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86伝説エーペックス  作者: SAI
第2シリーズ 86伝説再び!!!!相馬編
92/164

第86話 フミッパスライダー

柳津がトルクについて説いてる瞬間ーー!

猛烈な勢いでR8がノーブレーキで突き放そうとしてくる。2台横並びで大橋前のトンネル付近へと突き進む!


トンネル内は中速コーナー!!!

無理に並んで下手したらどちらかがクラッシュしてしまいそうなくらいの横幅だーー。


きたああああ!!!

R8の逆襲が再び!!!!!


アクセルをそのままずっと踏みつけたままノーブレーキングでM4に再び襲い掛かり順位復帰を目指すゥゥゥーーーー!!!!

柳津!思うように動かんッ!!!!


今にもアウト側...右サイドに並ばれてしまったゴツい大きな黄色い巨兵の腕に取り囲まれそうなようにラインを内藤が変えようとしているぞーーー!!!!!

柳津雄介、万事休すかァァァァァ!???


猛獣のような爆音がコース内に鳴り響く。

怒涛の加速に、背後の景色が引きちぎられていくようだったーー。

馬力だけじゃ抜けない曲がりの檻のような大橋前の中速トンネルコーナー!!!


柳津「......馬力の問題じゃねぇよ__。」


ブォオオオオオッ!!!

直6ターボが唸りを上げながらも、タイヤはぴくりとも無駄に動かない安定さ。

M4がアウトから滑り込む___!!!!


バキュンッ!バキュンッ!!


BMWM4の7速DCTが連続シフトダウンを炸裂させながら

一気に外側に切り込んでいく。

前後半分半分のバランスで正確に旋回した!!!


対するはセリナのR8---!

四駆をフル活用して勝負を仕掛けていく----!!!!


気になる周辺の順位は---?


8 岡田大成  GRカローラ

9 黒川海斗  エボ9MR 

10柳津    BMW M4

11内藤セリナ R8

12クリスタ  488GTS

13石井 NV100クリッパー 


コーナー出口、煙が舞うーー

タイヤが焼けだれながら空気を切り裂く!!!

そこに突如、内藤セリナが仕掛けた___!!


内藤「わたしの必殺技!くらいなさい!!!」

”フミッパスライダー”!!!!!!!!!!


グオォォォォン!!!!

ーーR8が異常な滑り込みを披露したかと思いきや、

そのまま前のめりに滑るような加速姿勢にへと変貌していく!!


柳津「......なんだと!?その背中に刺さるような姿勢とテクニックは__!?」


柳津が目を開く。

確実に、制動からの加速までの一瞬の無駄を削ぎ落した異様な動きだった。

R8の4WDが前後にトルク配分し、ギリギリまで前荷重をかけてーーそこからフルアクセルに踏みっぱなしでスライド加速でM4を抑え込んだ。


内藤セリナ「加速中もステア残しながら踏みっぱよ!

この加速のまま滑り抜ける...それがフミッパスライダー!!!!」


柳津「ッ......!いまの加速であそこを抜けただと__!?

ふざけるな!......電子制御ぶっ壊れているのか!?」


タイヤの焼ける音が遠くでこだまするーー。

まるでセリナのR8路面滑らせることによりグリップ力が増幅していく......。


グオオォォォオオン!!!!!!!

内藤セリナのR8が、まるで氷の上を滑るような精密な挙動でコーナーをすべり抜ける!!


リアが少しだけアウトへ振られながらも、グリップを逃さず鋭く立ち上がる!!!


柳津「……ッ! もう一度来るか、あの加速角度ッッ!!!」

M4が後輪を振り、火花を撒きながら追う!!


だが、フロントの荷重が逃げきれず、再びアンダーが顔を出し始める——!

柳津「……チッ!! 旋回限界、ギリギリだ……だが!!」


ダァァァンッッ!!!


彼の右手が一気にマニュアルモードに切り替える!

M4がエンジンブレーキを瞬間的に解放し、トルクがリアに爆発する!!!!


柳津「……喰らい付けええええええ!!!!」


ズバァァァアアンッッッ!!!

トンネルの出口で火花を撒きながら、M4がR8のインに急接近!!

そして……!!!!

セリナ「……おっそぉ〜い♡ じゃあ……これはどうっ!?」

ギュワァアアアアアアアアア!!!!!!


またもや異常なまでのスライド加速——“二段階”のフミッパスライダーだ!!!

今度はトルク配分を変え、後輪に寄せた瞬間にアクセル全開ッッ!!!!


柳津「二段変速でフルスライドだと……!? 重心移動を……利用してやがる!!!」


コォォォオォォォッ!!!!

熱気と共に煙を裂いて、R8が右から抜けようとする!!


柳津「…………甘いッッ!!!!」


バシュンッ!!! 

ダブルクラッチッッ!!!


M4がわずかなステア残しでラインをずらし、セリナのR8の鼻先を強引に押さえにかかる!


2台、再び並ぶ!!!

危なああああああい!!!!!!


接触寸前!! お互いが相手の懐に踏み込もうとする、命懸けの間合い!!!

セリナ「ふふっ……最高だね、柳津くん♡」

柳津「……上等だよ、“スライダー姫”……!!」


その瞬間―――

後方からもう1台、耳を突き刺す爆音が鳴り響いた!!!!!


ヴォンッッ!!! ヴォンヴォンヴォン!!!


実況「こ、これは……12位の488GTS!クリスタが追いついてきたあああああ!!!???」

実況「3台並ぶのか!? トンネル抜けて次の左コーナーへ、

3台が一気に接近中だああああ!!!!!」


内藤セリナ「500馬力のM4なんかに……!!」

ギュオオオオオォォン!!!!!!

アクセルを床まで踏み抜き、セリナのR8が低く唸りを上げる!!!

全身を黒と赤の稲妻が走るような異様な気配ッ!!!!


内藤セリナ「……私の620馬力のR8が、負けるわけないんだからァァ……ッ!!!」


トラクションのかかった4WDが、まるで獣のように前を食らいにいく!!!

ギリギリまでリア荷重を残したまま、コーナー出口をバチバチのグリップで突き抜けたッッ!!!


柳津「っ……くそッ!!! なんて踏み方しやがる……!!」

内藤「……もう追いつけないでしょ……?」


ブチィィィィィッ!!!

タイヤが路面を引き裂く!!!


セリナのR8が、異常なトルク配分と空力制御で、まるで空を切るような鋭さで次の直線へ加速する!!!!


柳津「……バカか、あいつ……このまま全開で入ったら、ブレーキが持たねえぞ……!!」

だが……セリナの目は完全に獣のように研ぎ澄まされていた。

内藤セリナ「……もう減速なんていらないのよ。

この勝負、速い方が正義なんだからッ!!」


おおっとォォォ!!!セリナが再びノーブレーキングゥゥゥゥ!!!!???」

ヤバいッ!!M4との差が……ッ!? 詰まらねぇ!? いや、引き離しに入ってるうううう!!!

ベルギー「R8でフミッパではちょっとやばいですね_......。」



柳津「……バカ速ぇ……!! でもな...!!」

ギリィッ!!!


アウト側の縁石すれすれで、M4が一気にステアを切り込み直す!!!


柳津「……舐めんじゃねえぞ、内藤ォォォォ!!」


ズバアァァァァァアアアン!!!!

M4の怒涛のブレーキング&ターンイン!!!

トラクションがキレイに前後に分配され、爆音と共にインを刺す!!!!!!


セリナ「ッ!? そんなラインからッ!?!?」

柳津「620馬力なんて数字だけの飾りだろ。

勝つのは、“扱い切った者”だけだろうがああああああ!!!!」


2台、またもやサイドバイサイド!!!!!!

R8が火花をまき散らし、M4が鼻先をねじ込む!!!

観客総立ち!!! 実況も絶叫ッ!!!


もうバケモンかコイツらァァアアア!!!!!!!!

中速コーナー続きで激しいデットヒート!!!!!!!

この勝負の行方は如何に!!?????


こっ、これは……!!!腹切カナタが5位に浮上ぉぉぉおお!!!!

しかもそのすぐ前方っ!!

対する4位には白のトヨタ86ッッ!!!夢野ユナだぁぁあああ!!!!」

会場のボルテージが一気に爆発する!!!!


紅の86が白の86に喰らい付く!!!!

今度こそ紅い戦闘機と白の戦闘機と

まるで紅蓮と白銀が火花を散らしながら突き進むような――!

カナタ「……いいぞ、そのまま……もっと速くなれ……!!」

ボンッッ!!バシュッ!!

カナタの86、レブリミットギリギリでギアチェンジ!!!

マフラーから紅い閃光のように炎が噴き出す!!!


ユナ「……やっと来たわね、“あんた”。」

ユナの目がルームミラー越しに鋭く光る。

その視線の先には、ミリ単位で距離を詰めてくる紅の戦闘機。


トヨタ86前期型 vs トヨタ86前期型!!

まったく同じ素体、同じエンジン、同じ車格……

だが、ドライバーの魂が……まるで違う!!!!


白と紅の86による、完全なる一騎打ちッッ!!!

“王者の手”はどちらを導くのかああああ!!!!???


――次のコーナー、複合S字!!!

ユナ「くるなら__入ってみなさいよ……!

この私の後ろにいるなら……抜かせるもんなら、ね!!!」

キュルルルルルルルッ!!!!!


白の86がスパッとコーナーを抜け、インをブロック!!

そこへ紅の86がギリギリのラインで突っ込む!!!!


カナタ「この86は……お前と違って、

“勝つため”にここまで来たんだ……!!」

ユナ「ッッ……!! 何を見てきたかじゃない……

“どう戦うか”を見せてみなさいよ!!!カナタァァ!!!!」


実況「来たァァァァアアア!!!!

白と紅のぶつかり合いィィィィィ!!!!

どちらの86が、王の名にふさわしいのかァァァ!!!!」

ギャアアアアアアアアアアア!!!!!!


そして.......!!!

夢野ユナの白い86を抜き去っていく。


きたァァァァァ!!!!!

腹切カナタがユナをオーバーテイクしました___!!!!!

ずるずると後退していく紅い戦闘機にひるむしか術のない白い86!!!!

やはり、紅い戦闘機のパワースライドはもっと異常すぎた____ッ!!!!


1MRTAKA ブガッティ・シロン

2 吉田 NSX NA1

3 相川律 R35 

4 腹切カナタ TOYOTA86 (紅い戦闘機)

5 ユナ TOYOTA86(白色)

6 陽太 ロードスター 

7 伊藤翔太  スイスポ

8 岡田大成  GRカローラ

9 黒川海斗  エボ9MR 

10柳津    BMW M4

11内藤セリナ AudiR8

12クリスタ  フェラーリ488GTS

13石井 NV100クリッパー 

14古田 BMW Z4 2.0s drive

15東條ヒカル 80スープラ

16濱さん GR86  黒色

17ゾフィア シボレーC8

まず、この話一瞬消えてると思う方々もおいと思いますが、

諸般の事情で第65,66話は非公開とさせていただきました。

本当は相馬戦ごと[第65話から第111話]消す予定でしたが実際の濱さんとこの前GR86の試乗の一見により揉めたんですよ。あらためて濱さんを他のサングラスつけてるような家の新しいオリキャラとしてつくったらどうなんだと感じたんです。

いろいろありましたが少し落ち着いてきました。

今後もなろうでもやろうと思いますのでよろしくおねがいします。

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