第91話 絶対王者の本気
先頭グループが4周目へ!ファイナルラップです!!!!!
変わらず先頭はMRTAKAのブガッティ・シロン!!!!
紫色のブガッティ・シロンが絶対王者と互角に戦っています__!
1MRTAKA ブガッティ・シロン
2吉田 NSX NA1
3腹切カナタ TOYOTA86
MRTAKA「... まぁ、このまま逃げ切れなくても2位でゴールすることはーー」
ヴァァァァァァァンッッ!!!!!!!!
ドドォォォォォ!!!!!!
ミッドシップエンジンの音が再びMRTAKAに張り付くゥゥゥゥ!!!!!!!
ゴオォォォォーーッ!!!!!
ドキャァァァァァン!!!!!!!
MRTAKA「なに......!?」
MRTAKAが見たときにはすでに黒いNSXが内側の左側を突いていたーー!
吉田「おおー...たしかに君の腕はすごかったねー...」
MRTAKA「まさかあれだけ距離を取っていたのに......!?」
福島県には現在、緊急避難勧告が海岸をメインに発令されています!!
そのためか!右側の海が荒れてきたァァァァ!!!!
自然とともに加速するレースが....頂上決戦が始まろうとしているぞ!!!!
ーーしかも、ちょっとした嬉しいお知らせがあるんです!!!
なんとついに紅い戦闘機がその戦闘争いを今、一瞬ですが視界にしかと捉えましたァァァァァァ!!!!!!!
.....間違いなく視界にそのリアが映り込みました!!!!
さらに!!!!!!!!!!!
信じられない事態が起こってきましたァァァァ!!!!!!
先程のロングストレート区間で伊藤翔太が陽太をオーバーテイク!!!!
さらに黒川海斗も岡田と陽太をオーバーテイクして!!!!!
ものすごいスピードで腹切カナタと絶対王者に接近してきているゥゥゥゥ!!!!!!
海風が唸り、波しぶきが舞う。
第4戦は、いよいよフィナーレに向かって牙を剥き始めた。
さああああ!!!
先ほどまで1位を守っていたのは
ブガッティ・シロン!謎の存在MRタカァァァ!!!
その後ろ、絶対王者NSX吉田がピタリと貼り付いているゥゥゥ!!!!
カメラが二台のマシンを捉える。
黒く重厚なブガッティ。
後方には、白い稲妻のようなNSXが鋭く迫る。
吉田「……風、変わったね。」
軽くハンドルを握り直す。
その目は笑っていた。
余裕。支配。
すべてを見通しているような静けさ。
MRタカ「……!」
ミラー越しに映る吉田のNSXが、
コーナーひとつ分の距離を一気に詰めてくる。
ギュルルルルルルル!!!!!!!
ブガッティのリアがわずかにアウトへ膨らむ。
その瞬間―――!!!
吉田「君は……仕掛けるの、早かったみたいだね〜……?」
ッッこれはくるか!!!!?
バシュンッッ!!!!!!!
NSX吉田の白いボディが、
まるで風そのもののようにインを突いたッ!!!!
視聴者1「うわああああああああ!!!」
視聴者2「そんな右コーナーでフルスロットルでいくか普通.......!?」
視聴者3「おい、これーー絶対王者勝つんじゃ...!」
ブガッティの巨体がステアを戻す瞬間、
NSXはすでに“先”にいた。
MRタカ「なっ……!!!???」
吉田「“王者”っていうのはね……
勝つタイミングを、いつだって選べるんだよ。」
そのまま加速体勢!!
NSXが波打ち際を切り裂くように、海風に乗って飛び出していく!!!
大ッ逆ッ転んんんんんんんん!!!!!!!!!!
吉田ぁぁぁぁあああ!!!!
NSX吉田が、MRタカを抜いたぁぁああああ!!!!!!
NSX吉田、、、完全に順位返り咲きィィィィ!!!!!!!!!
右への中速コーナー出口で
インから1500馬力あるブガッティを再び後ろへと追いやりましたァァァァ!!!
吉田「……君が速いのは知ってたよ。
でも、“強い”のは、僕だ。」
ブガッティの前に立ちはだかる、白い閃光のような王者。
誰もがその姿に、戦慄と歓喜を覚えた――。
第4戦、クライマックス突入!!!
まだ終わらねえええええええ!!!!
NSX吉田が帰ってきたぞおおおお!!!!!!!
絶対王者、完全覚醒ィィィィ!!!!!!!
8岡田大成 GRカローラ
9黒川海斗 エボ9MR
さあああああああ!?!?!?
映像切り替わり、黒川海斗だあああ!!!!
9位からズバッと追い上げてきた
あの黒い閃光が……
今!! GRカローラの岡田大成に仕掛けようとしているぞおおお!!!!
ギュウウゥゥゥゥンンン!!!!!!!
エボ9MRのタービンが、獣のような咆哮を上げて岡田に襲いかかる!!
ラインは――アウト側ッ!!!
えええッ!?アウトからいくのかァ!?
この角度から!?あの速度で突っ込む気かあああ!!!!
もうどうなってるんだ!??
物理法則無視の暴走とはこういうことかッッ!!???
岡田「させるかよ!!黒川あああああああ!!!!」
ドガアァァァァァアアアアアアア!!!!!!!!!
GRカローラがインをガチブロック!!!
フロントをわずかに跳ね上げ、黒川の侵入を全力で妨害!!!!
押さえた!!!
岡田押さえたァァァァア!!!!!!
いや!?いや!?黒川まだ諦めてねえ!!!!
踏みながら、もう一段階外に逃がしてるううう!!!!
黒川「へえ……面白えじゃねぇか。
…そっちがその気なら遠慮はしねぇぜッ!!!」
ドガァァッ!!!
黒川のエボ9、後輪を若干振り出しながら、**“外側のさらに外側”**をトレースして抜こうとする――ッ!!!
えぐい!!!
えぐすぎるぞこのライン!!!
まるで壁の上を走ってるみてぇだあああ!!!!!
岡田「フルで踏んでんのか……!?
おい……お前バカだろ!?!?
この風圧でそのコーナーへの立ち上がる角度からかよッッッ!!?」
「一体...どんな神経しているんだッ!?」
ギュワアアアアアアアア!!!!!!!!!!
コーナーの頂点――
白波の立つ崖のような路面に、2台のマシンが火花を撒き散らす!!!!!
接触寸前ッッッ!!!!
このままいけばどっちが残る!?どっちが消える!?黒川か!? 岡田かあああああああ!!!!
視聴者1「うおおおおおおおおお!!!!!」
視聴者2「大変なことになってきたな!!!」
視聴者3「EVじゃないッ!!ラリーカー対決だぁぁぁ!!」
黒川ぶっ飛んでるぞ!!!!
岡田!守れるかァァァ!!???
新旧ラリーカー対決の結末は如何にーーーーッ!!????!
ベルギー(解説)「この2人……どちらも引く気がまったくありませんね。
本気で“削り合い”に来てますよ……。」
黒川「……潰れてでも、抜いてやる。」
岡田「かかってこいよ、事故らなきゃ俺の勝ちだッッ!!」
「同じラリーカーだからこそ引き下がるわけにはいかねぇんだよォォ!!!」
ズバアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!
11内藤セリナ AudiR8
12クリスタ フェラーリ488GTS
おおっとおおおおおおおおお!!!??
R8内藤セリナに対し、ついに来たッ!!
フェラーリ488GTS!クリスタ・ニールセン!!!
両者並んだああああああ!!!!!
ギャリィィィィッ!!!!!!!!!
2台のマシンが火花を散らしながらサイドバイサイド!!!
白と赤の車体が、海岸沿いのS字に食い込むッッ!!!
内藤セリナ
「フミッパースライダーは……ッッ!!!!
誰にも負けないんだからああああああ!!!!!!」
バシュゥゥン!!!!!!
セリナのR8が、超絶トルク配分でリアを振り出す!!!
アウトから大胆に滑らせ、クリスタのラインをえぐる――!!!
しかし――
クリスタ「……甘いわよ。」
ギュゥウウゥウウウウウンッッ!!!!!!!!
フェラーリのV8ツインターボが火を噴いた!!!内藤のR8を、直線で圧倒的な伸びでぶち抜く!!!!!!
きたああああああああああ!!!!
フェラーリが、クリスタがあああ!!!
セリナをオーバーテイクかーーーッ!?
セリナ「っ……!?
くぅ……ううう……!!」
だが――その刹那!!!
ギュギュギュギュギュギュウウウウウンッッッ!!!
内藤「ッッッッ!!!
じゃあああああああああああああ!!!!!!!!
もう一発いくよ!!!」
再び来たァァァァアアアアアアア!!!!!
フミッパースライダァァァァァ!!!
路面を滑るようにステアを残したまま、異常加速!!!
クリスタのインに喰らいついてくる!!!!!!!!!!
クリスタ「――フミッパで……!!??
そんな小学生みたいな技法で勝てるとでも思ってんのぉぉぉおおお!!??」
セリナ「絶対諦めないもんッ!!
これが私の必殺技なんだからあああああああ!!!!!!!!」
ズバババババババアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
2台の車体がこするように接近ッッ!!!
タイヤとサイドミラーがカツン!
と音を立てて――
セリナが前に出た!!!!!!!
うおおおおおおおおおお!!!!!!
セリナァァァァ!!!!
R8がフェラーリを再オーバーテイクッッ!!!
滑って滑って、這い上がってッ!!再び前に出たあああああ!!!!!!
波乱の展開が巻き起こるううう!!!
視聴者1「やべええええ!!!!!」
視聴者2「セリナすげぇええ!!」
視聴者3「クリスタやられたあああああ!!??海外勢の星がァァ!!」
ベルギー(解説)「……“愚直”な技が、一流を超える時もありますよ。
それが“魂の走り”です。」
クリスタ「ふふっ……いいわ、セリナ。
もう少しだけ、本気のわたしと遊びましょうか――?」
セリナ「来なさいよォォォ!!!
フミッパで潰す!!!!!!!」
そのころ、さらなる猛獣が――再び牙を剥いた。そう、そいつの名は……
**黒川海斗(エボ9MR)**ッ!!!!!!!!!!
一瞬の沈黙を突き破るように――
“奴”が6位の王者候補、相川律のR35 GT-Rに!!
飛びかかったあああああああああ!!!!!
現在6位の黒川海斗!!!
怒涛の追い上げで!!5位・相川律のR35に接近中です!!!!!
相川「もう来たのか....!??さっきまで下でごちゃごちゃしてただろッーー!」
**食らいついたあああああああ!!!!!!!!!!!!
ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
コース中盤、ストレートに差し掛かる!!!そこに突如現れたのは――黒い稲妻!!!鋭く、獰猛にッ!!! R35の後ろにピタリと貼り付くッッ!!!!
バシュゥウウウウウウン!!!!!!
エボ9のマフラーが赤く灼け、火花とともに雄叫びを上げる!!
タービンが吠え、風が裂け、
黒川の視界にあるのは、ただ“1台の背中”のみ!!!!!!!!
黒川「……どけよ、トロいデカブツが……」
うおおおおおおおおお!!!
黒川あああああ!!!
アウトから突っ込んだあああ!!!!
これは岡田戦の再来かあああああああ!!!!四駆対決が続いてるぞ!!!
ギュウウウウウウウウンッッッ!!!
GT-Rの巨大なボディが風を切り裂く。
その外側、崖ギリギリのアウトラインに――エボ9MRが並んだッッ!!!!!!!!!
相川「っ……またお前か、黒川!!」
一瞬、視線が交差する。
相川のR35は、重厚な加速とトルクで引きはがしにかかるッ!!
…だが黒川は……踏む!!!!
その右足はブレーキを知らないッ!!!
黒川「てめぇの“王者気取り”、ぶっ壊してやる……ッ!!」
並んだアアアアア!!!!
R35とエボ9!!!
重量級と機動型の超激突ぉぉぉおおおお!!!!!!!!
ズガアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!
インにねじ込むR35――
だが、黒川はさらにスライド角を残しながらも……前へッ!!!!
相川「……くっ……甘く見るな!!!」
パシュッッ!!! パシュンッ!!!!
トラクションの切れ目を探して一気に踏み込む!!2台のリアタイヤが地面を引き裂き!!コーナー出口に向けて猛加速ッッ!!!!!!!!!!
….ッ前は……!?
前に出るのは……!!!!
カメラがズームする――
ほんの数センチ……ほんの1フロント分……黒川が前だああああああああああああああああ!!!!!!
黒川あああああああああ!!!!!!
R35相川をオーバーテイクゥゥゥゥゥ!!!!!!
5位浮上だあああああ!!!!!
ベルギー(解説)
「……あれは“走り”じゃない。
狩りですね……黒川さん、完全に獣です。」
相川「……絶対許さねぇ……あの走り、次で潰す……!!!」
そして―ちょっとした嬉しいお知らせが。ついに腹切カナタの86がーー
現在2位ブガッティ・シロン!!
そして1位NSX吉田ァァァ!!!
紅い86がブガッティの真後ろに!!!
射程圏内だああああああああ!!!!!!!!!!!!
キィィィィィィィィイイイイイイ!!!!!!!!
ギャラリーが震える!!!
カメラが映し出すのは――真紅の機体。
鋭く風を斬るように駆ける、一筋の紅。
紅い戦闘機、カナタの86が――
S字スラローム区間で、猛然と黒川のラインをなぞりながら、誰もが恐れる“トップ集団”に襲いかかった!!!!!
ベルギー(解説)
「紅い戦闘機...86がこの位置ですか……!」
そうなんです!!!!
S字区間をまるで滑るように!!!
あの黒川と同じ軌道で切り込んできた紅い閃光!!!!
腹切カナタ、紅い戦闘機の鬼の追い上げだああああああ!!!!!
ドゥワアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!
ブガッティの背後に、突如現れた1台の低いシルエット――
紅いトヨタ86!!!!!!
地を這うようなローフォルム。
吠えるエンジン。
そして……研ぎ澄まされたドライビング。
カナタ「……見えた……」
紅い瞳が光る。
視線の先には、黒と銀の怪物……
そしてさらに、その前には、
白く静かな“絶対王者”のリアウイング。
カナタ「……ブガッティも……その前の吉田のおじさんも……」
「......絶対ーー抜いてみせる...ッ!!」
ギュウウウウウウウン!!!!!!!!
リアをわずかに滑らせ、
タックインしながらS字を一発で切り抜けるカナタの86!!!
タイヤがわずかに鳴くが、挙動は一切ブレない!!!
その走りはもはや――機械ではない。“野生”だッ!!!
ベルギー「……これはもう、“車”というより、“生き物”ですね……」
そして、吉田は――!?
吉田の反応はどうだ!?
吉田(車内)
アクセルを軽く抜き、ミラーを見る。
そこに映ったのは、あまりにも“速い”86。
吉田「……若いの……来たか。」
ふっと目を細める。
その声は、どこかうれしそうだった。
吉田「なら、見せてくれよ。
“王者を超える者”の走りってやつを……」
MRタカ「(チッ……後ろに来やがったか、ルーキーがよ……)」
まぁ、俺は、帰ってスタレやるけどな.....。待ってろよ。俺の愛しき北斗くん.....。
これはやばいぞ!!!
3台の“王者候補”が今!!!
完全に揃ったあああああああああああ!!!!!!
それではここで、第2解説員!“氷の視点”で見抜く女王!
ミルキークイーンさん、お願いします!!!
ここまででなにか気づいたことはありますか!!?
【吉田 vs MRタカ】NSX vs ブガッティ・シロン
……ふふっ……おじさん……やっぱり、ああいう時が一番冷えてますね〜……♪
すごく静かで、でも……内側では、吹雪が起きてる感じ……。
MRタカさんのブガッティって……すごく熱いエンジンなんですけど……
吉田さんのNSXは、“氷の刃”みたいなんです。切っ先が見えないのに、スパッと来るんです〜……。
さっきのオーバーテイク……まるで、冷えた刃が熱気を真っ二つにしていく感じで……ゾクゾクしました♡」
【岡田 vs 黒川】GRカローラ vs エボ9MR
このふたり……すっごく“危ない”感じしました〜……。
黒川さんは……ぬるくないんですよ。すごく冷えてて、氷の針みたいな刺し方するんです。
そのまま心臓にチクリって刺して、抜けないように残していくタイプ……♡
岡田さんの方は、“硬い氷”っていうより、“ぶ厚い氷の壁”って感じ……。
砕けてもいいから通さない……そういう勇気が見えたから、私は、ちょっとだけ胸がキュってなりました〜……。
【内藤 vs クリスタ】R8 vs 488GTS
ミルキークイーン「うふふっ……セリナちゃん、がんばってましたね〜♡」
「フミッパースライダーって……とってもかわいいです……♡」
…でもあれ、すごく難しい技なんですよ?ふわっとしてて、でも芯がある……
まるで……私のミルクアイスの抱擁みたい……♡
クリスタさんのフェラーリは……うーん、そうですね……“紅茶に氷を落とした時の衝撃”って感じ……。表面は優雅だけど、内側にはドカンって凍りつくような気迫が……うふふっ♡こわ〜い♡」
【カナタ vs MRタカ(接近時)】86 vs シロン
ミルキークイーン「……見えてきたんですね、カナタさん……♡」
あの86って、まるで“熱くなりかけたアイス”みたいで……ずっと芯を冷たく保ってて、
でも少しでも感情が漏れると、スーッと溶けちゃうんです……
それが今、ブガッティに触れようとしている……。
まるで……冷たいアイスが、燃える鉄板に触れる瞬間みたい……♡
ジューって音がしそうで、私……すごくゾクゾクします♡
ミルキークイーンさん、ありがとうございます!!!その冷たくも熱い、氷の視点……!!たまりませんッ!!
「……うふふ、じゃあもう少しだけミルク氷で包んであげますね〜♡」
NSX吉田!!!
ブガッティMRタカ!!!
そして……
紅い戦闘機・腹切カナタッ!!!!!!!!!!!
三つ巴の戦場、ここに完成!!!!!!!!!!!!!!!
決戦の火蓋は整ったぞおおお!!!!!
さああああああああああ!!!!!!!!
このタイミングでNV100クリッパーいくかぁぁぁぁ!!???
石井ぃぃぃぃ!!!!内藤セリナにッ!!!張り付いたあああああああ!!!!!!!
ギュオォォォォォォオオオン……!!!
唐揚げの湯気とともに、白煙を巻き上げる軽バン!!
ノンターボ、FR、しかもハイルーフッ!!!
荷台には「何か重そうな工具」が転がっているッ!!!!!
内藤「は!? な、なにこのバン!!???
えっ……なんでいるの……??」
内藤セリナのR8――620馬力のスーパーカーが、
今、650kgオーバー積載疑惑の軽バンに襲われている!!!!!!
見てください!!!
セリナのリアに! リアバンパーに!!!!
軽バンのシルエットが!! ずっと映ってるうううう!!!!」
ベルギー「これはもう、“現実”じゃないですね。
一種の呪いです。バンに取り憑かれてます。」
ギュルルルルルルル!!!
S字に差し掛かる!!!
石井「……セリナちゃん……
さっき唐揚げ食ったから……胃が温まってるんだよね……」
ギャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!
なんと!!
石井、クリッパーでコーナーインに割り込む素振りを見せたあああああ!!!!!!!!!!!!!!
内藤「やめてええええええええ!!!!!」
「R8で軽バンに刺されるなんて!!絶対ありえない!!!やだあああああ!!!!!」
コーナーで突っ込むか!?!? 石井が突っ込むかあああああああ!!!!!!!
ミルキークイーン(解説)「……あのバン、冷えてない……むしろすごく熱い……唐揚げの湯気で車内が蒸気になってます……」
セリナ「どけぇぇええええええええ!!! フミッパスライダァァァァアアアアアア!!!!!!!!!!
ギュルルルルルルル!!!!!!!
内藤セリナ、鬼の加速で一気に抜け出す!!!!
が、しかし――!!!
ギュイイイイイイイイ……(追ってくる軽バン)
まだいるううううううう!!!!石井の軽バン!!
まだ後ろにいるううううううう!!!!!
視聴者1「セリナ負けるな!!!」
視聴者2️「石井が抜いたら伝説だぞおおお!!」
視聴者3「バンでR8をブチ抜けえええええ!!!!」
現在の順位 最終ラップ
1吉田
2MRTAKA
3腹切カナタ
4伊藤翔太
5黒川海斗
6相川
7柳津
8岡田
9クリスタ
10古田
11石井
12以下省略......
ーーなんだァァァァァァ!???
後方で内藤がクリスタオーバーテイクしていたはずですが、....さらに下からの後方区間から石井のクリッパーが仕掛けてきたァァァ!!!!!
内藤「......なんでアンタがくるのよおおお!!!!!!!」
石井「クリッパーだからって舐めんなよおおお!!!弁当万歳!!弁当万歳いいいいい!!!!!!」
次回第92話距離
山吹花「内藤対石井___!!!」
「石井ィィィ!!!!こんなところで負けるなァァァ!!!!!」




