第一回放送
竹中キャスター:「こんばんは。
こちらは宮原FMラジオ局、午後10時からの番組、一日の終わりです。
本日は、私、竹中璃子と」
宮蔵キャスター:「宮蔵文雄がお送りいたします。」
竹中キャスター:「さて、本日もたくさんのおたよりが届いています。」
宮蔵キャスター:「はい、早速読んでいきましょう。」
竹中キャスター:「ラジオコード、'40代の社畜'さんからのおたよりです。
『はじめまして、僕は毎日終電まで残業しています。そんな中、この番組に出会いました。1人で残業をする僕にとって、この時間にも僕以外に起きている人がいて、その人たちが僕らのような夜を過ごす人に、優しく語りかけてくださるのが、とても嬉しいです。僕は、あなた方のおかげで毎日残業をこなせます。毎日ありがとうございます。そしてこれからも、よろしくお願いします。』ということで…。」
宮蔵キャスター:「はい、おたよりありがとうございます…。
そのように言っていただけると、私たちやラジオ局で働いている人の励みになります。
残業はつらいと思いますが、私たちも応援しています。おたよりありがとうございました。」
竹中キャスター:「続いてのおたよりです。ラジオコード'受験生'さんからのおたよりとなっています…。」
宮蔵キャスター:「『私は、工業高校に行きたくて勉強しています。ですが、途中で“本当にここへ行きたいのか?”,“ここは本当に僕がいて良いのだろうか?”と、思ってしまいます。どうすれば、この悩みを打ち消せますか?』というおたよりです。」
竹中キャスター:「はい、とても悩ましいですよね…。実は、私もそうでした…。」
宮蔵キャスター:「竹中さんにも、悩みの時期があったのですね…。」
竹中キャスター:「ええ…。本当に、暗闇の中を進んでいくようでした…。…ですが、その時期のおかげで今の私がいると思います。私も、その時は本当に暗闇の中から光る一筋の糸を探し続けるような思いで悩みました。…でも。悩んだからこそ、私なりの本当に進みたい道を見つけることができたと思います。…なので、焦らず、自分の声を聞いて、その声とともに自分を信じてあるいてください。」
宮蔵キャスター:「おたよりありがとうございました。
…おや、もうこんな時間になっていましたか…。」
竹中キャスター:「…本日はここまでとなります。みなさま、おたよりありがとうございました。」
その声を最後に、今日の放送は終わる。
ラジオからは「ザー」という砂嵐だけが流れている。
僕は、ラジオを切って布団に潜り込む。
(…今日も、なんだかんだ楽しかったな…。)




