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第十二話 「そもそもの疑問③」

「何の説明にもなってねぇよ!」

そう、確に魔界と天界の事情は大まかには分かッた。

二千年前の戦争とその終末。

魔界側の敗北。

そして魔王が転生するってのも・・・まぁ、わかんなくもない。

でも

「どこにも俺の名前出てこねぇじゃねぇか!なんで俺なんだよ!」

「ですから魔王さまが魔王さまで魔王さまなのは当たり前ではありませぬか!」

「あ~~~~~~~もぅ!」

スパーンともう一度頭を叩く

こいつと話してるとほんとイライラする。

「でだ・・・本題。なんで俺が魔王なんだ?」

「しくしくしく」

「・・・」

「しくしくしくしく」

「話すすまないから・・・」

俺は優しく頭を叩く

「ぁいたー!」

「はよ話せやクサレトンマ」

「魔王様って口悪いですよ」

「そうか?」

「はぃ・・・結構私の乙女ハートがガリガリ削られる今日このごろです・・・ぐす」

「オトメハート・・・ぷ」

俺は鼻で笑って話の先を促す。



「魔王さまは、力の解放が成されたと思います」

「あぁ・・・確に、力の使い方は・・・うん、わかる」

「はぃ。先程天兵を星に変えた力は世紀末救世主伝説・・・ではなく前魔王さまのちからの一端かと思います。殴らないで」

「あぁ・・・まぁ、そうだ。いいから話し続けろ」

「私は正直に申し上げまして「転移系魔術」しか使えませんから、魔王さまの放った力を正確に理解することはできませんが。瞬時にこの周辺の魔力を根こそぎ集めていたのは理解してます。」

「・・・」

・・・理解するもなにも、その通りだ。

俺がやったのはとりあえずあいつらを吹っ飛ばすだけの魔力をかき集めてぶつけただけだったりする。

「ではここでひとつ」

徐にめのまえのきちゃない女が指を立てる

あ・・・こいつ深爪だ

しかも指みじけぇなぁ。

「指短くないです」

「お前人の思考読めるのか・・・おそろしい娘!」

「いえ、口に出してましたよ。後私メティです」

「まじかよ・・・。お前の名を呼ぶのは癪に障る」

「ひど!・・・って話しがそれました」

「うむ、よきにはからえ」

「イラっとしました☆・・・さて、もう理解されているとは思いますが。我々魔族が魔術を使うには魔力が必要です。」

「あぁ、理解している」

俺はあのルービックキューブの完成と同時に魔力と魔術の原理を理解した。

魔術発動は大きく4工程いる

魔力を集め、圧縮し、形成そして発動だ。

魔力は周囲と体内から集める。これは生命活動をすると少しづつ排出される為周囲に満ちている。だがいかんせん人間界は魔力がかなり薄い。

人間界で魔術が認知されないのはこの為だろう。

そして、集めた魔力を発動したい形を作るため圧縮する。うどん作りでこねてるのを想像してほしい。

形成。いい感じに圧縮した魔力に形を与える。うどんでいったら伸ばして屏風たたみにして、等間隔に切ってうどんの形を整える感じだ。

そして発動。つくったうどんを熱湯で茹で、メンが踊ったときあげて湯を切る!この時の湯で加減でうどんのおいしさは変わる。絶妙のときを見逃すなかれだ!本当はうどん種のときに熟成が必要なんだ、約一時間でかまわない!そしてそr

「魔王様!まおうさーまー!」

「んだよ!うるさいな!」

「魔王様うどんすきなんですか・・・?」

「・・・口に出してたか?」

「はぃ・・・というかそれ」

「ん?・・・ぬお!?」

俺は思考内でうどんに夢中になりまたくちにだしてたらしい・・・

いや、そうじゃない。

俺は自身の両手につかんだそれを目を見張る

「うどんだ!」

「うどんですね!」

「なんでだ!?」

「いや、魔王様がまたいきなり周囲の魔力を根こそぎ奪うように集めてその後出てきました」

「まじかよ・・・」

「魔王様も転移魔術を?」

「いや・・・これは」

「ぬお!?このこしとうまみは!?」

きたねぇてで女が俺のうどんを一本租借する。

「うまい!?でもこれ・・・つるんてしない」

「当たり前だ!茹でてないんだ」

「てか、これ魔術?このうどんからすごい圧縮された魔力を感じます」

「・・・まぁ、魔力でねったからなぁ」

「マーおーさまーおなかすいた・・・」

「・・・ちょっとまってろ、今から茹でてくる」

「やったー!」

俺はうきうきとした今日一番の機嫌のよさで階段を下りた。



「・・・たぶん気がついてなさそうだなぁ・・・魔王様?魔力に実体を持たせるのがどんなに大変か」

この日、新開家の周囲数十キロの魔力が消失した。

うどんの為だけに・・・。


あれ?・・・なんかうどんの話になった・・・

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