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86伝説エーペックス  作者: SAI
第2シリーズ 86伝説再び!!!!相馬編
98/160

第90話  長いダウンヒルストレート!!!

制作6/30 2025

公開8/4 2025

3周に縮まった今回のレースですが、

引き続き続行すると運営本部の管理課から連絡がありました!!!!!

様々な困惑がある中ですが、全てのレーサーがダウンヒルストレートに

突入です!!


ブォォォォン!!!!!

紅いマシンが長いダウンヒルストレート

に突入していきます!!!

どこまで絶対王者までの距離とタイムを削ることができるのか!???


今が注目のときです!ライブをご視聴のみなさん!!腹切カナタがどの位置を走っているのか......!!!!

彼のドライビングに注目が世界中から入り始めています!!!!!


カナタが視界に迫る長いストレートを見つめる。

まるで緑に囲まれた滝のようだ。そこに吸い込まれていくように紅い戦闘機がするりと入っていくーーーッ!!


視界を貫く、深緑の峡谷。

その中を、1台の紅い戦闘機が――孤独に、鋭く、地を這うように滑り落ちていく。


腹切カナタのトヨタ86――前期型。

通称が紅い戦闘機。


軽量で、空気を裂くその姿は、もはや「一台の車両」ではなかった。

それは“意志”で動く一振りの刀だった。


カナタ「ここで……削る……全開で“仕掛けていく”……!!」


右足が床を蹴り抜く!!!!

瞬間、エンジンが咆哮を上げた!!


ヴァアアアアアアン!!!!!!

ズドオオオオンッ!!!


ストレートに突入した86の姿が、

緑の壁の間を飛び込んでいく。

両脇に生い茂る木々が、まるで観客の

ように風で揺れ、舞台を演出する。

スピードメーターが瞬く間に

140、150、160――

そして……170km/hの領域へ!!!


カナタ「行け……“紅の閃光”!!!!」

両の手でステアリングを掴んだまま、

口元をキッと結ぶ。

その眼差しは、ただ前だけを捉えていた。


ギャァァァアアアアン!!!


エンジン音が、まるで雄叫びのように響き渡る!!!!

風景が後ろへ消えていく――


まるで緑に囲まれた滝のようだ。

その滝壺に吸い込まれていくように、

紅い戦闘機がスルリと入っていくーーーッ!!!


クンッ!!!!!


ブレーキはまだ踏まない。

タイヤが泣き叫び、フロントがわずかに浮きそうになるギリギリまで、スロットルを抜かずに踏み込む!


オオオオオンッ!!!!!!


下り勾配の圧倒的なG――

それを逆らうことなく、カナタはただ、風になるように滑らかにステアを切っていく。


見てください!!

腹切カナタが突き進んでいる!!!

あれはもう……1台のマシンじゃないッ!!“1つの意志”です!!!!


ベルギー「静かに、でも確かに……

彼は何かを“掴み始めてる”わ。

あの走り……“呼吸してる”の……」


フロントのエアロが揺れ、タイヤのショルダーが熱を帯びる。

それでも――

その車は、紅い刃となって、風の中を切り裂いていく。


ドキュウウウウウンッ!!!


ダウンヒルストレートコーナー手前のS字区間を駆け抜けていく紅い戦闘機。

これで本当にNAなのでしょうか!!??

思い切りアクセルを踏みつけていくぅ!!!


カナタ「いけるぞ、、、!!!

絶対にブガッティと吉田のおじさんに追いついてみせる......!!!」


カナタは、現在3位を単独で独走中。

ありえないエントリー速度。

まもなく前方の先頭グループに迫りそうな勢いで走ってきている。


その前方と後方グループでは、

熱いバトルが繰り広げられているーー!

ギアは4速そのままで長いストレート区間に多数ある前半の高速コーナーを

NSXがハンドルを切り返していく。


ギャアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!

ゴオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!


その音は地鳴りだ。

タイヤの唸りか、地を揺らす咆哮か――

次の瞬間、“絶対王者”NSX吉田の前に、影が躍り出た!!!!!


うわああああああ!!!?

あの位置はッ!!まさか!?

MRタカ――ブガッティ・シロンが

NSX吉田に“ランデブー”で

襲いかかっているッッ!!!!!!


ベルギー「見なさい……

これが、“フランスの獣”……!」


吉田「ッッ……くっ……っ!?」

思わず眉をひそめる。

直線で並び、横一列に飛び込んできたのは、漆黒の牙を持つブガッティ・シロン!


しかもただのシロンではない。

「MR仕様」――

ミッドシップにエンジンレイアウトを再設計、地を這うような重量バランスと“魔改造”の加速制御プログラムで、


今、全身の重力を敵に変えてNSXへ襲いかかってくる!!


MRタカ「……どけェ、絶対王者。

遊びの時間は……もう終わりだぜ。」


ブゥゥゥゥンンンン!!!!!!!!!!

ボフッ!!! バフンッ!!!


まるで空気を殴ってるかのようなバキューム音!

タービンが加圧限界を突破したぞ!!!


NSX吉田「まだだァァァァァァ!!!!

絶対王者は……そう簡単に退かねえ!!!」


オーバーテイクを仕掛けたのはMRタカ!

吉田がほんの一瞬イン側にステアを切るッ――だが!!!?


ベルギー「早いッ!!!!

タカは、その1フレーム先を読んでるッッ!?」


吉田のライン変更と同時に、タカのシロンがさらに外側に膨らみ、トルクをフルに叩きつけた!!!

後輪が一瞬バウンドするも、制御プログラムが即座に姿勢を戻す!!


MRタカ「よお……ようやく“視界に捉えた”な?お前の背中は……でけえだけの虚像だったって証明してやるよ……」

吉田「……チッ!!!」


ーーーNSXが、一瞬たじろいだ!!!

その隙にッ!!!!

ブガッティ・シロン、アウトから吉田のサイドをえぐるように侵入!!!!


視聴者「いけええええええ!!!!!」

「このまま王者を喰ええええええ!!!!!!」

視聴者2「王者陥落くるかァァ!??」


なんとッッ!!

MRタカが吉田を捉えている!

流石にNSXでもブガッティには勝てないのかァァァ!!???

とんでもない番狂わせが起きているゥ!!!

2台は完全にランデブー状態ッ!!

今にもサイドバイサイドで突入だァァァァァァ!!!!!!


吉田「この……ッ!!!

まだ、だッ!!!!!!!!」


フルブレーキング!!!

ABSギリギリで突っ込むNSX!!!

タカのシロンも応じて――

まるで“1秒の世界”に足を踏み入れたような静寂。


ドオオオオン……!!!


タイヤが鳴き、空気が裂け、両者は――

……!!

NSX吉田、抜かれは――しなかったああああああああ!!!!!!


惜しいィィィィィィィィ!!!!!!

NSX吉田、オーバーテイクには至らず!!

ブガッティがインを守りきったァァァァァァ!!!!!!


ベルギー「けど……これはほんの“始まり”よ。タカは狙ってる……“抜きどころ”を絞ってるわ。今のは牽制よ……“次は獲る”つもりでいるわ……!!!」


両者のマフラーから火花が走り、排気が唸る――!!紅い86がその背後に迫っているとも知らずに……

“絶対王者”と“死神”が、

最前線で火花を散らしていた!!!


カナタ「絶対、追いついてやる......!!!」

グオォォォーーー....

ズドォォォォン!!!!!


一方後方では緊急避難勧告に対して黒川が文句を言っていた。

もちろん、それは俺達上位勢にも聞こえるのであった。

海沿いを走る黒い影のEVO9MRが警告など意に介さぬかのように加速していく!!!!


黒川「緊急避難勧告とか知るかよォ!!!」

「黙ってしゃぶって退散するわけにはいかねぇだろうがァァァァ!!!!!!」


ドゴォォォォン!!!!!!!!!

怒りを込めてシフトを叩き込みEVO9MRの加速が唸り出す__!


黒川「あのなァァァァァ!!!!!!!

この日この瞬間のために走って特訓したりしてやってんだよォォォォ!!!!」

「逃げろだの退避しろだのッ......こっちのバトルはもっと”危険”なんだよォォォ!!」

「四駆だから波でも安定するだろう___!!!

たとえ、水のなかに雪のなか!炎のなかだァァァッァ!!!!!!」


その叫びに誘われるかのようにみんなが遠隔通信で声を掛ける。


伊藤「そうなんだよな........!

前方のロードスターぶち抜いて勝負するぞカナタァ!!!」


ロングストレート区間で伊藤のスイスポの前方にいるのはオレンジ色のロードスター。陽太。


ゴオオオオオオッッ!!!


スイフトスポーツ(スイスポ)がフロントを跳ねさせながら、ヘアピン手前の進入で一気にインを取る!伊藤の視界には、僅かに後輪を滑らせたオレンジ色の影――


伊藤「……逃がさねぇ……!」

「お前のヒール&トゥも、ブレーキの入りも、全部見切ってる……!」

陽太「へっ……だったら止まって見てろよ?伊藤……!!」


オレンジのロードスターがフワリと浮く――いや、車体が軽すぎるのだ!!

まるで跳ねるように次のコーナーへ飛び込む!!!


やばいやばいぃぃぃぃ!!!!

どちらも軽量スポーツ!! 

路面をなぞるような鋭さで切り込んでいく!!!ーーしかし……ッ!


伊藤「甘いんだよおおおおおお!!!!」


ギャアアアアアアアアアアアン!!!!!!!


スイスポが鬼のような切り返しでコーナー出口を塞ぎ込むようにブロック!!!


タイヤスモーク!サイドウォールが火を吹く!!!オレンジのロードスターが立ち上がりで暴れた!!!


陽太「ぐっ……!!こいつ……!

想像以上に、機敏で読みが早い……っ!!」

「マジでスイフトでここまでやるのかよっ……!!?」


伊藤「スイフトじゃねえ……スイスポだ……!

この“スポーツ”の名を冠した赤いエンブレム――」

「外さねぇ!!!!!!!!」


でたああああああああ!!!!

スイスポ魂!!!!

伊藤翔太、己の技術とマシンを完全にリンクさせているッ!!!

ベルギー「えっ……あんなに小さな車体で、あの陽太のロードスターのトリッキーなライン取りを制圧してるの!?」

「ちょ、これは伊藤くんヤバすぎるって!!!!」


陽太「……ははっ、やるじゃん……!

だったら、次の連続S字で――

俺のマツダ魂、見せてやるよ!!!!」

「雨でも濡れない俺の素早いテクを見せつけてあげますよッ!!!」


ガッッッッ!!!


再び重なり合う2台のシルエット!!!!

軽量ハイレスポンス対決だあああ!


ーーそしてッ!

M4柳津から大きくして切り離されたR8内藤に迫るのは、フェラーリ488GTS!クリスタニールセンとクリッパーバンの石井だあああああ!!!!


ギャアアアアアアアン!!!!


――うねるような叫び声と共に、アウディR8が咆哮したッッ!!!


内藤セリナの指先がアクセルを押し込むたび、R8のV10エンジンが地響きのような反撃を放つ!


内藤「私のッッ!フミッパスライダーのとりこになりなさああああいッ!!!」


――華麗に車体を横滑りさせながら、タイトなコーナーをアウトから強引に切り込むセリナ。

リアが一瞬浮き、スライドしながらも、まるで地面に吸い付くように着地!


ギュルルルルルルルル!!!!

パアアアアン!!!!!!

バシュウウウウッッ!!!!!!!


横滑りでコーナーを流しながら、彼女は楽しそうに微笑んだ。


内藤「ほらほらほらァァ!

トロくさいのが後ろに来てるわよぉぉ〜♡ 」


しかしそのすぐ背後――

まるで狩人のごとき冷たい眼差しで、

赤の跳ね馬が獲物を見据えていた。


クリスタ「…負けない。あたしの488は、あなたのR8を、刺し貫く。」

フェラーリ488GTSの排気音が突如変わり始めるーーッ!!!


ブワァァァァァン!!!


ターボが噴け上がる!!!

コーナー出口で一気に加速に乗せる、まさに職人のアクセルワーク!!

――真紅のフェラーリが、低く構えたままR8に並びかけた、その刹那!!!


石井「おらあああああああ!!!

唐揚げ弁当、絶対死守ぅぅぅ!!!!!」


クリスタと内藤の隙を縫うように、NV100クリッパーのハイト軽が、ウウウウウウウン!!!と白煙を撒き散らしながら直線を這い上がってきた!!!


パコォォォォォンッ!!!!


軽の限界スピードで突っ込んでくる石井!助手席には例の――

唐揚げ弁当(白飯大盛)+味噌汁!!


石井「弁当が横転しようが何しようが…!おれのプライドは…唐揚げだあああああ!!!」


ギャアアアアン!!!

ギャバババババ!!!


3台が並ぶ、奇跡の直線!

スーパーライトウェイト、スーパーカー、そしてまさかのクリッパーバンという異種混合!!!

そして!!!!


パァァァァン!!!!!

ゴオオオオオオオオオ


内藤が再び“フミッパスライダー”を発動!!ブレーキを一切踏まず、スライド状態でコーナーへ突っ込むッ!!!

R8のテールが振られ、路面をかすめるほどに低空飛行!


クリスタ「まだよ…!」


彼女も負けじと、フェラーリの鼻先を突っ込んだまま、スライドでついてくる!

――しかし!!そのとき!!


石井「はあああああああッ!!これが軽の!!意地じゃあああああ!!!」


まさかのっ!!!

両者のイン側、路肩スレスレを這うようにNV100が頭を突っ込んでくる!!!!


ドォォォォォォン!!!


白煙!!!火花!!!爆音!!!弁当の汁こぼれる音!!!

3台が斜め並走のまま、次のヘアピンへと突入していった――!!!


あああああああああ!!!これは後方、アツすぎるぅぅぅぅぅ!!!

セリナのスライド!!クリスタのトラクションコントロール!!そして石井の、唐揚げ弁当魂ぃぃぃぃぃ!!!!!

止まらねぇ!!!

後方だって!!

魂のレースはあるんだ!!!


内藤「ふふ、まだ加速できる……このコーナー抜けたら、私の勝ち♡」

クリスタ「フミッパに…負けないっ…!!」

石井「こぼれるなああああ弁当おおおおお!!!」


三者三様の戦いが――この後方でも、炎のごとく燃え広がっていた!!!!


ベルギーさん、、、

ここまでの展開でなにか気がついたことはありませんでしたか?


ベルギー「……あのね、今のシーン、私……ゾクゾクしたのです。なにがって……“3台の加速とスライドの呼吸”、あれはもう――調和のないカオスだったんです〜……」


普通、R8と488の戦いって、それだけでも空気が裂けそうなのに……そこにクリッパーって……え? なに? あれ、戦車? って思っちゃったんです〜


でもね、気づいたことが一つ――石井さん、あの人……減速してないんです〜! 唐揚げのために、まったくブレーキ踏んでなかったのですよ!!助手席が揺れてるのに!しかも汁物まであるのに!!


それともう一つ。セリナさんの“フミッパスライダー”――あれ、実はクリスタさんのイン側から来られること、想定外だったのでは? スライド量を少し外に逃がしてた……クリスタさん、反撃の隙見えてたんですよね......。


つまり……このバトル、まだまだ“未決着”です......。だって……フェラーリも、R8も、そしてあの唐揚げ弁当も、まだ負けてないんです〜!!!


それに……ふふっ、内藤さんの“フミッパスライダー”……あれ、私……実は――昔、似たようなことしてましたので笑


(風のようにさらりと笑いながら、ベルギーはふわりと髪を撫で上げる)


当時の私は、R33スカイラインでした。

筑波のヘアピンでね……“左足でリアの限界をズラして、右足で再加速に滑らせる”ってやつ、試してたんですけど――


ちょうどあの頃も、雨が降ってて……!タイヤが滑るたびに、**“風を感じて走ってる!”**なんて、今思えば中二病みたいなこと言ってました。(実況席でくすくすとやさしく

笑いながら)

だから……内藤さんのライン取り、滑らせ方、そしてアクセルの抜き方――全部、わかっちゃったんです。

「でもね……?」

(スッと真剣な目つきに変わり)


ベルギー「私の“あの時のスライダー”は、唐揚げ弁当は載せてませんでしたからね〜?石井さん……あなた、ちょっとやばいですよ、それ。プロでも無理ですので...。」

(ベルギー、風のような薫風を舞わせながら、大きく両手を広げて実況席から叫ぶ)


ギャアアアアアアアアアアァァァァァァン!!!!!!!


松川浦の海鳴りすらかき消すような、異音混じりの極太エキゾースト音が、大気を引き裂いた――!!

その中心にいたのは、真っ黒なエボ9MR(ランサーエボリューション ファイナルバージョン)。


ハイキャスが震え、リアタイヤがドリフト気味にスライドしながら、黒川海斗のマシンが牙を剥くように前方へ喰らいついていく!!

黒川「ブースト、まだ上げ切ってねえぞ……ッ!!行けえぇぇぇぇええええ!!!!」


フロントバンパーが地面を擦るほどの沈み込みとともに、前のGRカローラ 岡田大成へ――

ものすごい勢いで近づいていくッ!!!

岡田「……来たか、黒川……だがな」


GRの赤い光が点滅。フロントに装着されたスプリッターがわずかに揺れた。

岡田「これがトヨタの、いや、“俺”の意思だ!!!!」

「“戦国カローラ”を、舐めんなよおおおおおおおおおおッ!!!!!!」


ゴオオオオォォォン!!!!!!!!


とんでもない過吸圧に支えられたトルクの塊が、岡田のGRカローラを押し出す。

紅の閃光が、松川浦の細道に一筋の閃電となって走った!!


黒川「!?!? なっ……おい……

ウソだろ……!?」

――その刹那だった。

黒川のエボがイン側に飛び込む……!

ーーーしかし!!


ガァアアアアアアアアンッ!!!!!!


無情にもステアリングが“逃げる”!!!

路面の起伏に足を取られ、ステアリングが一瞬、思い通りに切れなかった!!


黒川「くそっ!!制御しきれねぇ……!!」


見ていた実況が叫ぶ!!!

実況「これは……オーバーテイク!!失敗です!!黒川、まさかの、まさかのぉぉおお!!失敗でええええす!!!!!」


ベルギー「うううっわ〜〜!これは厳しい〜〜!!!まさか黒川選手、あのライン……!」


「ちょっと湿気でタイヤが浮いたかもですね〜!スライドしきってからのトラクションが足りませんでした!」


そしてそのすぐ外側には――

《ピンポンパンポーン♪ こちらは相馬市です。ただいま松川浦地区に、強風・高波・そして観戦車両の暴走による緊急避難勧告が発令されました。周辺住民の方はすみやかに……》

と、まさかの現地からの避難アナウンスが流れ始める……!!


しかし!!!

誰も……!止まらないッ!!!誰

もアクセルを緩めない!!緊急避難?

そんなの熱いレースには関係ないッ!!


このレースこそが命ッ!!!

松川浦は今――“激戦区”へと姿を変えていくううううううううう!!!!


ギャアアアアアァァァァァァ!!!!

紅と黒が、波しぶきと轍を巻き上げて――海へと突き進む!!!!!!


1MRTAKA ブガッティ・シロン

2 吉田 NSX NA1

3腹切カナタ TOYOTA86

(紅い戦闘機)

4相川律 R35

5ユナ TOYOTA86(白色)

6陽太 ロードスター 

7伊藤翔太  スイスポ

8岡田大成  GRカローラ

9黒川海斗  エボ9MR 

10柳津    BMW M4

11内藤セリナ AudiR8

12クリスタ  フェラーリ488GTS

13石井 NV100クリッパー 

14古田 BMW Z4 2.0s drive

15東條ヒカル 80スープラ

16濱さん GR86 黒色

17ゾフィア シボレーC8

先頭グループが4周目へ!ファイナルラップです!!!!!

変わらず先頭はMRTAKAのブガッティ・シロン!!!!

紫色のブガッティ・シロンが絶対王者と互角に戦っています__!

MRTAKA「... まぁ、このまま逃げ切れなくても2位でゴールすることはーー」


ヴァァァァァァァンッッ!!!!!!!!

ドドォォォォォ!!!!!!


ミッドシップエンジンの音が再びMRTAKAに張り付くゥゥゥゥ!!!!!!!

ゴオォォォォーーッ!!!!!

ドキャァァァァァン!!!!!!!


MRTAKA「なに......!?」

見たときにはすでに黒いNSXが内側の左側を突いていたーー!

吉田「おおー...たしかに君の腕はすごかったねー...」

「...でも、ここまでだよ~??」


次回第91話絶対王者の本気

山吹花「吉田さん!1位返せェェェ!!!!」

店員「いけそう......だけどその後ろから86も__」

サテラ「あれ~?黒川くん遅いね~?速く上がりなよー?」

黒川「うるせェ!サテラァァ!!次回予告で挑発すんじゃねェェェェ!!!」


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