第66.5話 実況席にて ベルギー編
レースが始まる直前。プライベートに一度通信がシャットアウトする。
実況席には引き続き若林とベルギーが居座っていた......。
居座り続けると出てくる二人の汗がたらりたらりとゆっくり流れ落ちていく。
彼女との距離はすでにほぼゼロ距離に等しい。
それぞれの吐息が吹きかけ合える距離はすぐそこだ......。
......がんばれ若林。......お前のタイプの女性....見た目は、高校生ぐらいの身長の子で貧乳なベルギーちゃんはすぐそこだぞ。
ベルギーは数十年前、マスターというものをしており、ものすごく強い風使いのリーダー格だった。
その女の子と戦った男も、途中の道端で釣り合おうとした男もやられるやつが後が絶たないという。しかし、そんなことを知らずにまんまとそんな美しく胸もでかくなくきもちよさそうにスッキリとした胸と体を結ぶラインを見つめるように若林の興奮も後を絶たなかった。
ベルギー「......ふーん、わたしの....薫風を食らいたいの?」
彼女がそっと目を閉じると、彼女の体内からほんのりと緑の風が流れ込む。
どこからともなく若葉の香りがしてくる。
スタジオ全体が緑の風に包みこまれていく......。
風はやわらかく、そして瑞々しい青々しさ。
まるで森の中にいるような空気が実況席を包んでいく。
彼女がそっと目を閉じた瞬間――
スタジオに、ほんのりと緑の風が流れ込んできた。
どこからともなく、若葉の香り。
風はやわらかく、そして瑞々しい。
まるで森の中にいるような空気が、実況席を包んでいく。




