第46話 4つ巴のバトル3
だれもがすぐ後方を気にもしてなかった。
先程の桜坂の立ち上がりで伊藤翔太のスイスポが迫っていた__。
にやりと笑う翔太とスイスポの情景が迫っていた__。
おおおおお!????
大外からターボエンジンのチャンピオンイエロー!!!!!!
ーー......驚きました!
伊藤翔太アアアァァァァ!!!!!!!
カメラが油断して彼の視点を見逃していたらいつの間にか相川、花、黒川の間に挟まり東條に並ぶ!!!!!!やはりチャンピオンイエローが黙っていなかったァァァァ!!!!!!
東條「どういうことダ翔太アアァァ!!!!
この先は、緩いパワーセクションだぞ!!!!?
どこで巻き返せる場所があるんだよォー!!!」
伊藤「甘いな...」
伊藤がギュギュルとタイヤに音を立てながらインから飛び出すーー!それは、東條では追いつけないレベルの速度に達していたーー。
速い......!ふざけんな....!!!
お前.....!!なんでこんなストレートで
そんなスイスポで巻き返せるんだ‼︎⁇
ありえねぇ...80スープラのターボモデルで285馬力あるんだぞ......。なんでいける?
伊藤が東條に何かを伝えるように言うーー。
伊藤「空、見ろよ。」
空を見たら土砂降りの大雨が降り始めていたーー。上から下へと白く灰色の濁った雨水が降り始めるーー。
しとしと....しとしとと......。
前方の山吹花が圧倒的にグループから突き放していくーー!トラクション性能を引き出すチャンスだーー!!
花「これなら...いける....うん!!待っててね!カナタ!吉田さん!!!」
どこか恥ずかしく彼女は呟いたーー。
それでも、前を向いて彼女はアクセルを手で握りしめるかのように突き進めるーー。
コース上に大雨が!
終盤は土砂降りのドッグファイトへ!!
山吹花が圧倒的にトラクションに勝ることで3位にジャンプアップ!!!!
黒川もまだまだ伸びしろありか!!??
離散したグループの黒川に...
チャンピオンイエロー接近ッッ!!!!
黒川、逃げ切れるか!!??
パパァァァァン!!!
ドォォォンッッ!!!!!
黒川「お前がこの位置にいるとはな....終盤厄介ごとになりそうだなーー。」
伊藤「スイスポはダウンヒルでも圧倒的なスタビリティだ。ここで抜いてやる!!!ここから並んで立ち上がればオレは前に出られる!!!」
信じろ!走れ!スイスポ!!!
FFの意地、見せつけてやるぞ!!!!
「覚悟しろ!黒川ァ!!まだ勝負は終わってないぞォォ!!!!!」




