第70話 配達員の参戦
14人目は........?
その時だったーー。コース場外から片方のサイドに『弁当万歳』という活字の文字と共にクリッパーバンが観客席を見事に破壊するかのように飛んでグリッドに降り立ってきたーーーー。
配達員「ふぅー...やっとここまできた...。」
「配達完了っと......」
「家までかかった時間は50分かー。
まぁ...50分で結構速かったよねー?」
その時。スタート前の観客サイド側からピンク髪のケモミミ少女である女の子が再びもふもふのピンクの服とドミノの王冠を被りながらツカツカと歩いてきた。
山吹花。
彼女は、その配達員に何処か少し笑いを浮かべながら思い切り苛立ちながらテンポよくビンタをした。
花「オラアアアアアアアアアアアア!!!」
バシィィィィィンッッ!!!!!
花による強烈なビンタが配達員を襲う。
とてつもなくあとができるほど。血が煮えたぎるほどに痛かった......。
もうすでに顔の3分の1がめり込んでいる.......。
花「オオオオオイィィィ配達員!!!!」
「なに弁当配達してたんだよおおおお!!レース始まるぞおお!」
配達員「いや...でもまだ荷物が...弁当が車の中に大量に.....」
花「ごちゃごちゃ言うなアアアアア!!!
エントリーしたんなら普通にそれでも走れエエエエ!!!!」
花の怒号が配達員に飛び交う。
その瞬間を実況席の3人は目を逸さなかったーー。
ミルキークイーン「あらあら…とても楽しそうですね......」
若林は、冷や汗たらりと吹きながらミルクの薄い霧を纏うミルキークイーンから目を逸らしながらつぶやいた。
若林「なんか...すごいやばそうですねー」
花は気づいたーー。彼の息が唐揚げのサクジュワな吐息なことを。
配達員「......ん?この息がきになるかい?なら...俺の唐揚げの耳ふーでも......」
その瞬間、花の眉がビクッと跳ねあがった。
山吹花「食らいたくねェェェェェ!!!!!!!!!!!」
「そんなモン耳にかけてくるんじゃねェェェェェ!!!!!!!!!!」
「てか、唐揚げの耳ふーって!??気持ち悪いんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
ゲシィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!
強烈なローリングキックが配達員の右アゴをかすめ飛ぶ!!!
ドガァァァァァァァァァァァンッ!!!!!!!!!!
次回第71話 ゲーム開始ッ!!!!!
花「きもちわりぃやつふえたー......(泣)」




