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御影真一

「は?」

この日とは何を言っているのだろうか?

「どう言うことですか?」

「君をこの世界に呼んだ本当の理由を話す時が来たんだね」

八咫烏が俺を呼んだ本当の意味、それは京都にいる八咫烏の総帥が東京に来ると言うだけで途轍もなく重みがある。

「やっぱり俺を呼んだのはただ、少女の護衛と儀式を終了させることではなかったんですね。それだけなら俺はもう元の世界に戻ってるはずだ」

「そうだね、儀式を終わらせるためだけだったらもう終わりだ。でも本当の理由はその先にある」

「それをようやく話す気になったと?」

「そう、じゃあ長くなるから冷静に聞いてね」

そうしてまず総帥が語ったのは俺の体のことだった。

「君はモンスターを喰ったね?」

「はい」

「普通なら体が拒否反応を示して最悪死ぬ、だが君はそのモンスターを沢山取り込んだ」

「なんで分かるんですか?」

「君の体に流れるエーテルが人間とモンスターが混ざっていて、その量がモンスターが圧倒的に多い」

これは俺が覚醒し、ゲートの中に閉じ込められた時に生きる為にモンスターを喰らい続けたことが原因だが、一つ思い出したことがあった。

それは俺を助けてくれ、そのまま消えた光牙のことだった。

俺はモンスターを食えば食うだけエーテルが染みつくのは、普通だと思っていたが違ったのか?

あれから光牙は消えたままだ、なので真相は分からないがそれでも俺があの時生きる為には食うしか道はなかった。

「俺は普通じゃないんですか?」

「うん、研究はされてるがそれでもモンスターを食ってそれを糧に出来る君は特異体質なのは間違いない」

「もし俺がモンスターを食わなかったらこんなことにはならなかったんですか?」

「いや、あの状況では仕方がない、だから気に病むことはない。だかこれからが大切だ」

「これから?」

「ああ、君の中にいるモンスターのエーテルが暴走しかけている」

その大部分を占めているのが何なのか直ぐに理解できた。

「もしかして、レインのエーテルですか?」

「そうだ、普通のモンスターなら君なら大丈夫なはずだ、だが君が成長すると共にホロウレインのも成長している。それが同調し始めているんだ」

「同調?」

「君が強くなる度にホロウレインも強くなると言うことだ、だがそれはホロウレインも誤算だったはずだ」

それならレインに悪気がないことに安心した。

「だから零と呼ばれ始めたあの化け物に勝つ為に、とる手段としては合ってる」

「でも、暴走しかけてるんですよね?」

「うん、このままモンスターのエーテルが成長し続けると君は意思もなく人間やモンスターの判別も分からないまま、暴れだす。そうなれば零以上に脅威となる」

「零以上に?」

「そうだ、理論上君のGiftは何でも出来るしエーテルも上昇し続ける為この世界だけでなく様々な平行世界に介入し全てを破壊し続けるだろう。そして誰もそれを止められない」

淡々と語る事実に俺は取り残されている。

それは俺やレインが掲げている共存とはかけ離れた過ぎたことだった。

「じゃあ一体俺はどうすれば?」

力を使わなくとも暴走は止められないし俺が戦わなければ零は止まらない。

「だが、君はどの世界の御影真一の中で最強な力を持ちそして最強の血筋を受け継いでいる唯一の存在だ」

「血筋?」

「そう、その話は途方もなく遠い人間の歴史の一部を語ることになる」

そして総帥が語った話は千年前に遡った。

「君は陰陽師は知ってるか?」

「まあ、多少ですけど。確か千年前の平安時代に実際に存在して活躍した人ですよね?」

「うん、君の世界では実際は占いや天文観測などをしていたが、我々の世界では少し、いや大分違う」

「じゃあ一体この世界ではどんな歴史が?」

「モンスターとの戦いは古来から続いている、それは平安時代も変わらない。あの時の人はモンスターを妖などと呼称しそれを陰陽師はGiftを呪術と言う形で封印していたんだ」

そんなアニメみたいな話が実際にあったなんて。

「当時は今みたいに現実離れした力はなかったからね、でも陰陽師として最も有名で後世に語り継がれた陰陽師がいる」

そんなの一人しかいないし思いつかないもしかして俺は…。

「そうだ、君は安倍晴明の血筋を引いている、我々が見た平行世界の中でハンターとして覚醒し、安倍晴明の血を完全に引いてハンターとして活動した、条件をそろえたただ一人が御影真一だった」

「俺が?」

「そうだ、平行世界の中でも血筋が違いハンターとしても活動してない世界もいくらでも存在する」

「それは分かりました、でもそれと暴走を止めるのにどんな因果関係が?」

「安倍晴明の母は妖狐だったと言われてる」

その歴史は変わらないのだと思った。

「妖狐もれっきとしたモンスターだつまり…」

「安倍晴明は人間とモンスターのハーフ?」

「うん、そして安倍晴明の秘密はもう一つある。これは君を呼んだ本当の理由だ」

これでもうお腹いっぱいの情報量だがまだ続きがあるのか?

「零は元々は安倍晴明の式神の一つだったんだ」


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