第4話 140馬力の獣
2025.6.5 修正版投稿。
演出なども強化しました。
2025.6.22
大きな部分で描写の追加や修正しました。
店員「あ、そうだ。まって!
さっきのスイスポ見せるよ。買ったんでしょ?
ついてきて。86乗りの人もーー」
そう言いながらカナタと伊藤、店員2人でコンビニ奥のガレージに向かうのであったーー。
そこはとてもさびついていた。
床も天井も壁もそのコンビニからの境界線は異次元のようでその先がまるで神聖なる古代の遺跡のような世界観だった。
そこからガレージへの大きな鉄の扉を開ける。ギシギシと扉が音を立てながら開いていくーー。
店員2 さぁー!ついたー!ここだよ!!
伊藤 、、、、これが中古!!??
カギは既に付けられていてレースもタイヤ仕様で運転席がバケット仕様のスイフトスポーツだった。
店員は、古い中古車言ったがとても中古のものとは思えないくらいのチャンピオンを象徴するようなイエローがさびた空間の中で光り、輝き出していたーー。
店員2 カッコイイでしょー!!私が整備したんだよー!!
店員 あ、綺麗にしたのは私.......。カギはついてる。タイヤもレース仕様。.....そろそろ夜だけどすぐに飛ぶ?
店員2 お!いいねー!せっかくの夜の峠!!
家、2人とも郡山なんだよね?じゃあ近いね!直ぐに飛ぼうかッ!!!もうすぐ閉店時間だし帰る時間なんだよねー!!
店員2人組は、そう言いながら伊藤とカナタに寄ってきた。とても陽気で明るい方の若い店員さんは可愛らしくしおらしく伊藤に抱きよる。
店員2 …..運転よろしくね!君の運転楽しみ〜☆
店員......はしゃいでないで伊藤くんのスイスポで行きますよ?姉さん。
スイフトスポーツ(スイスポ)ZC33S
コンパクトで軽快なボディに、140馬力のターボエンジンを積んだスズキの“走れるコンパクトスポーツ”。**走りもコスパも抜群。**軽やかで、でも芯のある、街にも峠にも似合う一台。
スイフトとは違いドンッ!とした加速が踏むと直ぐに出るよ!これ、ホントにコンパクトカー?と思うくらいの加速力!!
その夜、4人を連れた伊藤は夜の福島の峠を走るのであった、、、、。あたりは蒼い星空に森と山の中をスイフトスポーツが駆け回っていた。
店員2 キビキビ動くね!この車、、、、素敵、、、、!
伊藤 ありがとう!こっから飛ばすから捕まってな!!
パァァァァァン!!!
スイスポの音が鳴り響いてく。まるでその夜を一人が支配下に置いているようだった。それでも伊藤は楽しそうにスイスポを走らせていたーー。ワイディングをスイスポが綺麗に厳かながらも反応する。音もよく吹けているしトルクも悪くない。彼は少しアクセルを煽る。
ブースタージェットエンジンの音は静かだが、どこか獰猛な鼓動を隠している。
カナタ ….どうだ?伊藤!この車ーー
伊藤 ……あの頃の86とは、まるで真逆のフィーリング。
…でも、こいつ……“こっちのほうが速えぞ”って目で見てやがる……!!?
彼がかつての86で鍛えたコーナーワークに、
軽快に走るスイスポは、小さな体で伊藤の気持ちに応える。
インへ寄ると、FFらしく引き込まれ、
わずかなアクセル調整でスッと曲がる。
すげぇ……こいつ、“オレの考えの半歩先を走ってる”みてぇだ……!
チューニングしてねぇのに……“こんなに自由に走れるのかよ”……!....してねぇんだろ!?
店員 そうですね...チューニングはまだ何も手を加えていません。
伊藤 すげぇ、、、それでこの動きかよ、、!
お!あそこ!あそこのパーキングで降りよう!!カルピスソーダの缶飲みたくなった!
そう言って伊藤は、スイスポを峠のパーキングに停めて4人を優しく降ろした。伊藤がさっそく何か夢中になったかのように4人にカルピスソーダを買った。
伊藤 はい!サービスしてくれたお礼だよ!!
….本当にいいのか?そこのピンク髪の店員さんーー。
店員2 いいんだよー⭐︎持ってって!!
私たちの車よりはキビキビよ〜く動いてくれると思うよ!!
店員 ーー大事に可愛がってあげてくださいね....。
そしてカナタにもらっまチラシの86のチラシを見るーー。
それにはこう書いてあった。86オープンカップ。
店員2 君さ〜、よかったらそれに出てみない?
君が出たら面白いと思うよ!!
そう陽気で華々しい声で言われると押されるかのようにカナタも応えた。
腹切カナタ ああ!待ってろよ!オープンカップ!!
ーーここから、86伝説が幕を開けるのであった......。
伊藤 、、、ところでお前ら二人誰??
店員2 はーい⭐︎ただのバイトで〜す⭐︎
店員 その車、大事にしてね.....
やばいぞ...この展開....!
店員2 じゃあ〜⭐︎ここからは私が次回予告をするねー!
次回 第5話初出陣
スイスポは気に入ってくれたかな?次回もお楽しみに〜⭐︎