第61話 誰が決めた
伊藤のクラス会場で会場揺れる
ゾフィアが叫んで場の空気を白くする......。
そして、ぼくらのエーペックスカップは終わった。
その夜、運営部に静やかな吹雪とともに現れたのはちとせという少女だった。
エーペックスの運営の前に現れる。
ヒュゥゥゥーーー......
ちとせ「運営さ~ん♪」
運営「......ち、ちとせさん!」
ちとせ「これで最終戦なんだよね?そうなんだよね?」
「これが最終戦って......どういうことかな~?」
運営たち「ひっ......」
ちとせ「ねぇ~ちょっとだけ聞きたいんだけど.......”この試合で終わりです”って誰が決めたの~??」
にこっと微笑むその瞳の奥には深い怒りの影がにじむ。
背後で”キィィィ......”と氷を張る音がする。
雪がふわりと舞いながら、床を凍らせていく
運営「ちとせさん!それは、、、、、」
ちとせ「みんなも雪ちゃん達も泣いてたよ~?......とても悲しんでたよ......?」
運営 ギクっ!!!
「ち...ちとせさん!なんのご用件でしょうか......?」
ちとせ「うん、聞いてみただけ〜。カナタくんの声、届いちゃってね〜。
終わりたくないって......すっごく心に響いたの......」
背後でふわぁーっと舞い上がり、吹雪の中に小さな雪だるまがポフっと出てくる。
ちとせ (ふっと目を細めて)
「このまま...世界終わったらさ〜...
私は多分、世界ごと凍らせちゃうけどね〜......」
運営全員
「ヒッ......!!」
パリィィィン!!!!
突如、運営本部の天井ガラスが氷の天井と化していくーー!!
一瞬にして空気がマイナス200度の吹雪に包まれた!!!!
スタッフ「う、うわあああああああ!」
スタッフB「なんだ!?氷の柱!?上がってきているぞ!!!」
ーーその中心に、猫耳のニット帽がまるで氷の王冠のようにきらめいていた。
その少女が静かに地に降り立った。
その名は、ちとせーー!
瞳は怒りに震え、背中からは霧氷の花が咲き誇る。
吹雪を操りながら、ゆっくりと口を開いた。
ちとせ「......最後になんて......」
ドクン......!!!
地面が凍り、さらなる雪が巻き上がる。
まるで全てを静粛にさせる程のパワーだ。
生きとし物、動くもの全てを封じる力ーー。
極寒の怒りーーー!!
「させねええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




