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86伝説エーペックス  作者: SAI
第2シリーズ 86伝説再び!!!!相馬編
84/168

第81話 中団グループの変動

ーーーレースは3週目突入ーー!!!

先頭は引き続きブガッティシロン!!

逃げ切り絶対王者の称号剥奪できるのかァァァァァーーー!????!

絶対王者!再び1位を取り返すことができるのかーー!??


紅い戦闘機前方に白いZN6が接近!!!!

先ほどの腹切カナタのバトルの裏で伊藤翔太をロードスターの西内陽太がオーバーテイク!!!


岡田大成が黒川海斗、内藤をオーバーテイクしてーーー!

…BMW M4の柳津雄介が順位を上げてきましたァァァァァ!!!!!


6位を走行していたはずの濱さんがダウン!!


3周目突入時点の順位

1 エムアールタカ ブガッティシロン

2 吉田 NSX NA1 絶対王者奪還なるか...?

3 相川律 R35 割と安定

4 ユナ TOYOTA86(白色) 様子が少し変

5 腹切カナタ TOYOTA86 (紅い戦闘機)

6 陽太 ロードスター 追い上げしてきた

7 伊藤翔太  スイスポ

8 岡田大成  GRカローラ

9 黒川海斗  エボ9MR

10柳津    BMW M4

11内藤セリナ R8 前半の勢いどこへ...?

12クリスタ  488GTS

13石井 NV100クリッパー 意外な順位!

14古田 BMW Z4 2.0s drive

15東條ヒカル 80スープラ

16濱さん GR86 RC型 一気に落ちた

17ゾフィア シボレーC8


そんな最中(さなか)、誰もお客さんがいないいないコンビニのバックヤード。

雪の冷蔵庫の近くの静かな部屋。


ザーーーッ......

電波の乱れたテレビからかすれた実況が漏れていた。

「さぁ!残り3周!アウトに回ったのは濱か!?いや、腹切カナタだァァァァ!!!!

ここにきて立ち上がりでリードしてきましたァァァ!!!!」


それを見ていた少女がーーちとせ。

ちとせ「あ...来た......」


ちとせは、コンビニの裏の倉庫でひとり、モノクロのテレビを見ていた。

証明は切って落とされ、周囲は冷蔵庫の音だけが響くーー。

彼女の指先にあるのは冷えた”きろはす"と

書いてあるミネラルウォーターだった。

だが、その手はほんの少しだけ震えていた。


「紅い戦闘機が......!!インを突きましたァァ!!!!」

ズギャアアアアン!!!!

濱「まじかよ...どこ、走ってるんだ!???

そこ...歩道の縁石だろッッ!!!!!?!?」


ちとせ”冷たい声で”

「......やっぱり......あんなのにハラキリカナタが負けるわけないでしょ?」

「甘いわね......アンタ......。」

※本当にちとせたちの方が掘り下げできます。


その瞬間、ちとせの口元が(ほころ)ぶ。

冷たく静かな部屋に、熱い何かが入った瞬間だった。

テレビの映像では、GR86の白と赤が交差し、真夏の海沿いを切り裂いていく。


ちとせは、ひざを抱えるように座り込んだ。

小さな雪が冷蔵庫の隙間からふわりと舞い降りる。

ちとせは気づかずその画面にだけ視線を注ぎ続けた。


「レースは3周目突入--!!残り2周!!!

相馬のコースに熱い火がついたァァァァ!!!!!」


ちとせ「火......か。

それでも...おじさんの雪は消せないよ......?」

ちとせは、目を細めて、テレビの画面越しに遠く離れたレースの熱を見守っていた。


一方、どこかの部屋の薄暗いガレージの一角。

テレビ画面には信じられない光景が広がっていた。


ソファーにふんぞり返りながらドリンク片手に

金髪の水色のTシャツの気さくでどこかツンデレそうな青年サテラは、

水色のEVO7MRのリモコンキーをくるくると指で回していた。


サテラ「あれ~?またやっちゃったの~?

黒川くん...君ってさ、どんだけガソリン管理下手くそなの~??」


ストローでドリンクをひと吸いするーー。

サテラ「まぁ~熱くなるのはいいけど...君の車そのうち爆発するからね~?」

さて....ボクはーーコンビニでもいこうかね......?


サテラが赴いたのがまさかのコンビニ”ヤマブキモーターズ”。

中にはかすかな雪と桜の匂いがする。四季の匂いがした。

どこか暖かそうな甘い匂いも漂っている。


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