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86伝説エーペックス[POWER!!!]  作者: SAI
松島編
314/364

86伝説エーペックスPOWER!!!予告

86伝説エーペックスPOWER!!!2026年2月28日夜開始!!!!!

シーズン4開幕!!!!!!

若林「空をご覧下さい……!! いつの間にか、石巻の空は燃えるようなオレンジ色の背景に染まっています!! この美しい夕焼けの中、内海橋を抜けた三台の猛獣たちが、最後の光を奪い合うように加速するゥゥッ!!」


フェルリア「……逆光が厳しいですね。ですが、このオレンジ色の光が、芽衣ちゃんのポルシェの輪郭を鮮やかに浮き彫りにしています。見てください、PDKによる電光石火のシフトアップ。変速のたびに、ポルシェのフロントが浮き上がるような強烈なトラクション……ッ!!」


芽衣「(……この空の色、好き。でも、見惚れている暇はない……ッ!! 目の前のM3、その四枚のドアを……私のPDKでブチ抜くッ!!)」


バキィッ! と空気を切り裂くような変速音。

ポルシェのメーター針が一瞬の淀みもなく跳ね上がり、パワーが途切れることなく路面へ叩きつけられる。

オレンジ色の光を浴びたブルーのボディが、加奈子の赤いM3のサイドを、まるでスローモーションのように滑り抜けていく。


加奈子「(……ッ!! シフトアップの瞬間、私の車が一瞬止まっているように感じる……。これが最新のデュアルクラッチ、二つのクラッチの力なのね……ッ!!)」


カナタ「(……っ! 背後から巨大な壁が迫ってくるようなプレッシャーだ!! これが450馬力……GT-Rの本当の加速かよ……ッ!!)」


カナタは86を小刻みに左右へ振り、美保にスリップストリームを完全には使わせまいとする。

しかし、美保はサメが海流を読むように、86が切り裂いたわずかな空気の乱れを正確にトレースし、吸い込まれるように距離を詰めていく。


若林「捉えたぁぁ!! ブルーシャークが赤い戦闘機の真後ろに張り付いた!! 東松島バイパス、時速250キロの世界で、蒼と赤の光が火花を散らすぅぅッ!!」


美保「お兄ちゃんの負けた相手……私がここで、完全に終わらせるッ!!」


若林「なんという事だぁぁぁッ!! 蒼と赤の死闘に、今度は『青き電撃』が乱入したぁぁ!! 伊藤翔太を一瞬でオーバーテイクし、5位争いに並びかけたのは……山吹花ァァァ!!!」


「バリバリッ!! パチパチッ!!」


WRX STIのボンネットから青い電撃がほとばしり、バイパスの空気をオゾン臭で満たす。

桜風のオーラが高速走行の気流を味方につけ、4WDのトラクションが東松島のアスファルトを文字通り「削り取って」加速する!!


美保「何...ッ!!? このバイパスの最高速域で、私の33に並びかける車がいるなんて……ッ!!」

そして……スイスポが外側に弾かれるように!!!


ガアアアアン!!!!!!!!!


海側のガードレールへ、車体左側面が激突!!

スイスポのチャンピオンイエローのドアパネルが一部浮き上がる!

バンパーは半分ちぎれ、フロントフェンダーが裂けてゆく!!!


フェルリア「これは……まずいです……タイヤが限界だったか……!?」


若林「伊藤くんッ……!? 伊藤翔太、まさかのクラッシュ!?!?!?

今、海へ……いや、ギリギリで止まったああああ!!!!」


伊藤「はぁ……はっ……止まった……?」


――だが、スピードは……すでに失われた。

車体はボロボロ……ハンドルはぶれる……

メーターはチェックランプのツリー。


R8のリヤがわずかに滑った。

そこへ、86のリヤが横並びに迫る。


セリナ「ふふっ、いいよ。じゃあ、もっと速くなっちゃうからね〜!」


トラクションをフルに使って、R8が一気に抜けようとする――


カナタ「そうはいかない……!!俺はここで前に出るんだ!!!」


赤い86が斜めに滑り込む!

その姿はまるで戦闘機が突っ込むような切れ味だった!


日差しが照りつける松島の海岸線。

水平線の向こうまで伸びる青のキャンバスを背に、アスファルトが熱を帯びていた。


バシィン!!


路面を叩きつけるような2台のスキール音が重なった。


前にいるのは赤い86。

だが、その背後からレモン色の猛獣が牙を剥く。


セリナのR8がスッと距離を詰める。


内藤「前に出るの……私の方だよね......?」


内部の花は動けない。

呼吸すらゆっくり、重くなる。


花「……く……っ……寒……い……!」


冷気がただの冷たさではない。

“温度を奪う”ものだった。


身体の外側からじわじわと熱を吸われる感覚。

魂の輪郭まで薄くされていくような氷の気配。


路面の熱までもが吸われ、

WRXのタイヤの温度が“勝手に”落ちていく。


そこへ。


白い影が滑るように横へ。


ミルキークイーンのLC500。


乳白色の煌めきが、太陽光を跳ね返し、

ミルク氷特有の淡い光の粒が舞う。


ミルキークイーン「ふふ……お久しぶりですわぁ〜。

でも……前に出るのは……わたくしですのよ〜……?」


花「いかせないってばァァァァ!!!!!!!!!」



若林「若き怪物たちが、今、飯坂ランプの急旋回ヘアピンへ突入するゥゥッ!! どちらかが消えるまで、この戦いは終わらないのかァァァッ!!!」


福島飯坂ランプの急旋回が目前に迫る中、乎太郎の眼前に信じられない光景が広がった。

サイド・バイ・サイドで並んでいたはずのフブキのエミーラ。その輪郭が、猛烈な冷気の渦と共に揺らぎ、霧散していく。


乎太郎「……えっ!? 消えた……? フブキさん、どこ……ッ!!?」


ウアイラのライトが照らし出すのは、無人のアスファルト。

だが、そこには確かに「存在」している。路面を削り取るタイヤの音、そして空気を切り裂く風圧。

あまりにも純粋で、あまりにも強大な冷気が、マシンの周囲の光を凍らせ、屈折させ、その姿を不可視インビジブルへと変えていた。


フブキ「さっきよりも本気でいかせてもらうから......ッ!!

私の吹雪、味わいなさい......っ!!!!!」


高橋「エミーラが下から上がってきたのか......ッ!! だが、どんなやつであれど...ぶっ殺すぞォォ!!!! 唸る狼のようにいくぜェェ!!!!」


カナタ「……ハァ、ハァ……ッ! 体が……動け……ッ! 負けてたまるか……こいつは、俺の相棒なんだッ!!」


カナタは震える両腕でステアリングをねじ伏せ、初期型特有のピーキーな挙動を力技で「前進する力」へと変えていく。

エミーラから放たれる鉛色のオーラが86を包み込み、車体からはミシミシと軋む音が上がる。


フブキ「……しぶといわね。古いマシンには古いなりの意地があるというの……? でも、その意地ごと凍らせてあげるわ。」


フブキがさらにステアリングを切り込み、86を外側のガードレールへとじりじりと追い詰める。

タイヤとタイヤが触れ合わんばかりの超接近戦。一ミリのミスも許されない「死のダンス」が続く!


そして!!!!!!!!!!!!


黒川が蛇行しながら、伊藤のスイスポをガードレールへと追い詰め、

今まさにトドメの衝撃を加えようとしたその瞬間――。


ガアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!


左から、怒りに燃えた WRX STI・山吹花が、

スバル自慢の剛性ボディに全体重を乗せて黒川のエボXへ激突!!


花「ふざけんな黒川アアアアアアアアアアアア!!!!!!!」


横から完全に押し潰すッ!!!

帝王のタイヤ余力すら意味をなさない、物理法則を無視した「怒り」の突進!!


ドゴオオオオオオオオオオオンッ!!!!


エボX、制御不能!!

鋼鉄の爪がアスファルトを虚しく掻きむしり、

ギギィィィィ、、、、ッッ!!!!と

悲鳴を上げながら、漆黒の機体が宙に浮く!!


若林「なんという執念!! 古賀加奈子の放つ絶望的なプレッシャーを跳ね除け、

マットグリーンの怪物が再びその牙を剥いたァァッ!!

北斗選手、まさに不死身の闘志でM5のサイドに食らいつくゥゥッ!!」


北斗「それはどうかな?

この北斗神拳伝承者様は不死身だぞ、、、、、、?」


古賀加奈子の「律動」によって乱されたはずの空力とライン。

だが北斗は、車体がハイドロプレーニングで浮き上がる寸前の「死の領域」を

あえて維持することで、M5のスリップストリームから強引に抜け出したッ!!


北斗「お前の音楽が完成する前に、その秘孔(急所)を突かせてもらうッ!!

奥義……水影心!! お前のラインは、すでに俺のものだッ!!」


若林「信じられない!! 北斗のAMG GTRが、古賀加奈子のM5と豪雨の中で車体を激しくぶつけ合うサイドバイサイド!!

15位の高橋勇太をも巻き込み、賞金圏内の境界線は完全に壊滅状態だァァッ!


若林「コーナー精度の高い車たちも前へ出るチャンスがあります!! 車線も減少する飯坂温泉区間へ突入です!!! その手前にある1キロのストレートォォォォ!!!!」


田中「……ようやく俺たちの時間だ。広い道で威張ってた馬力馬鹿どもを、飯坂の角で詰ませてやるぜ。」


シラヌイ「へえ? 争いごとは嫌いだけど、、、黙ってやられると思ったら大間違いだよッ!!!!!」


ゴォォォォ!!!!


シラヌイがステアリングを鮮やかに捌き、LFAのワイドなテールをスライドさせて、カナタの86が狙っていたイン側のラインを完璧に封鎖する。

だが、後ろにいるのは「赤い戦闘機」の異名を持つ男だ。


飯坂温泉街の入り口、湯気と殺気が混ざり合う最前線。

そこには、後方の狂乱が嘘のような、静謐でいて「陰気」な空気が漂っていた。


若林「その前方、先頭でちょっと陰気臭い感じが、、、、ッ!!?? 白と白の先頭2台争い!! GRSUPRA イヨちゃんに、、、、先頭のケイマンGT4フリスゥゥゥ!!!!!!」


イヨ「えっへん☆ フリスさん、見ーつけたっ! イヨの重力で、そのポルシェをペッちゃんこにしちゃうんだからぁっ☆」


イヨのGRスープラが、濃いピンク色の重力波動を撒き散らしながら、フリスのケイマンGT4の背後に迫る。

だが、フリスはバックミラーを見ることもなく、淡々とステアリングをミリ単位で修正し続けた。


フリス「やっと動いてくれた......、我の策略とも知らずにノコノコと......」


クレア「ふははははッ!! 闇の洗礼を受けよ、雑兵ども!!」


黒川が開けた「穴」を、クレアのデビルGT-Rが真っ赤なアフターファイアを噴き上げながら突き進む。

27位の陽太、26位のフェルリア、さらにはサテラまでもが、クレアが撒き散らす不気味なオーラとVR38の爆音に、まるで石像のように固まってラインを譲った。


若林「信じられない光景だァァッ!! 20年以上の時を超えた名車同士が、飯坂の迷宮を一つになって駆け抜けていくゥゥッ!! これぞエーペックスカップの醍醐味だァァッ!!」


飯坂の静寂が、濃いピンク色の閃光によって塗り替えられた。

ストレートの終わり、高速ベントへと差し掛かる刹那、イヨのGRスープラが「策略」という名の見えない檻を力ずくでこじ開けた。


若林「ついに出てしまったのかアアアアアアアア!!!!!! フリス、順位が落ちてしまうゥゥゥ!!!!!! ストレートから高速ベントの繋ぎを、、、、GRSUPRAが先手必勝で抜け出したァァァァ!!!!」


ゾフィア「あーっ! もう、どいつもこいつもチマチマと……ッ!! こうなったら奥の手だよ!! ウンコパワァァ全開ィィィィィィッ!!!!!!!」


若林「なんと!!! 乎太郎選手、ここで信じられない行動に出たァァッ!!

下りのタイトコーナー、クリスタ選手が先にブレーキを踏んだそのさらに奥!!

ウアイラがブレーキングを遅らせてしまうゥゥゥゥ!!!!!!」


キィィィィィィッ!!


高橋「……乎太郎のウアイラに抜かれたまま、俺の前を走ってんじゃねえ。

日本の峠で、NSXがフェラーリに遅れを取るわけにはいかねえんだよオオオオッ!!」


クリスタ「……な、何なのよ今日のレースは!?

さっきのパガーニと言い、このホンダと言い、みんな狂ってるわ!!」


シオンはシフトを叩き込み、豪雨で滑る路面を4WDのトラクションで強引に掴み取る!

生贄となった過去も、親の呪縛もすべてこの雨の中に置き去りにするように、

GT-Rが高畠の闇を切り裂き、再び前方の集団へと牙を剥いたッ!!


若林「天使の白いR34がバックストレートで5台抜いてしまうゥゥゥ!!!!!!

なんということだァァッ!! 豪雨で全車が加速を躊躇する中、

天羽シオンだけがアクセルを踏み抜いているゥゥッ!!」


シオン「……自分には、もうこれしかないんだ。

馬力パワーが何だ……! 1500馬力が何だ……!!

この雨と下りなら、僕のR34は誰にも負けないッ!!」



若林「ついに来たァァァァァァ!!!!!!

イヨのスープラがわずかにラインを乱したその一瞬!!

チャンピオンイエローと赤い戦闘機のサイドバイサイドォォォォ!!!!!!」


若林「譲らない!! 譲りませんッ!!

クールだったはずの伊藤翔太が、剥き出しの闘志でカナタを押し返す!!

豪雨で真っ白な視界の中、二台の鉄塊が激しく火花を散らしているゥゥッ!!」


伊藤「カナタァァ!!!!! そこをどいてくれッ!!!!

俺には、この先に……絶対に行かなきゃならない理由があるんだよッ!!」


セシル「緑色のトカゲなんて……私の氷で冬眠してなさいッ!!

そこをどけェェェェェッ!!!!」


ズバァァァァンッ!!!!!


強烈オーバーテイク!!!!!

セシルはブレーキを遅らせるどころか、加速しながらコーナーへ飛び込むような勢いで、アウト側から北斗をねじ伏せた。

風圧と気迫だけで、1.6トンのAMGがよろめく。


北斗「ぐわァァァッ!!?

重い……!! 車体が……鉛のように重く感じる……ッ!!

これが……ランボルギーニのプレッシャーなのかッ!?」


いつも冷静な伊藤が、ステアリングを握りしめて叫ぶ!

だが、その進路を塞ぐ赤い戦闘機――腹切カナタの瞳もまた、烈火のごとく燃えていた。


カナタ「嫌だァァァァ!!!!!

お前とのバトルを待ってたんだ! 絶対に諦めないぞ!!!

お前が本気なら、俺はそれ以上の本気で、お前を越えていくッ!!」


吹っ飛ぶ黄色いスイスポと、ガードレールに叩きつけられるデビルカラーのGT-R。

仲間の惨状を目の当たりにした花の理性が、ついに完全に崩壊した。


花「黒川!アンタァこのまま絶対に走らせられねェェよォォォォォォォォ!!!!!!!」


ドガアアアアァァァァン!!!!!


怒りに燃えるスバルブルーの機体が、横から黒川のエボに文字通りの「横スマッシュ」を叩き込む!!

鋼鉄と鋼鉄が火花を散らし、鳩峰峠の細い道で二台がもつれ合う!!


轟音と共に、ポルシェの排気音が一段階高い音域へと跳ね上がる。

「泳がせていた」。それは半分は事実で、半分は自分自身への戒めだったかもしれない。

だが、この瞬間において、その言葉は真実となる。


ポルシェのミッドシップレイアウトが生み出すトラクションは、FRの86がどんなに足掻いても届かない「物理の壁」だ。

高速ベントの強烈な横G(遠心力)の中で、フリスは涼しい顔でラインを維持し、カナタを外側からじわじわと圧迫していく。


若林「並んだまま赤い戦闘機とポルシェが並走状態!!!!!」


実況席が揺れるほどの絶叫。

モニターに映る2台は、まるで一心の同体のように、水しぶきを上げながらコーナーを駆け抜けていく。

しかし、その実態は「同体」などではない。

圧倒的な質量と剛性を持つ銀の鉄塊が、軽量な赤い戦闘機をコース外へと弾き飛ばそうとする、静かで暴力的な「押し出し」だ。


86伝説エーペックスPOWER!!!2026年2月28日夜開始!!!!!

シーズン4開幕!!!!!!

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