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第十五話 「再び魔界へ」

でだ・・・。

「カッコよくいきたい」キリッ

なんつって勢いよく立ち上がった俺たちは、この女のど○でもドアで魔界へ向かった。

うん、まぁドア潜っただけなんだけどさ。

でもさ。

「・・・ここさっきの草原じゃね?」

「はい!魔界の草原でございます!」

「・・・魔王城で王位継承とかすんだよな?」

「はい!その通りでございます!」

「・・・魔王城どこ?」

「わかりません!」

スパーンッ

俺はなんとなく武器がわりに持ってきた雑誌でこの女の頭を叩く

「もぅ!叩かないでください!これ以上馬鹿になったらどうするんですか!」

「バカなの自覚あったのね!」

「せ・き・に・んとってね☆キャ」

スパーン

「あいたぁー!」

「何なんだ全く・・・で?実際ここ何処よ?」

「いやぁ・・・実はほんとにわかりません」

「ぇー・・・ぇ、まじで?」

「はい~」


そう、ドアの抜けたそこはつい数時間前に目にした草原だった。

若干数時間前よりも空が明るくなってきてるのは朝が近いからだろう。

数時間前には影しか見えなかった山々は白んだ空により姿が見え、結構綺麗だった。

正月の初日の出にはもってこいな風景か?

いや、それはいい。

「なんで魔王城に直接いけないんだ?」

「あ~すいません。このど○でもドアって一度繋げちゃうと24時間・・・0時ならないとリセットしないと新しい場所とはつなげないのですよはい~」

「ぇ?じゃなんでこことつなげちゃったんだよ」

「それはぁ・・・ほら、魔王さまがせかしたからぁ~座標まちがったっていったじゃないですかぁ~」

「あぁ~・・・あれ?俺せかしてねぇよ?無理やり押し込んだのおまえじゃね?」

「まぁまぁ」

「いや、まぁまぁじゃねぇから!つか、どゆこと?」

「えっと・・・最初、私が魔王城と魔王様のお部屋をドアで繋いだです。それを通って私はきましたです」

「そうだな」

「で、魔王様を魔界へご招待する時0時を越えてるの忘れてて適当に『魔界につながれ~』ってかんじでドアノブ回しちゃったせいでポイント上書きされちゃったみたいです。テヘ☆」

「テヘじゃねぇえええええええ!」

「大丈夫です!次からはちゃんとします!」

「次じゃなく今が大変なんだよ!?分かる!?」

「ほへ?」

「あぁ!クソこいつわかってねぇ!」

俺はイライラで血管切れそうになった。

何でこんなヤツ迎えによこした!?


「とりあえず!魔王城目指して進みましょう!」

「いや、進みましょうって・・・え?歩いて?」

「それしかないですねぇ~」

「帰っていいかな?」

「困ります!」

「だからおれも困るわ!だいたいどっち行けばいいんだよ!」

「あ、それは大丈夫です!お父様に『お前は方向音痴だからなぁ・・・この必ず魔王城を指す方位磁針をあげよう』ってもらったこの『恥めてのおつかい方位磁石』があるです!ドヤァ

ドヤァって・・・。

まぁ、方角はわかると・・・。

「で、問題は距離か?」

「ですねぇ・・・ぱっと見た感じ村も街も見えません」

「あぁ、人っ子一人いねぇな」

「・・・」

「・・・」

「え、マジでどうすんの?」

「長い・・・旅になりそうですね・・・」

「・・・」

「・・・」

「はぁ、しゃぁねぇか・・・一旦戻るぞ」

「ちょっと待ってください!」

「待たない!」

「なんで!?せっかく先程やるきになって」

「バカ・・・これからどれくらい長旅になるかわかんねぇんだぞ?準備いるだろ」

「魔王様・・・」

「ほれ、じゃぁてっしゅーーーーー!」

「はい!」


・・・ふたたび俺達は魔界を後にした。

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