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Gift

ラビットに炎が出たことに驚きと恐怖が襲ってきた。

それから昼は過ぎて灯りがなくなってっきた所に、草に向かって炎を出すイメージを浮かべたら手のひらから本当に炎が出てこれはもうキャンプのようだった。

「あー、腹減った」

灯りはついたが持っているのはラビットの死体だけ。

これに手をつければもおう俺は後戻りができない気がしたが、それでもこれ以外に腹を満たすものはない気がした。

「仕方ない、生きるためだ」

そう口に出して、適当に周りにある太い木の棒で簡易的なグリルを作った。

見た目は某人気ゲームの肉焼きセットだった。

それを真似てラビットを丸焼きにしてグルグルと回す。

そうして、丁度よく焼き目がつくのに少し時間が経ったがそれでも見た目はあれだが、肝心なのは味だ。

「いただきます」

身の部分を勢いついてかぶりついた。

味は微妙に美味かった。

普通の生活ができている奴なら、モンスターを食べているなんて有り得ない状況だしなんならゲテモノだと思う。

自分もこんな状況にならない限りモンスターを焼いて食べるなんて思わなかった。

美味いと思えば病みつきになりそうな味ではあったので、食べながら考え事をした。

俺は本当にGiftが得られたのだろうか?それなら炎が出せるGift?

一体自分の体はどうなってしまったのだろうか?

そんなことでラビットの食べれそうな部分を食べた。

『お前のGiftがなんなのか教えてやろうか?』

「ん?」

どこからか声がした、もしかしてあの悲惨な状況から抜け出せた同じ境遇な人物がいるのかと思い振り返った。

そこに人はいなかった。

『こっちだ阿呆』

振り返り目の前を向くとそこには有り得ない状況が起きていた。

「え?」

『驚いたか?』

声の主は自分と瓜二つの顔と体をした半透明の人間だった。

「え?どう言うこと?」

『俺はお前だ』

「は?」

『まあゲートの中なんだ色んなことがあるそれに此処は虹ゲートの中、イレギュラーが重なって俺は生まれた』

俺は一体病気にでもなったのだろうか?

目の前にはドッペルゲンガーがいるし、どう言うことなのか分からない。

『それよりお前のGiftについて知りたくはないのか?』

「えっとまあそれはそうですけど」

『敬語か、ふっ、まあいい』

今俺が俺に向かってまるで馬鹿にしたような感じがして気持ち悪かった。

「じゃあ辞める、それで俺のGift何で知ってるんだよ」

『俺はお前だからだ』

「意味わかんねよ」

『まあその内分かる』

「それで俺のGiftって?」

『お前のGiftはイマジンだ』

イマジンとは聞いたことのない名前だった。

俺はラノベ好きだし俺にもGiftがほしくて色々とGiftについて調べたことはあったがイマジンとはそれぞれの属性があるがそれが該当もしなそうなものだった。

「それってどう言うGiftなんだ?」

『名前の通りだ、自分のイメージを現実に起こすことができる』

「最強じゃん」

『その通りだ、ただイメージできない物は現実には起こせない』

それでも十分だった。なんだかそう思うとテンションが上がって来た。

『全く神もこんな奴にこんな上物のGiftやるとはどう思ってるんだろうな?』

「まあい良いじゃん、光牙」

『あ?』

「なに?そんなに気に入らなかった?」

『なんだその光牙ってのは?』

「名前だよ、お前は俺のなんだろ?俺は御影真一って名前で苗字に影って入っているからその対になるかなって」

『馬鹿かお前は』

消えてしまった。

「光牙でいいんだよな?」

少し大声を出したが返答はなかった。まあ光牙でいいのだろう。

それより最後に光牙の目から涙が流れたと思ったが見間違いだろうか?


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