウロス
・雪女
・デュラハン
・フェニックス
フェニックス以外は族長の地位に就く者達。
~誓いの紋章~
全ての護衛衆に与えられる誓いの証。
護衛衆は身体のどこかに紋章を持っている。
~魔界四天王~
魔界に存在する魔王以外の巨大勢力。
ビースト、悪魔、魔女、アンデッドの四つの勢力。
各四天王は領域において法と規律に基づいた自治権を持つ。
~ビースト~
獣型の魔物を中心に構成される勢力。
ケンタウロス族の王とミノタウロスの王妃が勢力をまとめあげてきた。
他の種族と比べて知能は低いが、身体能力は魔物の中でも高く、特に森の中の戦闘では彼らに勝るものはない。
現在は魔王に制圧され、ほぼ支配下にある。
ケンタウロス族長は魔王城の地下に幽閉されている。
~悪魔~
悪魔型の魔物を中心に構成される勢力。
皇帝ルシファーと三名の大悪魔たちが支配している。
知能と戦闘力に長けており、現在は中立の立場として魔王と四天王のどちらにも傾かないとしているものの、魔王と裏で繋がりがある。
陣と呼ばれる力を使えて、陣の中では強い力を発揮する。
~魔女~
女性型の魔物を中心に構成される勢力。
学長ウィッチと四名の教授たちが管理している。
戦闘を好まず、知恵を欲する集団。
魔界で最も知力に富んだ者達で、魔法を扱う能力では随一。
~アンデッド~
不死の魔物を中心に構成される勢力。
女帝ヴァンパイアが支配しており、ビーストよりも顕著な実力主義。
生命力に長けており、魔界で魔女の次に敵に回したくない厄介な勢力。
種の繁栄には厳しく、同族間でしか繁栄は出来ない。更に限界値も設けてあり、人数制限もある。
異種間で結婚することは禁忌とされている。
~領域~
魔界を五つに分ける領土のようなもの。
各四天王の治める地域と魔王の城周辺を指す。
領域内には、支配下の魔者たちが居住しており、生活環境や建物も異なってくる。
魔王:平原と火山。最も広く、街や城がある。
ビースト:密林の中。大樹で生活している。
悪魔:荒廃した大地。そこの地下迷宮に要塞がある。
魔女:深い峡谷。崖っぷちに塔が複数あり、空中学園がある。
アンデッド:洞窟。いくつもの洞窟が存在している山々。
領域への勝手な侵入は法に反する。
~法と規律~
魔界にも存在する。
法は魔界全土に影響力を持っており、各四天王と魔王の同意によって確立している。
規律は各領域で作ることができ、法に反しなければ独自のルールを作れる。規律の影響力は領域内にのみ及ぶ。
~魔王城の中枢~
雪女が度々出入りしている部屋。
そこには五つの燭台に心臓の形をした青い炎が灯っていて、奥には一際大きな虹色の炎が揺れている。
中に入れるのはセイレーン、デュラハン、雪女のみ。
●勇者side
~最初の町~
クズ勇者が王国を出発してすぐに立ち寄った町。
そこでクズ勇者はバイトを始め、酒と女に溺れていた。
エリカと出会った場所でもある。
~石工の町テスタラ~
モルと出会った町。
石工が有名だが、近頃は近隣の街ラスベスに観光客が流れている。
高齢化していて、若者がいない。
~活気の街イルハット~
活気に溢れた街。
シュネーが住んでいた街。
~ヘルリヘッセ~
エリカの故郷。
魔界に最も近い町として有名で、現在は魔王の進軍により滅びて魔物達の村となっている。
~シュテム王国~
イルハットや霧の湖畔を領土に持つ王国。
勇者の遺品を手に入れた場所。長い名前の騎士が所属している王国。
~霧の湖畔~
ある季節になると霧に包まれることから名付けられた湖畔。
クズ勇者が社畜魔王と初めて対面した場所。
奥にはウィズダム古城の跡地がある。
~ウィズダム古城跡~
キマイラが拠点を構えていた廃墟。
一昔前までは堅牢な城砦として機能していたらしい。
エリカが大砲で派手に破壊してからは城の原形はなくなった。
~エスタ王国とファダムード王国~
仲の悪い二つの王国。
海岸に面した国で、輸入や漁を特色としている。
戦争が絶えないことで有名。
~港町リリーフ~
勇者一行が立ち寄った町。
エリカが船を盗もうとして、ガイゼフという親父に注意された。
~アットバット遺跡~
エスタ王国とファダムード王国に跨がる遺跡。
ここで両国が戦争を繰り広げる。
~救済の使徒~
勇者を敵視し、魔王を支持する過激派集団。
救いを求め、世界に絶望した者達が集まっている。
司祭六名と大勢の信徒から構成され、それらを束ねている教祖がいる。
しかし司祭の一人、迷いのアビスは既に殺害された。
~勇者の遺品~
勇者が旅の中で集める必要のある物。
以前の勇者が遺した物で、どんな力を持っているのかは謎。
どこにあるかは定かでないものの、勇者に所縁のある場所にあることだけは判明している。
~賢者の末裔~
勇者が旅の中で出会う必要のある人物。
末裔は3名おり、彼らの智恵が勇者の旅において必要となってくる。