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電話

俺が電話をしたのは会長だった。

『御影さん、無事でしたか』

『無事とは?』

『八咫烏からは連絡をもらいました』

八咫烏は秘密を保持すると思っていたがそれを無視してでも、俺にカストラをなんとかしてほしいと言うことだったのだろう。

『そうですか、では話は早いですね』

『ええ、何かお困りごとでしょうか?』

『ええ、カストラは年齢で言えば十五です。もし彼女が望むのなら学校に通わせたいなと思いまして』

『学校ですか』

『ええ、それもハンター育成の学校ではなくて普通科が良いと思うのですが』

『それは少し難しいですね』

『ですよね』

やはりカストラのことを考えると普通に生活を送るのは難しいだろう、カストラのGiftを考えると無意識に周囲のエーテルを吸いこむとなれば、力が制御出来ないとなれば殺してしまう。

これはカストラが一番避けたいことでもある。

まだあの年齢で欲しくもなかった力をてにすることはとても辛いことでもある。

それだけではない、力を隠して普通に生活できることも現実的ではないしカストラのことを知ったらそれを悪いことに利用する大人も出てくるだろう、それだけはなんとか避けなくてはいけない。

『難しいですがなんとかなるかもしれません』

『本当ですか?』

『ええ、知り合いに高校の校長をしている人がいるので、掛け合ってみましょう』

『そうですね、お願いします』

『はい、それから御影さん時間がある時にこちらに来れますか?』

『どうかしました?』

『今の御影さんの力を把握しときたいので』

『分かりました、では時間を見つけてそちらに向かいます』

『はい、お願いします』

そうして電話を切った。


リビングに行くと桐生とカストラがゆっくりと飲み物を飲んでテレビを見ていた。

「お疲れさまです」

「ああ」

マグカップを渡され中には珈琲が入っていた。

珈琲をがぶ飲みし、今後のことを考える。


そうして暫くして時刻も夜になり、夕食を食べて風呂に入りリビングに行くと既にカストラは部屋に行っていて桐生と二人だけだった。

「明日協会に行こう」

「協会ですか?」

「ああ、八咫烏が連絡してたみたいだ」

「そうですか、今の御影さんのデータが欲しいと言うことでしょうか?」

「まあ、そんなところ」

「そうですか、色々と問題はありますしね」

「だな、マモンについてとか桐生が追ってるモンスターについてもまだまだ分からないことだらけだ」

「そうですね、では今日はもうお休みになってください」

「分かった」

そうして寝室に向かいベットに横になる。

夢の中なので出来事も曖昧でおかしなことばかり起きる上に朝起きた時には覚えてない事ばかりなのであまり夢占いなどは信じない。


「おい」

誰かに声をかけられる。

「こっちだ」

遠くに人影がある。

「誰だ?」

「名前なんてどうでもいい、それよりも話しがある」

近づいてみると外見は人間だった。

「あんたは?」

「お前はこれからどうするんだ?」

「どう言う意味だ?」

「これからの話だ、人間とモンスターの共存を望んでいることは知っている」

夢でもそんなことを言い出すとは思いもしなかった。

「それで俺のなんの用だ?」

「この先お前にはこれまで以上にモンスターとの戦いがあるだろう、それでもその信念を貫けるか?」

「愚問だ、やると決めたらそうする」

「分かった」


次に光が見えたのは自分の部屋だった。

「一体なんだったんだ?」


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