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86伝説エーペックス  作者: SAI
第1シリーズ 大玉村編
40/162

第36話 レーサーひとりの失踪

低速ヘアピンが続くセクションの真っ只中。

カナタが東條をオーバーテイクした一方で後方でも凄まじい光景が引き起こっていた。

黒川はついにBMWM4の柳津を横からゴリ押して強制的ながらもパッシングに成功していた。


あああああああ!黒い影がいつのまにか白い柳津のM4をオーバー...ん?

ーーーーー柳津さん?柳津さぁぁん!

柳津さんの応答がありません!!!


その情報をスタート地点から自身の車で最下位よりはるか後方からとナビと彼女の電気による電波で信号を発信してもらっているTVモードで観戦を花が引き続き見守っていた。

青いWRXSTIで。


花「まさか__アイツ......」


戸惑う運営に伊藤がぼそっとすべてを話した__。

伊藤「アイツ、横道からショートカットして温泉行くとか言ってましたよ......。」


運営「......へ?温泉????」


その頃柳津は、岳温泉へとショートカットして岳の湯に赴いていた。


ばしゃーーん。


体をお湯で掛け流す様子が写っている......。

のんびりと柳津は湯でかけ流したらすぐに風呂に入った。


温泉にはこう書いてあった。


効能

肩こり、捻挫、内部の炎症、打撲、発熱、風邪、冷え性、血流の収縮、倦怠感など


とてもあたたかく居心地の良いのいい湯船だーー。

気持ちよく柳津は一息つきながら湯船に座り込む。


「あー...いい湯だなー...レースよりもこっちでしょ。」


しかも、その様子がテレビ内でも中継されていた。


花「いやいやいや、レースするんじゃねぇのかよぉぉ!??

なにしてんだアイツ!???」


黒川「アイツ、ヒトのことまったく気にしてねぇよな!」


せっかくぶつけようとしたのに急に木々のトンネルを抜けたと思いきや

まさかの横道に舵をきって温泉側にショートカットしていたとはな......。

あの短時間でよくあそこまでー...。しかも、あっち側はこの後走るルートじゃねぇかよ。


少し腹切を飛ばす前に柳津のことを楽しみにしていたが、仕方ねぇか。

作戦変更だ。今の俺の近くの近況を振り返るとこうなるな......。


黒川のアタマの中の周辺の順位


5 伊藤翔太 すいすぽ

6 MRTAKA ぶがってぃー しろん

7 黒川海斗 えぼ9えむあーる

8 岡田大成 じーあーるかろーら

9 田中英二 あーるえっくすせぶんえふしーさんえす


その順位を振り返っている間に黒川がMRTAKAと並ぶ....。

MRTAKAが低速コーナーの連続によって1500馬力を使いこなすことに失敗。

順位を黒川と交代した。


この先にいるのがあの伊藤か......。

どうせ、スイスポもエボからしてみればカスなんだろ?

そこで俺は、作戦の候補をアタマの中ですぐに振り分けた。


黒川の企みと作戦が今始まる!!!

黒川海斗の動きから目が離せない___!!


そして、エントリーしているのにコース上にいない人物が

約一名存在していた。


伊藤「ーー......ねぇ、誰か足りなくない?」


相川「さあ_?」


花 (観戦)「さあ?しりませーん☆」


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