第67話 実況席に迫る誘惑
実況ブースには運営の若林、ゲスト解説者のベルギーがすでに待機していたーー。
ブース内は静寂に包まれていた。まもなく始まる腹切カナタの伝説の続き、伊藤翔太のクラス優勝連覇達成、NSX吉田にブガッティ・シロンのMRTAKAの正体についてなど様々な問題を抱える中、オープニングゲームを控えている会場。
オープニングゲームで誰かがハズレを引いた時点でゲーム開始。
5周周回型の80キロの16名によるレースが幕を開ける。
緊張と心臓の鼓動が高鳴っていくーー。
しかし、その瞬間。
ひやりと甘くぬるい空気が。
部屋の温度が三段階ほど下がるような感覚が、二人の背中を撫でた。
ふわぁ......
空気がぷるんと震えていく。
音もなくドアがいつの間にか開いていた。
白く薄いミルク色のドレスに透けるような薄肌色の長髪と赤い瞳。
彼女はほんのりと赤く頬を赤らめた。
まるで18歳くらいで胸がF〜Gカップぐらいの容姿の少女がそこにいた。
「おはよございます~実況席はこっちでいいんだよね~?」
「ひっ......!?」
空気がもう空気になってない.......!!!
空気を吸ってないなにかを吸っている!?
凍ってる!?
ベルギーが少し目を細めて言う。
あたりの空気がそのなにかに包まれていく。
ベルギー「あー...あなたでしたかー.....ミルキークイーン。」
ーーーいろんな意味で彼女はまずい......。
けど......今回はオーラそんな漂ってない......?
ミルキークイーン「うふふ......ベルギーちゃん、元気そう~
…今日のレース楽しみにしてたんだ~。
だから......見に来ちゃったんだ~☆」
ミルキークイーン
本名 雪白まふゆ
推定年齢 ... あ、データが壊れた......。
若林「なんだ....この空気は!?冷たく感じるのに妙に落ち着く!?
むしろ......動けない......!?!?」
ミルキークイーンが近づくたび、床にミルク色の霧がうっすらと広がっていく。
ミルキークイーン「ほら〜。
そろそろレース始まるよ〜?」
さぁ!お待たせしましたアアアアア!!!!
ついにオープニングゲーム開幕です!!!!!
次回第68話、第69話 オープニングゲーム2
金曜か土曜に公開




