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86伝説エーペックス[POWER!!!]  作者: SAI
POWER!!!松島編
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松島編第43話 赤い戦闘機の松島海岸対決!!

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青い空と緑の島々が織りなす松島海岸上空に、一機の真紅の戦闘機が、轟音と共に弧を描いた。その機体は、太陽の光を反射し、まるで炎の塊のように見えた。パイロットは荒い息を吐きながら、眼下の美しい景色を一瞥する余裕もない。彼の任務は、この空域を突破すること、ただそれだけだ。


カナタ「ちくしょう、どこから現れた!」


パイロットが毒づいた瞬間、背後のセンサーがけたたましい警告音を上げた。レーダーに映し出されたのは、異様な速度で接近する未確認の影。しかし、その影の輪郭は、戦闘機とは似ても似つかない、流線型のスポーツカーのようだった。


\*\*後ろから、おっとりとしたミルキークイーン〜のLC500が、\*\*波打ち際の砂浜を滑るように、いや、まるで空中を滑走するかのように、驚異的な速度で迫る!!!


一見、優雅で穏やかなアイボリーホワイトのボディを持つレクサスLC500。「ミルキークイーン〜」の愛称にふさわしい、その**おっとりとした佇まい**からは想像もつかない加速で、赤い戦闘機に肉薄する。


若林「まさか、車だと!?しかも、あの悠長なミルキーカラーのLCが!?」


パイロットの驚愕の声をよそに、LC500は海岸線ギリギリを縫うように突っ込み、その加速は戦闘機すら凌駕し始めた。エンジンの咆哮は、ジェットエンジンのそれとは異なる、獣のような、しかしどこか洗練された音色を奏でる。


「くそっ、このままでは追いつかれる!何を企んでいるんだ、あのドライバーは!」


赤い戦闘機は緊急回避のために急旋回を試みるが、LC500は砂浜を蹴り上げ、そのまま垂直にも見える角度で空中へと飛び上がった。まるで重力から解き放たれたかのように、優雅なクーペは赤い戦闘機と並走する。


運転席には、白いレースのグローブをはめた女性の手。**穏やかな微笑み**を浮かべたその顔には、一瞬の迷いもない。彼女の目は、ただ前方の赤い機体を見据えている。


**「あらあら、もう遊びはおしまい〜。赤い戦闘機さん、松島海岸は、私だけのテリトリーなのよ〜。」**


LC500のグリルから、一筋の光線が放たれた。それは、優雅な外見とは裏腹の、冷徹な一撃の予兆だった――。


LC500のグリルから放たれた光線は、レーザーのように鋭く、赤い戦闘機の右翼をかすめた。


――!


「な、なんだと!?実体弾じゃないのか!」


パイロットは驚愕し、本能的に機体を左に傾ける。レーザーは翼の表面を溶かし、焦げた匂いがコックピットにまで届いた。しかし、その攻撃は致命的なダメージを与えるものではなく、まるで威嚇、あるいは「警告」のように見えた。


「ねえ、赤い戦闘機さん。私のおっとりとしたドライブを邪魔しないでくれる?あなたみたいな、うるさい子は嫌いよ〜。」


女性ドライバーは、なおも穏やかな微笑みを絶やさない。その表情と、繰り出される超常的な攻撃のギャップが、パイロットの恐怖を煽る。


「くそっ、このままではジリ貧だ!こうなったら…!」


パイロットは最後の手段に出た。機体を一気に海面へと急降下させ、松島の小さな島々の間を縫うように超低空飛行に移る。レーダーの死角に入り込み、LC500の追跡を振り切るつもりだ。


しかし、「ミルキークイーン〜」のLC500は、この行動を予期していたかのように、全く速度を緩めない。


「ふふふ。隠れん坊なんて、子供みたいね〜。でも、残念ながら、この松島湾の海面は、私の専用ランウェイなの〜。」


LC500は空中から一転、垂直に近い角度で海面へと突入する。その瞬間にタイヤが変形し、車体の底からジェットスキンのようなフロートが展開した。優雅なクーペは、水しぶき一つ上げずに、超高速のホバークラフトへと変貌したのだ。


海面ギリギリを飛行する赤い戦闘機を、LC500は水の上から追尾する。フロートが切り裂いた波紋が、静かな松島湾に白い筋を描き出す。LC500の猛追は、もはや戦闘機の動きを完全に読み切っているかのようだった。


「水の上まで来るのか!?バケモノめ!」


パイロットの焦りが頂点に達したとき、LC500のドライバーがふたたび口を開く。


「あらあら、追いかけっこはおしまいよ〜。ほら、ちゃんと捕まえてあげる〜。」


女性が白いグローブをはめた手を軽く上げると、LC500のボディが淡い乳白色の光を放ち始めた。そして、その光が、まるで粘着質の液体のように伸び、赤い戦闘機に向かって絡みついていく!


若林「大変だァァァ!!!!松島海岸でまさかのレクサスとトヨタ86がデットヒート!!」


LC500から放たれた乳白色の光の奔流は、瞬く間に赤い戦闘機を包み込んだ。それは粘着質の繭のように機体に張り付き、フロートを展開したLC500の強力な推進力をもってしても引き裂けなかった外装すら、徐々にその運動エネルギーを奪っていく。


「なんだ、このネバネバは!機体が重い!動け!」


パイロットは必死に操縦桿を引き絞るが、機体は乳白色の光に絡め取られ、重力から解放された時の優雅さとは裏腹に、急速にスピードを失っていく。光の繭は硬化し始め、戦闘機はまるで琥珀の中に閉じ込められた昆虫のように、松島湾の海面すれすれで固定されてしまった。


LC500は、戦闘機の真横にピタリとホバー移動で停止する。フロートは静かに水を切り、そのボディから発せられた光はゆっくりと消えていった。


「ほらね〜、言ったでしょ?追いかけっこは、

もうおしまいって〜。」


女性ドライバーは、グローブをはめた手をひらりと振る。そして、その穏やかな瞳に、一瞬だけ冷徹な光を宿し、静かに最後の通告を突きつけた。


「松島海岸は、私がおっとりとしたドライブを楽しむための場所。あなたみたいにうるさくて、邪魔をする子は、おとなしくここでお休みなさい〜。」


LC500はフロートをたたみ、再びタイヤを展開する。その優雅なクーペは、静かに松島湾の海面を滑走し、海岸線へ向かって優雅にUターンした。赤い戦闘機は、乳白色の光の繭に捕らわれたまま、青空の下、松島の静かな海面に浮かび続けることになった。そのパイロットの耳には、遠ざかるLC500のエンジンの、どこか洗練された獣のような咆哮だけが、静かに響いていた――。


カナタ「そうはいくかァァァ!!!!!」


その叫びは、遠ざかるLC500の咆哮を切り裂くように、松島湾の空に響き渡った。


LC500の優雅なUターンが、わずかに停止する。白いグローブをはめた女性ドライバーは、振り返ることなく、しかし確実にその声の主を探るように、静かに瞳だけを動かした。


「あらあら、まだ遊び足りない子がいたの〜?でも、もう私は帰らないと。おっとりとしたドライブは、疲れるものよ〜。」


女性は微笑みを崩さないまま、どこか面倒くさそうに呟く。しかし、その耳に届いたのは、ジェットエンジンの轟音でも、洗練された獣の咆哮でもなかった。


――ヒュォオオオォンッ!


甲高い、しかし力強い、チューニングされたエンジンの吸気音。砂浜を削り取るように突っ込んできたのは、赤と黒のツートンカラーを纏った一台のトヨタ86。その車体はノーマルとはかけ離れたエアロパーツで武装され、まるで戦闘的な猛禽類のように海岸線を疾走する。


運転席には、赤いヘルメットを被った若きドライバー。その口元だけが見える。


「俺の相棒を、勝手に休ませるんじゃねぇ!赤い戦闘機は、まだ戦える!腹切カナタだ!

テメェのそのおっとりってヤツをぶち壊してやる!」


86は、LC500が水上を滑走したのと同じように、砂浜の終点から驚異的な角度で空中へと飛び上がった。その車体の底からは、フロートではなく、一対の巨大なウィングレットが展開し、一時的に空を滑空する!


LC500と86。優雅なクーペと、戦闘的なスポーツカー。二台の異様なデットヒートが、再び松島海岸上空で幕を開けようとしていた――。


赤い戦闘機は、乳白色の光の繭に捕らわれたまま、**最後の力を振り絞った**。繭を纏った機体を**強引に捻じ曲げ**、凍りついた動きの反動を利用して、一瞬、**LC500のボディを掠めるように前へ**と滑り出す。


**若林「赤い戦闘機が...レクサスのボディを掠めながら再び前へ出ていくゥゥゥゥ!!!!」**


漆黒のタイヤが格納され、フロートを展開したLC500は、水面を滑るように優雅な姿勢を保ったままだ。しかし、その側面に戦闘機の先端が触れた一瞬、**ミルキーホワイトのボディに微かな亀裂が走り**、水面に細かな波紋が広がる。


空中を滑空するカナタの86GTは、その小さなNAエンジンから絞り出す全てのパワーをウィングレットに叩きつけ、必死に追いつこうとする。甲高い吸気音は、LC500のV8エンジンの咆哮をかき消そうと虚しく響く。


**フェルリア「抜きつ抜かれつな状態ですね......ッ!カナタくんの86GTはNAですから......」**


LC500の5リッターV8が生み出す**地鳴りのようなトルク**と、戦闘機が持つ**純粋な推力**の前では、その努力はあまりにも儚い。速度を稼ぐたびに、86の軽量な車体が、圧倒的なパワーの壁に阻まれるのがわかる。


フェルリア

「無理もない、、、向こうは5リッターV8で500馬力......ッ逃げ場などありません、、、、、、」


LC500の女性ドライバーは、初めて微かに表情を曇らせた。穏やかな微笑みの奥に、**一瞬の冷徹な怒り**がよぎる。彼女のドライブを邪魔する「うるさい子」が、二機、二台に増えた。松島湾の空気が、**彼女の静かな怒り**によって、さらに重く、冷たくなっていく――。


その激しい追撃戦の舞台は、松島湾の上空と海面だけでは終わらない。


海岸線のさらに内陸、緑の松林を縫うように走るワインディングロード。


轟音と共に、一際獰猛なエンジン音が響き渡る!


**漆黒のボディに、大きく張り出したブリスターフェンダーを纏った一台のBMW M3(E46)が、松島の丘陵地帯を狂ったように駆け抜ける。**ドライバー、古賀の表情は、己の限界を超えたドライビングに集中し、汗一つ見せない。


しかし、その冷徹なM3の背後、ミラーに映り込んだのは、白煙を上げながら猛追する、もう一台のモンスターの姿だった。


ターボの咆哮が、M3の直列六気筒の吠えを呑み込むように響く!


そして3位BMWM3古賀に迫り来るのは、、、、エボ7サテラァァァ!!!!意地で並らび掛けましたァァァ!!!!


**三菱ランサーエボリューションVII、サテラの駆るその機体は、無骨なまでに機能美を追求したエアロパーツを身にまとい、M3のサイドに張り付く。


**古賀のM3がアウト側からコーナーを立ち上がろうとするその一瞬、サテラのEvo VIIはイン側の路肩をかすめるように突っ込み、四輪駆動のトラクションをフル活用して、一気に並びかける。二台の巨獣が、息詰まるほどのゼロ距離で、松島のタイトなコーナーを駆け抜けていく。


サテラ「このエボ7というトルクスプリンターの水鮫は、、、、誰にも防ぎきれない、、、、ッ!!!ここからエボの本領発揮タイムだ、、、、ッ!!!」


三菱ランサーエボリューションVII、サテラの駆るその機体は、無骨なまでに機能美を追求したエアロパーツを身にまとい、M3のサイドに張り付く。古賀のM3がアウト側からコーナーを立ち上がろうとするその一瞬、サテラのEvo VIIはイン側の路肩をかすめるように突っ込み、四輪駆動のトラクションをフル活用して、一気に並びかける。二台の巨獣が、息詰まるほどのゼロ距離で、松島のタイトなコーナーを駆け抜けていく。


サテラ「このエボ7というトルクスプリンターの水鮫は、、、、誰にも防ぎきれない、、、、ッ!!!ここからエボの本領発揮タイムだ、、、、ッ!!!」


言葉と共に、エボVIIのターボチャージャーが甲高い悲鳴を上げた。それは、ただの加速ではなく、駆動力を地面に叩きつける暴力的なまでのトラクションの奔流。ワインディングロードのタイトなS字区間にも関わらず、サテラはブレーキペダルを蹴り飛ばし、アンチラグシステムが唸りを上げるほどの勢いで立ち上がり、M3の鼻先にねじ込む。


古賀のM3(E46)は、直列六気筒エンジンの緻密なレスポンスと、熟練のドライバーが操る冷徹なまでのドリフトアングルで抵抗する。しかし、M3が後輪で路面を掻くその一瞬の隙に、エボVIIは路面を食い破る四輪のグリップで、まるで水を得た魚(水鮫)のように、古賀の視界を塗りつぶした。


古賀「くそっ、これが四駆の...ターボの暴力か!」


古賀の唇から、初めて焦りの色が滲む。松島の丘陵地帯に、獰猛なM3の咆哮と、それに勝るエボVIIの獣めいたターボの雄叫びが木霊した。二台の差は、もはや紙一重。次に現れる上りのストレートで、エボVIIはM3を完全に抜き去るつもりでいた――。


若林「砂浜が太陽に反射する昼間の松島でとんでもないレースが勃発しています!!!


空中では**赤い戦闘機**と**レクサスLC500(ミルキークイーン)が光線とネバネバの光の繭で異常なデッドヒート!そしてそこに、カナタの86GTがウィングレットを展開して空中から突っ込む!!!


さらに内陸のワインディングでは、BMW M3とエボVII**が四駆のトラクションとドリフトテクニックで狂気の追い上げ合戦!松島の空と海と陸、三つ巴の戦場と化しましたァァァ!!!!」



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