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86伝説エーペックス  作者: SAI
第1シリーズ 大玉村編
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第62話SP 終わらせない

ちとせ「......最後になんて......」


ドクン......!!!

地面が凍り、さらなる雪が巻き上がる。

まるで全てを静粛にさせる程のパワーだ。

生きとし物、動くもの全てを封じる力ーー。


極寒の怒りーーー!!

「させねええええええええ!!!!!!!」


ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!


村全体がその怒りにより轟いたーー!!

氷の力が暴走し、空を覆うほどの氷結嵐が発生ッ!!!

…ちとせの怒りはーーまさに"極寒"そのものだった......。


運営「恐ろしい......!これがちとせの力......!」

「ぎゃああああ!ちとせ様ああああ!命だけは...命だけはああああ!!」


ちとせが静かに運営に言う。

「物語の終わりを勝手に決めるな...この世界の鼓動は、まだ止まってないのに......。」


冷気を纏う姿は、まさに氷結の番人。

カナタの魂に応え、未来への扉をこじ開けた......。

「......スポーツカーはね...レーシングカーじゃないんだよ......大切な相棒なんだよッ!?もっと.....もっと......。

……それを踏みにじるって言うのならーー

私が許さないッ!!!!!」


ヒュウウウウゥゥ!!!

空気が急速に冷え始めるーー。

パソコンのモニター、キーボード、電光掲示板に運営達の体そのものが凍りついていくーー。まるで、蒼白い世界へ切り替わるように。


バアァァァン!!!

その瞬間ーー轟く轟音と共に机をツララでぶち抜いたーー!!


ちとせ「おい!!運営!!!!」

スタッフたち「ひぃぃぃ!?」


真剣な瞳で眼光を照らしながらちとせは運営に言う。


ちとせ「私は知っているんだよ...この先、もっとすごい奴らが現れることもな......。」

「もっとすごいんだぞ!?本当は!!!それを...見捨てるのか!!!?疲れた言ってる場合じゃないんだぞ!??」

「ここで終わらせるな!お前ら運営がビビッてどうするんだ__!全世界にローカル放送していたらそうなる__!!覚悟あんのか!??」


静まり返る空間。

ただちとせの怒りと、未来への責任とプライドの肩書きだけが轟き、響いていた__。


運営「何見ているんだ?この人は......」

ちとせ「ーー未来。」

「君たちの背中には、走り出した者たちの命が乗っている。

だったら、止まるな。吹雪の中でも前を見ろ」


ちとせがそういうと白い竜巻からホワイトパール全開のまるで白銀のフェアレディZが姿を現した。RZ34型だ......!!!


ギュアアアアアァァァァァァァァ!!!!!!!!

轟音とともに地面を突き破り加速音が鳴り響ていく__。


ちとせ「じゃーね〜?運営さ~ん☆」

パチンと音を鳴らすと粉雪が一気に空を舞う。

雪の羽のようにスプリッターと異常なまでに滑らかな曲線。

そして、運営がリアサイドに見たものが青白い紋章。

かつて首都高最速の地位を築き上げたホワイトホルスの紋章だったーー。


運営スタッフ「あれは...あのシルエットは__......」


運営責任者「まさか!あのホワイトホルスのZか!?」


運営全員「本物だアアアァァァァ!!!!!」


ちとせがドアをあけてZにスッと乗り込む。

ちとせ「未来、止めたら許さないよー?それじゃーねー?運営さ~ん♪」


Zが物凄い加速で運営本部の窓を突き破っていった......。

まだ震えが止まらない運営本部のスタッフたち。

しかし、彼らに向けられる最終通告が再び来るとは思っていなかった......。


シュゥゥゥゥゥゥゥ......

突如、自販機が一瞬にしてすべてが氷に包まれていく......。

室温も-30℃を切り始める......。


ゆっくりとドアが開く。

そこに立っていたのはさきほどどこかへ消え去ったはずのーーちとせ。

今の彼女は眼もとに一切の笑いを浮かべていない。

先ほどとは別人のような、極寒の王の目。見ただけですぐに凍り付くほどの瞳だったーー。

吐き出す声も極寒。吐息も-60℃以上の冷気と寒気だーー。


ちとせ「さっきは言い忘れたけどな......なぁ....運営」

スゥッと......空気が凍りはじめ、机に置かれていた紙が一瞬にして霜に包まれるーー。

ちとせ「......言えよ?続きやるって......」

そこからは、吐息で凍えさせるような声で話しかけたーー。

「......寒がらせるからな.......?」


ギャアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!

ズバァァァァァァァァン!!!!!!


再び、天井からツララが!!!!

ツララが落ちてきてツララが落ちたところから凍り付いていく......!!!

部屋のスミッコに氷の羽が浮かび、ちとせの後ろからは相手も動けなくなってしまうくらいの猛吹雪の影が迫っていた......。

凍結結界が成立するーーーー!!!!


運営全員「うひぃぃぃぃぃぃぃ!わ、わかりましたぁぁぁぁぁぁ!」


運営責任者(顔面真っ白)「第4戦やります!7月にやりましょう!!!!」


ーーー2か月後。7月21日海の日 福島県ー相馬市ー松川浦

静まり返るピットガレージ。そこにはひときわ注目を集める86….腹切カナタの紅い戦闘機がレースを待ち望んでいた......。

腹切カナタのトヨタ86。


第3戦 大玉村戦完結____!


次回より

第4戦 86伝説再び! / シーサイドPK相馬

COMINGSOON……


次回第63話86伝説再び!!!!

シーズン286伝説再び!!シーサイドPK編開始!

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