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86伝説エーペックス[POWER!!!]  作者: SAI
POWER!!!松島編
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松島編第68話 大河小学校再び

total328

おっとォォォォ!?

黒川と花の“光と影”の並走バトルが最高潮に達したその瞬間。

背後の空気が一気に変わった。


タイヤの焦げる匂い。

鋭いダウンシフトの金属音。

そして、DTM直系のあの獣じみた吸気音。


若林「おっと!!そこにィィィィ!!

柳津雄介のM4 DTMが迫るゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」


花「え……ッ!?ちょ、ちょっと待って……来るの……ここで……!?」


黒川「チッ……後ろまで来やがったか……!あのM4まだ生きてたか......!!」


松島・鮎川区間のS字。

桜風と黒い影が絡み合うその横を、

銀の獣――BMW M4 DTMがコース幅いっぱいを使って飛び込んでくる。


柳津雄介。

暴走族帰りの天才、そして“DTM最速”と呼ばれた男。


柳津「甘く見てもらっちゃ困るぜ……!

DTM最速も!エーペックスカップ最速も!

このM4様だろーがァァァァ!!!!!」


またたく間に、M4がブレーキングで前の二台に接近する。

鮎川の下り勾配を利用した“逆荷重ブレーキング”。

普通なら姿勢が乱れて吹き飛ぶはずの体勢で、柳津は

まるで車体の質量を無視しているかのように止める。


若林「ウソでしょ!?

柳津のM4ッ!!

先ほどまで下位の方にいたのに……ッ!!

ブレーキングとコーナーからの加速だけで!!

黒川と花の背後まで一気に上がってきたァァァァッ!!!!!」


M4のヘッドライトが花のリアバンパーを照らす。

ただの接近ではない。

あれは――

噛みつく距離。


花「く……!

黒川だけじゃないの……!?

柳津まで……ッ!!」


桜風が乱れる。

黒い影が動く。

そこに銀のM4が割り込むように現れる。


柳津「よそ見してる場合じゃねぇだろ、花ァァ!!

テメェらの世界で遊んでると――

M4に全部持ってかれるぞ!!」


EVO・WRX・M4。

三台のテールが、まるで一本の稲妻のように重なる。


若林「三つ巴だァァァァァァァァァァ!!!!

桜風!!黒い影!!そしてDTM最速の銀狼!!!

松島編史上……最も危険な三台が揃ったァァァァ!!!!!」


フェルリア「……やっと揃いましたね。

“中盤の強者”三人が……

この鮎川で同時に走るのは、ある意味奇跡です」


黒川「上等だ……来いよ柳津ィ!!

花ァ!!後ろで揉まれてんじゃねぇ!!」


花「言われなくても……行くッ!!」


柳津「三人まとめてぶっ潰す!!

鮎川の道は――

M4が一番似合ってんだよッ!!!」


――決戦の火蓋は完全に切られた。


海が遠ざかる。

ガードレールの外には、山影と風のうねりが見える。


コースは石巻市北区間。

国道398号線――そこは、松島編中盤の核心。

ただ速いだけのマシンでは、生き残れない。


路面はわずかに湿っていた。

空気は冷たく、タイヤとエンジンを試すには最悪の環境。

だが、その中で三台のマシンが、同時に音を上げた。


黒川のEVOが先行する。

ボディは夜に溶けるような黒――だが、そこには明らかな“気配”があった。

吐き出す排気が荒く、低く、怒りを帯びて唸る。


花のWRXがそれを追う。

青いボディからは、まるで“風”そのものが吹き出していた。

桜の花びらが見えるような錯覚――それは、彼女の“桜風”だった。


花「ハァァァ……!!」


息を吐いた瞬間、タービンの音が鋭く高鳴る。

呼吸とアクセルワークが同調し、桜風が強さを増す。

WRXがEVOのテールへぴたりと張りついた。


そして、その後方。


若林「おっとォォォ!? そこにッ!!

柳津雄介のM4が迫るゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」


M4 DTMがラインを外し、二台のすぐ背後へ。

そのフロントは銀に光り、音は獣の咆哮。

BMW直列6気筒が、S字を一気に切り裂いてきた。


花「え……ッ!?」


柳津「甘く見てもらっちゃァ困るぜ……ッ!

DTM最速も!エーペックスカップ最速も!

このM4様だろーがァァァァ!!!!」


若林「ウソでしょォォ!???

柳津のM4!!だって..さっきまで下の方にいたはずが、、、ブレーキングとコーナーからの加速だけで!!黒川と花に追いついたァァァァァァァァ!!!!」


R398のS字に、三台が並ぶ。

黒いEVO。スバルブルーのWRX。銀のM4。

それぞれが、まったく異なる性格を持ったマシン。

だが今、その三つが同時に交錯する。


花のサイドミラーに、黒川のリアが映る。


花「(……速い。けど……!)

(私の“桜風”は……今、最高に吹いてる!!)」


柳津「前の二人は、そろそろ終わりにしていいよな……?」


次のコーナーは下りの複合右。

減速ラインが1本しか存在しない――その刹那、三台のフロントが揃った。


柳津の視界の端、右手に廃墟が見えた。


山の斜面に寄り添うように建てられた、木造の平屋。

赤茶けた屋根。ひび割れたコンクリート。

名残の鉄棒と、サビたジャングルジムが、夕陽に沈むようにうなだれている。


それは、大河小学校だった。


松島へと続く海岸線の闇の中に、異様な静寂を纏った「廃墟」が浮かび上がる。

かつて大河小学校と呼ばれたその場所は、今は誰も通わず、ただ風と潮にさらされ続けている。

10位を走る柳津雄介のBMW M4 DTMが、その横を通過した瞬間、彼の時間は2011年のあの日へと引き戻された。


柳津雄介「(……あの日。俺たちは、ここにいた)」


濁流に呑まれ、一度は「死んだ」と報告された妹、カリン。

だが数日後、彼女はあの屋根裏のわずかな空間で、泥と瓦礫に埋もれながら見つかった。

奇跡とも、悪運とも呼びようのない命。

その日から、柳津の心に生まれたのは「守る」という意思ではなく、ただひたすらに重い“守れなかった記憶”だった。


視界の隅に映る崩壊した校舎。

あの日、教師の叫びと共に床が抜け、黒い水が全てを呑み込んだ教室。

無数の命が消える中で、なぜ俺とカリンだけが生き残ったのか。

なぜ、俺は彼女の手を引いて逃げられなかったのか。

なぜ、今も彼女に笑いかけることさえできずにいるのか。


柳津「なぜ、、、お前だけ生きていられたんだ、、、、カリン、、、、ッ!!!!」


ヘルメットの中で、柳津の絶叫が迸る。

それは妹への拒絶ではない。自分自身への、終わりのない問いかけだ。

アクセルを踏み込む右足に一瞬だけ震えが走る。だが、DTMチューンのM4は、ドライバーの躊躇など知らぬように、爆発的な加速で闇を切り裂いていく。


若林「実況の若林です……。10位の柳津雄介、この『鎮魂の区間』で……なんとペースを上げました!! まるで何かに追われるように、あるいは何かを振り払うかのように、凄まじい気迫で前方の集団を追っています……ッ!!」


フェルリア「……彼にとって、走ることは『救済』ではなく『罰』なのかもしれません。M4の加速Gで記憶を押し流そうとしている……。その悲痛なまでの速さが、前の古賀さん(M3)や芽衣ちゃん(ポルシェ)に迫っています……ッ!!」


柳津「(……運命など信じない。ただ『生きてしまった』という事実だけが、俺を縛る。……なら、走るしかないだろうッ!!)」


柳津は前を見る。

その瞳の奥には、遥か前方を走るディープマリンブルーのR33(美保)や、青いWRX(花)、そして赤い86(カナタ)の幻影が焼き付いている。

怒り、恐怖、後悔。

全ての感情をエンジンの燃焼室に放り込み、柳津雄介は夜の松島を駆け抜ける。


柳津「(……答えなんてない。だが、俺はこのアクセルを緩めるわけにはいかないんだ……ッ!!)」


M4 DTMの直列6気筒ターボが、慟哭のような高音を響かせ、闇の彼方へと突き進んでいった。


彼は握りしめたハンドルの奥で、自らに問い続けていた。


なぜ、お前だけが生きていた。

なぜ、俺は生き残ってしまった。

そう、脳裏に言葉が募る一方だ。


石巻から松島へと続く、先の見えない闇のワインディング。

そこでは、13位を死守する伊藤のスイスポと、14位で怯えていたはずの佐藤ジュンのFD3Sが、奇妙な均衡を保っていた。

だが、その静寂は唐突に、そして暴力的なまでの変貌によって破られる。


佐藤ジュン「(……あれ? なんだか、全部のラインが見える。ガードレールも、前の車も、ただのグラフィックみたい……。ふふ……あははッ!!)」


ジュンの瞳から、先程までの不安な涙が消え失せる。代わりに宿ったのは、ディスプレイの残像を追うゲーマーのような、冷たく鋭い光だった。彼女にとって、この過酷な峠道は今、最高難易度のレースゲームへと書き換えられたのだ。


佐藤ジュン「さぁ、、、ゲームの時間だ、、、、ッ!!!」


伊藤「……っ!? なんだ、今の声は……ッ!! ギアを一段上げたのか!? いや、それどころじゃねぇ……ラインがさっきまでと全然違うッ!!」


バックミラーに映るネオンレッドの機体。

その動きは、もはや物理法則を超越していた。これまでインを閉められ、おどおどとノーズを振っていた弱々しさは微塵もない。

スイスポの挙動を一瞬で読み切り、その僅かな「揺らぎ」に合わせて、FDのリトラクタブルライトが踊るように左右へ動く。


伊藤「……ッ!! 嘘だろ、、、ッ!!! まるでさっきとは別人のようにハンドルを軽く捌いていく、、、、、、ッ!!? 俺のブロックが……全く意味をなしてねぇッ!!」


伊藤の「俺」という自尊心が、恐怖に塗り替えられる。

インを閉めればアウトから。アウトを警戒すれば、路肩の数ミリの隙間にタイヤを乗せて。

ジュンのFDは、まるでコントローラーで入力を微調整するように、滑らかに、そして正確にスイスポを追い詰めていく。


若林「実況の若林です!! 14位の佐藤ジュンに異変ですッ!! 先程までの気弱な走りはどこへ行ったのか!? まるで何かが憑依したかのような、神懸かり的なハンドリング!! 13位の伊藤を完全に掌の上で転がしているようですッ!!」


フェルリア「……『ゾーン』に入りましたね。彼女は今、恐怖心を完全に遮断し、ドライビングを純粋な演算ゲームとして捉えています。感情を捨てたドライバーほど恐ろしいものはありません。13Bロータリーが、彼女の覚醒に呼応して、かつてない高音を奏でています……ッ!!」


佐藤ジュン「(ふふ、ウチを捕まえられるかな? 次のシケイン、そこが君のコンティニュー地点だよ……ッ!!)」


ネオンレッドの閃光が、紫の闇を裂いて伊藤のサイドへと並びかける。

覚醒した少女の「ゲーム」が、今、決着の時を迎えようとしていた。


松島のテクニカルセクション。そこはもはや、現実の道路ではなかった。

佐藤ジュンにとって、フロントガラスの向こうに広がる景色は、高精細なポリゴンで構成された「攻略対象」に過ぎない。

伊藤の必死なブロックも、彼女の瞳には単なる「決まったアルゴリズムの繰り返し」として映っていた。


佐藤ジュン「(ふふ……そこを閉めるのは、次のヘアピンで外側が空くっていうフラグだよね☆ いただきまーす!)」


若林「信じられないッ!! 伊藤翔太のスイスポ、完璧なタイミングでインを抑えたはずですが……ネオンレッドのFDが、まるで最初からそこが空くことを知っていたかのように、外側から被せにかかる!! 抜いたァァァァ!!!! 一瞬だ、本当の一瞬でFDがオーバーテイクゥゥッ!!」


伊藤「……っ! さっきとは違う、、、、まるで自信に満ち溢れてる、、、ッ!!? 俺がどれだけハンドルを抉っても、あいつには全部見透かされてるみたいだ……。クソッ、これが同じ人間かよッ!!」


伊藤は呆然とした。先ほどまで自分が「守りきれる」と確信していた城壁は、今や跡形もなく粉砕されている。

抜き去り際に一瞬だけ見えたジュンの横顔。そこには涙の跡など微塵もなく、ただ楽しげに、リズムを刻むように指先を動かす「勝者」の余裕があった。


佐藤ジュン「(ステージ1、クリア☆ 次のターゲットは……あの大きな黒いヴェネーノかな? ちょっと難易度上がりそうだけど、今のウチならノーミスでいけちゃうかもッ!!)」


若林「圧倒的です!! 順位を入れ替えた瞬間、佐藤ジュンは加速の手を緩めない!! 13Bエンジンの咆哮が、まるで勝利のファンファーレのように夜の松島に鳴り響いています!! 対する伊藤、必死に食らいつこうとアクセルを底まで踏み込みますが、その距離は無慈悲に離されていくぅぅッ!!」


フェルリア「……伊藤くんの『俺』という誇りが、ジュンの『ゲーム』という圧倒的な効率に負けましたね。彼女の走りに迷いはありません。ブレーキのタイミング、ステアリングの切り角、すべてが理想値ベストラップを叩き出しています。これはもう、レースではなく『蹂躙』です……ッ!!」


伊藤「(……あんなの、勝てるわけねぇだろ……ッ!でも、ここで諦めたら……俺は……ッ!!)」


遠ざかるネオンレッドのテールランプ。

その光は、13位という座を奪い取っただけでなく、伊藤の中にあった「軽量級のプライド」さえも闇に葬り去ろうとしていた。


松島の夜風が、スイスポのサイドウィンドウを叩く。

目の前を走るネオンレッドのテールランプが、まるで遠い星のように離れていく。

伊藤の指先は小刻みに震え、踏み込んでいるはずの右足に力が入らない。


伊藤「このまま負けたら、、、俺はダメになってしまう、、、、どうすれば、、、、、、」


これまで積み上げてきた自信が、ジュンの「ゲーム」という圧倒的な才能の前に、砂の城のように崩れていく。

「俺のスイスポは速い」「俺の走りは間違っていない」。そう自分に言い聞かせてきた全ての理屈が、今、無価値なものに思えた。

だが、その時。ステアリングを通して伝わってきたのは、限界まで回る1.4Lターボエンジンの、悲鳴のような振動だった。


伊藤「(……っ! こいつ、まだ走ろうとしてやがる。俺が諦めようとしてるのに、この車はまだ、前を走るあの赤い影を追うのを止めてねぇ……ッ!!)」


それは誰の教えでもない。ただ、共に走ってきた相棒スイスポの無言の訴えだった。

車は機械だ。感情なんてない。けれど、この瞬間の伊藤には、ZC33Sの鼓動が「まだ終わってねぇ」と吠えているように聞こえた。


伊藤「……そうだよな。ここで終わったら、俺はただの負け犬だ。あんな天才に、ただの遊び(ゲーム)で俺の居場所を奪われてたまるかァァッ!!」


若林「実況の若林です!! おっとォォ!? 14位に後退し、一時は完全に戦意を喪失したかと思われた伊藤翔太!! 彼のスイスポが、今再び猛烈な加速を開始したァァッ!! 排気音が変わったッ!! 限界を超えた過給圧が、紫の闇を震わせています!!」


フェルリア「……立ち直りましたね。計算でも才能でもない、もっと泥臭い『執念』が彼を動かしています。スイスポの最大の武器である『軽さ』を、彼は今、恐怖を捨てることで極限まで引き出し始めました。あんな無茶な荷重移動……タイヤがいつバーストしてもおかしくないッ!!」


伊藤「(……壊れたって構わねぇ。今、この一瞬、俺が俺であるために……あいつの背中に、もう一度爪を立ててやるッ!!)」


ネオンレッドの幻影を追って、チャンピオンイエローの弾丸が夜を駆ける。

絶望を燃料に変えた「俺」の逆襲が、今、始まった。


松島の海岸線をなぞる超高速セクション。そこは今、一秒間に数千万円が吹き飛ぶような、狂気の戦場へと変貌していた。

漆黒のブガッティ・シロンを駆る坂田五郎丸が、先行する霧山トオルのランボルギーニ・ヴェネーノのリアバンパーを、容赦なくその巨大なフロントマスクで突き上げる。


坂田五郎丸「ハイ見て見て皆さーん!! 世界限定数台のヴェネーノちゃんが、ボクのシロンに煽られてビビり散らかしてまーす!! 数億円がスクラップになる瞬間、見たいよね!? 投げ銭10万超えたら、ちょっと『タッチ』しちゃうぞーっ!!」


霧山トオル「(……下品な男だ。その下劣な声、そしてそのどぶ色の車……。僕のヴェネーノの視界に入るだけで、吐き気がするよ)」


トオルは冷静だった。だが、握りしめたグローブの中では、血管が浮き出るほどの力が込められていた。

ヴェネーノのV12エンジンが、シロンのW16に対抗するように悲鳴を上げる。

超高速コーナーの進入。トオルはあえてブレーキングを遅らせ、ヴェネーノのダウンフォースを信じて、シロンの鼻先に砂利を浴びせかけるようなラインを通る。


若林「実況の若林です!! 12位争い、もはや公道レースの域を超えていますッ!! 坂田五郎丸のシロンが、時速300キロ近い速度でトオルのヴェネーノを左右から揺さぶる!! まさに漆黒の魔王が、白銀の戦神を食い殺そうとしているような光景だァァッ!!」


フェルリア「……トオルくん、危ないッ!! 五郎丸さんは本当にぶつける気です!! 彼にとって、ヴェネーノは倒すべきライバルではなく、配信の再生数を稼ぐための『小道具』に過ぎない。対するトオルくんは……プライドのために、この速度域で一歩も引いていない……ッ!!」


坂田五郎丸「あはははッ!! いいね、トオルちゃん最高だよ! もっと焦って、もっと無様な走りを見せてよ! 皆さーん、今のスレスレの回避、録画したぁ!? 拡散希望だよォォッ!!」


漆黒のシロンが、ヴェネーノのサイドミラーを掠めるほどの距離で並びかける。

トオルは、隣に見える五郎丸のニヤついた顔を一瞬だけ捉えた。

その瞬間、トオルの理性の糸が、静かに、だが確実に弾け飛んだ。


霧山トオル「(……消えろ。汚らわしい配信者ゴミめ……。僕の聖域から、消し飛べッ!!)」


若林「いったァァァァ!!!! 霧山トオル、コーナーの頂点クリッピングで五郎丸のシロンに車体をぶつけ返したァァァァッ!!!! 衝撃で数億円のカーボンが夜の闇に舞い散るぅぅぅッ!!!!」

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