番外編 『第八章までの登場人物(魔王side)』
●魔王陣営
~社畜魔王~
魔王sideの主人公。
現代社会で働いていたが、ブラック企業に苦しめられ、駅のホームで自殺。
その後、異世界に魔王として転生し、権力を乱用しながら魔王の素質を開花させる。現在成長中。
魔王の身体をそのまま受け継いでいるため、身体能力が魔物レベル。
赤黒く逆立った髪、鍛えられた体躯、悪魔の角が特徴。服装は魔王専用の豪奢なマント。
~セイレーン(セイレ)~
魔王sideのヒロイン。
第八章で魔王の正室となる。
社畜魔王の支えとなった人物で、共に成長中。
元は引っ込み思案だったが、社畜魔王との出会いで変わった。
魔王に古くから仕える人魚族の族長。
透き通る長い髪をなびかせる。
半身半魚。身体は小さく、上半身は桃色の貝を胸につけるのみで肌は露出し、下半身の尾は虹色の鱗を持つ。半透明のベールをまとっていて、宙を泳げる。
水の魔法を操るほか、魅了の歌声を持っている。
~サキュバス(サキ)~
魔王sideのヒロイン。
魔王の側室で、秘書を務めている。
元は悪魔の勢力に属していたが、魔王のカリスマに魅了されてから仕えている。サキュバス族の族長。
用意周到で頭の切れる女性だが、サキュバスということもあって性欲が強く、精気を欲して暴走する場合がある。
金髪で小さな角と尻尾を持ち、大胆な服装に身を包むことが多い。胸は小ぶりで、本人も気にしている。
誘惑と魔法の力を使う。ちなみに誘惑には七つの誘惑術があり、悪魔特有の力「陣」も扱える。
~ミノタウロス(ミノ子)~
魔王に仕えるお傍付き護衛衆の一人。
元はビーストの次期王妃だったが、魔王のカリスマに魅了され、一族を従えてビーストを抜け出し、魔王に仕える。ミノタウロス族の族長。
母性溢れる女性で、おっとりとした雰囲気を纏っている。
黒の短髪で牛の耳と尻尾がある。一目でわかる色白でグラマラスな体型。
いつもホルスタイン柄の水着姿のため、目のやり場に困る。
見た目に反した怪力の持ち主で、鈍器を振り回せる。更に怒りで力が増す。
ちなみに、乳牛らしい。
~雪女~
魔王に仕えるお傍付き護衛衆の一人。
ミステリアスな雰囲気を纏っており、何やら含みのある行動や言動が目立つ女性。雪女族の族長。
非常に頭が良く、サキュバスも手を焼く人物。妹のシュネーを可愛がっている。
真白の肌と銀髪が美しく輝く、白無垢の美女。
身体から常に冷気を放っており、肌はひんやりしている。白無垢の他には和服もよく着ている。
冷気を操り、全てを凍らせることができる。
~デュラハン~
魔王に仕えるお傍付き護衛衆の一人。
母がヴァンパイア、父がデュラハンというアンデッドのハーフ。ダークナイト族の族長。
魔王への忠誠を誓っており、刃向かうものを容赦しない。その絶対的な忠誠心は有名。
漆黒の鎧をまとう首無しの騎士で、鎧の下は傷だらけの肉体。頭は持ち歩く場合と歩かない場合がある。
愛馬も首がない。
~フェニックス(フェニ)~
魔王に仕えるお傍付き護衛衆の一人。
とても珍しい種で、不死身の肉体を持っている。
見た目は幼女で、言葉も舌足らず。コロコロと表情を変える天真爛漫な女の子。
赤い羽衣を纏い、小さな翼を生やしている。
変身能力があり、変身すると不死鳥の姿になる。変身段階は三つあり、通常、半分、全身と分かれている。
なぜ魔王に懐いているのか、誰も知らない。
~エルフ(エル)~
魔王に仕える幹部の一人。お傍付き護衛衆の候補。
魔王に古くから仕える種族の一つで、知力の高い魔物。魔王城の図書室で司書を務めている。
話し方はゆっくりとしていて、天然。
エルフ・シルフ族の族長で、幼少期はシルフ、成人するとエルフとして分類される。
長いブロンドやエメラルドの瞳が特徴的で、耳が尖っている。美しいプロポーションが目を惹く女性。
~コロボックル~
魔王に仕える重要幹部。
主に領域侵犯の監視をしている。身体が小さい種族で、手のひらサイズ。若い族長が束ねている。
~ガーゴイル~
魔王に仕える重要幹部。
魔王城の警備を担当している。人型と石化の二つの姿を持っており、石像の悪魔として知られている。
年長者で魔王配下の悪魔たちからの信頼が厚い。
~スライム~
魔王に仕える重要幹部。
物言わぬ種族だが、全世界に勢力を拡大している。
~アルラウネ~
魔王に仕える重要幹部。
人の形に成長した植物で繁殖力が強い。植物の成長を操れる。魔王領域では食糧の管理をしている。
~ハーピー~(第一章、三章)
魔王に仕える、元・重要幹部。
古来からサタンに仕えてきた種族であったが、族長の暴走によって格を下げることとなった。
族長は死亡してしまい、現在は前の副族長が族長を務めているが、その地位は失墜し下位の魔物となった。
社畜魔王が忘れることのない種族。
~オーガ~(第一章)
魔王に仕えていた種族。
反乱を企んだことにより殲滅された。火山で生活していた。
●他勢力
~ルシファー~(第六章)
魔界四天王の一つ、悪魔勢力をまとめ上げる大悪魔。
皇帝として君臨しており、実は元魔王とは兄弟関係にある。
魔界で唯一、天界の存在を知る人物で社畜魔王への協力を誓う。
長い銀髪、青白い肌、真っ赤な長い爪が特徴的で高身長。
~ケンタウロス~(第三章)
魔界四天王の一つ、ビースト勢力をまとめ上げていた下半身が馬で上半身が人の魔物。
しかし早まった行動とミノタウロスへの固執が災いし、勢力全体を滅ぼす結果となった。
現在は魔王城の地下に幽閉されている。
社畜魔王曰く、モテマッチョらしい。
~ヴァンパイア~
魔界四天王の一つ、アンデッドを支配する女帝。
アンデッドの中でも切れ者。超のつくドSで、逆らう者は従わせなければ気が済まない性格。
不快なものが大嫌いで、部下であっても容赦しない。
自傷癖があり、死なない自分を傷つける癖がある。
ゴシックな服に身を包む人間の小柄な少女だが、黒い翼が背中に生えている。長い金髪と紅い瞳が印象的。
不死のスケルトンを瞬殺する力を持っている。
~ウィッチ~
魔界四天王の一つ、魔女を統率する学長。
聡明で探求心が強く、魔女の領域にある空中学園の首席で全生徒から選挙で選ばれた。
元は人間だが、知識への渇望から魔物へと身を落とした女性で、首席の証である黒いとんがり帽子とメガネが印象的。常に学園指定のブレザーを身にまとっている。
新たな魔王(社畜魔王)を注視している。
~ダークエルフ~
魔界四天王、魔女に属する女性。
元はエルフ・シルフ族だったが、種族内で軋轢を生み、魔女へと加担してしまった。
ダークエルフというのは自身のことを卑下して呼ぶ呼称(主の魔王を裏切り闇に落ちた哀れなエルフ)。種族として存在していない。
ウィッチに次ぐ知能の持ち主で、錬金術を生み出した人物。
フェニックスと同じ種のユニコーンを従えており、なぜか雪女と繋がっている。
一本に括った長い灰色の髪、左目の眼帯、色黒で小柄な体型が特徴的。耳もエルフ同様に尖っている。
瞳の色は左右で異なり、右が金、左が赤。瞳の奥に紋章が浮かんでおり、以前はお側付き護衛衆であったことを窺わせる。
●その他
~前の魔王~
社畜魔王が転生した際に残っていた前の魔王の魂のようなもの。
アドバイスを送ったり活躍したものの、社畜魔王も知らないうちに消されてしまった。
~クルミ~
社畜魔王の幼馴染。幼少期を共に過ごしたが、最後は別れも言えなかった。
今でも社畜魔王の思い出に登場し、彼にとってかけがえのない人物であったことがわかる。
~???~
社畜魔王とクズ勇者を転生させた人物。
今もどこかで彼らを見ている?