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86伝説エーペックス  作者: SAI
第1シリーズ 大玉村編
32/160

第29話 セッティングとパワー

そのレースの夜だったーー。

ある荷物が通販サービスから届いたーー。


その荷物の中にはサスペンションや強化型キャリパーなどやレスポンスアップの機械やECUのモノまで加えられていたーー。


カナタ「吉田さん....俺のこと本当に思ってくれてーー」

「すげぇや......。あんな人にうちもなれたら.....」


手紙にはこう添えられていたーー。


腹切カナタへーー。

レース、楽しかったよー。


うちの方は最初の頃20回ぐらい出ても全て最下位だったんだーー。


心配することはないんだよーー。

君は強いーー!!


君はどこまでも天使のように飛べる勇気があるーー。その紅い86にも。


次回も出るから最終戦よろしくなーー!!


吉田より


カナタ「20回出ても最下位....?その後4位から6位を15回。その後、エーペックスカップ中央戦線にて60連勝ーーー。」


そうか、そうだったんだーー。

だから、吉田さんも元々はーー。

うちも負けられないな.......。


そう思いながらカナタは一夜を過ごすのであったーー。明日、伊藤のところでセッティングもパーツも強化するのが楽しみだーー。


そして、翌日。

伊藤のガレージに再びカナタがやってきたーー。しかし、予定より10分遅刻してしまったーー。


伊藤「おせぇぞ。カナタ!もうセッティングの準備はできてる!」


カナタ「わかったけどさ...いーしーゆーってのも変えるんだろ?何それ。あとセッティングって色々分解するのかよ」


伊藤が、車のフロントを撫でながら言う。


伊藤「まったく....わかってねーな!...まぁ、1ヶ月前走り出したばかりだからなー。」

ECUの解説


???「ECUっていうのはね〜、簡単に言えば、“車の脳みそ”だよ〜?」

???は、氷の吐息をふわっと吐きながら、エンジンルームを覗き込んだ。


???「例えばさ〜、アクセル踏んだ時に“どれくらい燃料入れようかな〜”とか、“点火のタイミングはこのへん〜”とか、全部この子が考えてるの〜。ECUがなかったら、車はただの“冷たい鉄の箱”になっちゃうんだよ〜?」


雪が舞い降りる中、???は優しく言葉を続けた。


???「でもね〜、このECUをチューニングすると……クルマの性格、まるごと変わるの。まるで“氷の少女が、本気出す時”みたいにね〜。うふふっ」


???は指先で小さく空をなぞると、そこに浮かんだ冷たい光がすっと散っていった。


カナタ「なるほど...つまり、アクセルで進んでいけるのもコイツのおかげってわけか!ありがとう伊藤!!少しメカにも興味持ってきたかもなー......」


「いいね!キャンバーもリアを重点的に変えよう!!」


伊藤「あぁ!うちも同じこと考えてた__!」


そして、伊藤がカナタに向けて拳を向けた__。


伊藤「作ろうぜ!86伝説!!!俺もスイスポ伝説作ってやるぜ!!」

それを言われたカナタもニヤリとわらって伊藤に言った__!!

カナタ「あぁ!俺達の86伝説はここからだァァ!!!!」


そして、86をパワーアップさせて最終戦が迫る___!!


さらにその活躍を見たものが続々と動き出した___!

その夜。黒川の目の前に水色のEVO7MRが舞い降りた___。

???「あれー?黒川くんじゃなーい☆RVカップからエーペックスカップに切り替えたんだってー?君ザッコだよねー?」

黒川「お前は___サテラ!!!」

その男サテラは、とても気さくでのほほんと落ち着いていた__。


サテラ「あーれま、朝飯前の黒川くーん☆雑魚カップに昇級した気分はどうだーい?」


黒川「テメェええ!何言い出すと思えばそれかよッ!!!」


その時だったーー。黒川に蒼い強めの電撃が体中を走ったーー。

黒川「ぐわアアアアア!!」


その背後にいたのは山吹花だったーー。


ピンク色の髪の毛にケモミミ。

そして、ピンク色のもふもふのうさぎの服を着ている。


花「へぇー、アンタなんでそんなに弱くなったのー?うふふ。

そのまま、私たちのレース見せてあげる。」


黒川はぴくりともせず完全に気絶させられたーー。


次回 第30話

青い電撃が彼女とWRXに降り注ぐ........!!!!


電撃の桜狼 花とRVの戦士!!!!!


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