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86伝説エーペックス[POWER!!!]  作者: SAI
松島編
289/387

松島編第2話 相川の妹

通算262話

ついに相川律の妹が......!?

カナタ(そういや……今回、佐藤も居ないんだよな……)


ふと視線を遠くに送ると、

そこに、静かに現れた一台の白いR35 GT-R NISMOがあった。

研ぎ澄まされたフォルム、地を這うような低さ、怒りを飲み込んだような静寂。

ステアリングを握っているのは、相川律。


その横に、もう一台。

これまで見たことのない、深いミッドナイトブルーのR33 GT-Rが並ぶ。

ボディは漆黒に近い青に包まれ、艶とともに静かな威圧感を放っていた。


そのR33から、ひとりの少女が姿を現す。

長めの黒髪をひとつにまとめ、スカジャンに細身のパンツ。

年齢は十代後半といったところ。

ただし、その目は――誰よりも強かった。


美保「おにぃちゃんとやり合ってたみたいだね?でもね……」

「今度はうちが負けさせないからね!?」


場が凍りついた。

まるで“もう一人の相川”が現れたようだった。


花「ちょ、ちょっと……誰!?律の妹!?嘘でしょ……」


伊藤「R33だと……!?っていうかあれ、下手なR35より足速いぞ……」


律は何も言わなかった。

ただ、妹の言葉を黙って受け入れ、フロントガラス越しに静かに目を細めていた。


美保「あのコルベット佐藤がいないからって、安心してちゃダメだよ?

うちは、あの人の代わりに来たわけじゃないけど……でも、Rの誇りは繋いでるつもりだから」


セリナ「わ〜〜っ!なんかかっこい〜〜!

あの目、好き〜〜!!」

花「黙っててフミッパセリナ!!」

黒川「おかあちゃー」

花「お前はもっと黙れェェェェェ!!!!!!!!!」


カナタ「……佐藤がいない穴を、こいつらが埋めるつもりか……」


相川律。

そして、その妹・美保。


GT-Rという名を背負う者たちが、

松島に、静かに牙を向け始めていた。


相川美保は、潮風が頬に当たるのを感じながら、静かに目を閉じていた。

その表情は、戦う者というよりも——海に何かを語りかけるような、柔らかい祈りのようだった。


海は凪いでいた。午後の松島。

太陽が海面に斜めから射し込み、ミッドナイトブルーのR33は、波の影のようにそこに佇んでいた。


美保「私は……海が大好きなの……!」


唐突に放たれたその言葉に、周囲の空気が静まる。


美保「波の音も、塩の香りも……全部がうちを支えてくれるの……」

「だから……この海沿いのレースで……海は、私の味方なんだから!!」


カナタ「……」


花「……なにそれ……めちゃくちゃポエマーなんだけど……」

そのネタ飽きた、、、w


伊藤「いや、違うぞ。あれはマジだ。……あの目は本気で“自然と一体化”してるヤツの目だ」


美保は胸元に手を当て、ふわっと微笑んだ。

その瞳には、どこまでも広がる蒼色の静寂と、芯の強さが宿っていた。


美保「潮風が吹けば……タイヤが冷やされてくれる」

「波の音が強くなれば……そのリズムで私はシフトアップできる」

「海が怒れば、それはうちの怒り。海が静かなら、それはうちの集中……」

「このコースは、うちの聖域だよ」


彼女の言葉は、決して演技ではなかった。

彼女にとって、海はコースであり、師であり、友であり——そして、力だった。


伊藤「やべぇ……こっちも“海属性”かよ……」


カナタ(……これは厄介だ……ただの自然好きじゃない。走りそのものに海を取り込んでる)


セリナ「ふふ〜ん。水属性ってことね〜!じゃあ、アタシのWRXとぶつけてみようかなぁ〜〜?」


花「ちょっと!?ふざけないで!こっちはマジでやばい気配なの!!」


美保はR33のドアを開き、ステアリングに手を添える。

その仕草すら、まるで波を撫でるようなやさしさだった。


美保「うちは、もうあの頃の“相川の妹”じゃない」

「佐藤さんがいなくても……律兄が本気出さなくても……」

「うちが全部、黙らせてあげるから」


その声には、潮の満ち引きのような静けさと、

海底に眠るマグマのような覚悟があった。


花は、じっと美保の顔を見つめていた。

その横顔、笑い方、そして一瞬見せた“間”。

何かが胸の奥に引っかかった。


花「美保ちゃん……うちのお父ちゃんの友達に、なんか似てるんだよね……。

___気のせい?」


美保はぴたりと動きを止めた。


が、すぐに笑顔に戻る。


美保「気のせい気のせい〜〜!!」

「似てる人って、どこにでもいるでしょ〜?世の中は広いからね〜!」


その明るい声には、ごくわずかに焦りが混じっていた。

だが、それを気づかせない程度に、彼女はすぐに話題を切り替える。


美保「それよりも……少しこのR33、乗ってみない?花ちゃんとカナタくん☆」


カナタ「……俺も?」


美保「もちろん。助手席と後部座席、空いてるし。

ちょっとだけ流すだけ。コースの感じもわかるし、面白いと思うよ〜?」


花「え、ちょ、どういうつもり?あんた、さっき『負けさせない』って言ってたじゃん!」


美保「うん。でも、それとこれとは別〜♪

うち、このR33のこと、みんなにもっと知ってもらいたいんだよね。

“重い、古い、曲がらない”って言われるけど、それ、全部間違い。

乗ればわかるよ、この車がどれだけ海を感じてるか」


カナタ(……マシンで“自然”を感じさせるって……あいつ、本当にそれができるのか?)


美保「海沿いの風、タイヤが拾う潮の湿気、道路の緩やかなカント……

この車なら、それらを**“音”で感じることができる”の」


花「音……?」


美保「うん。車が教えてくれるの。

“今ここで滑るよ”とか、“このリズムで踏めば平気だよ”とか。

耳で感じるレース——やってみない?」


彼女の瞳は、真剣だった。

そこには、挑発も計算もない。

ただただ、自分の車を信じきっている者だけが持つまなざし。


花「……乗るよ」

カナタ「お、おい花!?」


花「気になるもん。音で走るってどういうことか」

「うち、ボクサーサウンドで育ってきたからさ。感じてみたい……この子の音を」


美保「よし、じゃあ行こっか☆」


美保「よーし、しゅっぱーつ☆」


クラッチを踏み込み、ミッドナイトブルーのR33が静かに動き出す。

だがその静けさとは裏腹に、車内には張り詰めた空気が流れていた。


助手席の花は窓の外を見つめながら、まだ先ほどの“げし”の反動で息が上がっているカナタをちらりと振り返る。


花「……気合い入った?」

カナタ「いや入ったけど!腹は今も痛いからな!!」


花「弱すぎぃ!!」


美保「ふふっ、仲良しなんだね〜〜カナタくんと花ちゃんって」

「でもね、今からは……ちょっとだけ静かにしててもらうかも」


カナタ「ん?なんでだ?」


美保は笑みを残したまま、ゆっくりとスピードを上げていく。

海沿いのテストルート、松島湾沿いのカーブがいくつも連なる、**“潮風ステージ”**へ突入する。


花「うわ……路面、湿ってる……!」


美保「でしょ?海霧のせいで、いつもより薄く水膜ができてる」

「でも大丈夫。この音を聞いて——」


R33のボディがわずかに右へと揺れた。


その直後——

“シャァァァァァ……”と、微細なタイヤの水切り音が、室内に染み込むように届く。

エンジンの回転に合わせ、まるでシンバルのようにリズムを刻む水の音。


花「……え、なにこれ」

「タイヤの音……変わった?」


美保「うん。潮が少し強まってるの」

「こういうときは、一速落として、3割増しでアクセル……タイヤが“怒る前”にグリップが戻る」


一瞬だけ、リアが滑る。

だが美保は何もなかったように、最小限のカウンターでそれを受け流す。


カナタ(すげぇ……)

(たしかに、タイヤの“鳴き声”と、海の波音が重なってる。……まるで、海と踊ってるみたいだ)


美保「佐藤さんは……空気の重さでラインを読んでたけど、うちは**“潮のリズム”**で走ってるの」

「さっき言ったでしょ?海は私の味方なんだよ♪」


花「……かっこつけすぎ」

「でも……わかる。なんか、うちもその波に乗れてる気がする……」


R33は速度を保ったまま、まるで波間をすり抜けるサーフボードのように滑っていく。


その姿は古さを一切感じさせない。

むしろ、今のハイテクマシンでは出せない“走りの柔らかさ”と“呼吸”を刻んでいた。


カナタ(……これは、強いぞ。ちとせや佐藤に並ぶ、もう一つの“自然系”だ……)


R33のキャビンに静けさが戻った一瞬、花がぽつりとつぶやいた。


花「……それに比べて、お兄ちゃんはね……相川……」


カナタ「あいつの35、乗るとすぐ変なところに滑ろうとするからな……」

「車体が重いのに、なんか独特の癖あるし……止まる寸前にいきなり“踏め”って感じで暴れ出すんだよ」


花「曲がると思ったら急にリアがズルッて……ねぇ。なんか信用できない感じ……」


美保は、ハンドルを握る指に少しだけ力が入った。


美保「……おにいちゃんは……」


その声は、海の波音にかき消されそうなほど、小さかった。

だが、確かに響いていた。


美保「おにいちゃんはね……不器用だけど……そういう車を全部力でねじ伏せてきた人なの」

「“乗りにくいなら、自分が慣れる”って……ずっとそれでやってきた人……」


カナタ「……なるほどな。あの律の走り方って、マシンに対して“合わせる”じゃなくて“制する”なんだな」


花「うわ、超体育会系って感じ……そっか、だからうちとは合わないんだ……」


美保「ふふ……そうかも。でもね、うち……おにいちゃんの走り、すっごく好きだよ」

「たまにね、R35の限界すらも“静かにねじ伏せてる”瞬間があるの」

「音も、動きも、全部静かなのに……コーナーの出口では、なぜか誰よりも前にいる」


花「……」


カナタ(……“おにいちゃん”って呼ぶときの顔、すげぇな……)


その言葉の奥にあるのは、憧れ、尊敬、そして……越えるための覚悟。


美保「でも……もう、ずっと“おにいちゃんの妹”って言われるのも飽きちゃったから」

「この松島で、はっきりさせるつもり」

「“相川律の妹”じゃなくて、“相川美保”として、ね。」


R33のボンネットを通じて、再び潮風が吹き抜けた。

それはまるで——彼女の背中を押すような、やさしくも冷たい“海の号令”だった。


R33がゆっくりとピット前に戻ってくる。

潮風と共に、ボディからは微かにブレーキの熱が立ち昇り、まるで“海と走ってきた証”のようにその姿を残していた。


ドアが開き、先に降りてきた花はどこか気だるげで、それでも満足げだった。

その後ろからカナタが出てきたが、少し顔色が青い。


カナタ「……俺、潮のリズムとかよくわかんねぇ……」

花「うちの気合で残ってただけだよ。なかったら途中で酔ってたでしょ、アンタ」


そこへ、伊藤が両手を広げながら近づいてきた。


伊藤「よお!戻ってきたか……!」

「で?どうだった?“海属性の走り”はよ〜?」


花「……感想としては、“海って、殴ってくる”って感じかな……」

カナタ「俺はたぶん、ちょっと揺れる岩だった……」


伊藤「何それ……」


そこに、ぴょこんと割り込んできた黄色の制服姿。

内藤セリナが、スキップ気味に近づいて美保の隣に並ぶ。


内藤「美保ちゃんってさ〜、美保ちゃんが私より3つ下の14なのに……なんか、似たような声してるよねー!」

「喋り方のテンポとか、語尾の“の〜”とか、“ね〜”とか、すっごい近い気がするんだけど〜!」


美保「そうかな〜?」

「セリナちゃんの声のほうが可愛くて明るいと思うけどな〜?」


セリナ「えぇ〜〜〜?美保ちゃんの“海と一体化してる感じ”、すごく好きだよぉ〜☆」


花「イチャイチャするなァァァ!!!!!」

げしっ!!!


二人の間に割って入り、花の鋭いローキックが発動。

華麗にセリナの膝下にヒットする。


セリナ「ひゃあ!?いった〜〜〜い☆でもこれ、愛の蹴りだよね〜〜♪」

美保「えへへ〜♪なんか、花ちゃんって楽しい人だね〜♪」


伊藤「こいつら何なの!?ここ、レース会場なんだよね!?」


カナタ(……いや、確かに今だけは……平和だな)


だが——

誰も気づいていなかった。

このひとときの笑いの背後で、白いR35のエンジンが、静かに目覚めていたことを。


花は、セリナのにこにことした笑顔を真正面から受け止めきれず、

思わずひとつ距離を取りながら、眉をひそめた。


花「にしても……誰よこの“内藤”って……」

「ずっと喋ってるし、テンション変だし、しかもWRXで参加してるとか言ってるし……」


セリナ「うふふふ〜♪内藤セリナ、高校2年生〜〜〜☆よろしくね〜〜ん♡」


花「なおさらわかんねぇよォォォ!!!!!!」


その瞬間、カナタの表情が一変する。


カナタ「気をつけろ花!!!」

「こいつ……コーナーもR8で踏みっぱで突っ込んでくるんだ!!」

「まじでブレーキ使わねぇ!!ガチで“コーナーもストレート”みたいな顔してくるからな!!」


花「はああああ!?ちょ、待っ、死にたいの!?」


伊藤「いや……でもさ、よくあれで事故らねぇよな……」

「グリップ超えても“そのまま曲がる”って言ってたぞ。R8ってそーいう車だったっけ……?」


セリナ「うふ〜〜〜〜ん♡あたしのR8はねぇ〜、“言うこと聞くR8”なのっ♪」


花「何それ!?普通、言うこと聞かないやつでしょ!?しかも4WDで!?」

「おかしいだろ!!コーナーで減速しないって!!どうなってんのその頭!!」


カナタ「一度抜かれたけどな……マジでコーナーの奥で突っ込んできて、こっちの真横で平然とステア切ってたからな……」


伊藤「『あれ外れるだろ』って思ったら、なぜか収まってるんだよ……」

「……なんか“空気のグリップ”でも使ってんのかってぐらい……」


セリナ「えへへ〜〜♡あたし、“摩擦とか苦手”だからぁ〜♪」

「減速すると体が重くなるでしょ?だったら踏んでた方が軽いんだよぉ〜♡」


花「もうほんとにやめて!!!物理法則壊さないで!!!!」


その瞬間だった。


ドゴオオオオオン!!!!


爆音とともに、黒煙を上げて現れたのは、

鋭いエッジに包まれた漆黒の塊――エボリューションIX MR。


リアをわずかに滑らせながら、会場のコース脇に正面から突っ込むように進入。

砂利が跳ね、風が巻き、周囲の空気が凍りつく。


花「危なッ……!轢かれると思った……!!」

伊藤「うおお……またこいつかよ……」

カナタ「来たな……あいつが……」


エボのエンジンが止まり、場が静まる。


バタンッ。


ドアが乱暴に開き、そこから降りてきたのは――

爆走ヤンチャ坊主の異名を持つ男、黒川海斗。


ぼさっとした髪、黒尽くめの服、半笑いの顔。

だが目の奥には……狂気と純粋と“壊れたリズム”が宿っている。


黒川「バブーおかあちゃ〜」


花「だまれェェェェェェェ!!!!!」

「どこ見て突っ込んできてんだよコラアアアア!!!」


黒川「え、花ちゃん。会いたかったんだぜぇ……」

「ってか俺、ちょっと道間違えちゃって〜。ここって松島だよな?海見えたから突っ込んだ☆」


カナタ「突っ込むなよ……そこは普通ブレーキだろ……!!」


セリナ「きゃ〜〜!黒川くん来た〜〜☆うふふ、また危な〜〜い進入だったね♡」

美保「え?この人……もしかして“ギリ止まれる距離”を愛してるタイプ?」


伊藤「違う。“止まれない距離で止まる”やつだ……」


黒川「バブバブ〜。あ、そうそう。今日の作戦は“押し潰しフェイントダイブ大作戦”でいくぜ!」

「相川のGT-Rも、花のWRXも、ミンチにしたるからなァ!!」


花「やってみろやあああああああああああ!!!!」


美保「……いや……あの黒いエボ9MR……少しやばいかも……」


その声は、これまでの笑顔とは違い、ほんのわずかに震えていた。


カナタ「美保……?」


美保「うち、昔からおにいちゃんのGT-Rとか、色んな車見てきたけど……」

「あのエボ、普通じゃない……」


伊藤も眉をひそめ、静かに腕を組む。


伊藤「……たしかに……よく見たら……」

「エアロ、新しいのつけてるし……ボディのパネルも補修どころか新品みたいに艶が出てる……」

「塗装も……あれ、限界まで黒の粒子が濃いやつじゃねぇか……」

「これ……やばいぞ?」


エボ9MRは、微かにエンジンをアイドリングさせたまま、

まるで獣が呼吸しているように息づいていた。

その吸気音、排圧、車高、ボディの引き締まり具合——

それらすべてが、狂気の塊だった。


黒川「へぇ〜〜〜……」

「このバブブルーのWRX……誰のなんだろうなぁ〜〜〜?」


とぼけた声で、エボから降りて花のWRXをじろじろと眺めながら、ボンネットをぺちぺちと軽く叩く。


黒川「フロントリップ、ちょっと割れてんね〜。リアは……お?B型のボディ補強、入ってんじゃん〜。へ〜〜〜〜」

「なかなか育ちのいいWRXちゃんじゃん。誰の?」


花「私のだああああああああああ!!!!!!」


黒川「はいはい、おかあちゃ〜〜怒らないで〜〜〜」

「バブー☆……てかさぁ、怒ると胎教に悪いよぉ〜〜〜?」


花「産んでねえし!!!誰の子でもねえわ!!!てかお前踏んだらブチ抜くからなコラアアア!!!!!」

「絶対に!!コーナーで潰す!!“花式ブレーキングシザース”炸裂させてやるぅぅぅぅぅ!!!!!」


カナタ「やべぇ……いつもの花の3倍怒ってる……」


伊藤「やっばいよこれ……この空気……誰か止めねぇと、どっちかの車燃えるぞ……」


美保「どっちも……燃えそうだよね……」


黒川「ふふっ……いいねぇ、その顔」

「花ちゃんが本気の顔になると……海が泡立って見えるんだよなぁ〜……」


セリナ「それめっちゃわかる〜!花ちゃんが怒ると、空気がぎゅってなるんだよね〜〜!」


花「セリナ!アンタまで変なこと言わないでええええ!!!!!」


花と黒川の間に、火花がバチバチと飛び交う。

空気は重く、潮風すらその場を避けるように吹き抜けていた。


だが——


その張り詰めた空間に、まるで台風のように笑顔の爆弾が放り込まれた。


内藤「大丈夫!!私が真っ先に踏んでると思うから☆」


一同「……………」


花「アアアッ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

「なに言ってんだアンタアアアアアア!!!!!!」


セリナはまるで自分が“救世主”のように胸を張っていた。

黄色の制服をひらりとなびかせながら、ピースサインでウインク。


セリナ「うふふ〜♡ だって、危ないじゃん?

みんながバチバチしてるときって、最初に突っ込んだ人が一番楽しいんだよぉ〜〜〜!!」


花「違う!危険すぎるのおおおお!!!自爆特攻しないでえええ!!」


カナタ「……なんだろう、セリナがいると空気が全部“非現実”になるな……」

伊藤「現実歪めてくるからな……しかも笑顔で」


黒川「おいおい、マジかよ……」

「俺の前に飛び込んでくるとか……セリナちゃん、アレだぜ?戦闘機が地雷原にキッスしにいくようなもんだぞ?」


セリナ「うふふ♡でも、私、R8でもフミッパスライダーできるから☆」


美保「わかった、もう誰が一番ヤバいかはっきりした……」


花「はあ!?一番ヤバいのは黒川でしょ!!いや、待て、セリナか!?ていうかアンタらまとめて危険物なんだよおおおお!!!!」



はい、ついに相川の妹登場しましたね笑

ようやく新年で重要キャラです。

寿司元気マンKでも花ちゃんのおはなしでも大活躍する相川美保ちゃん、、、!青髪のグラデーションのショートヘア、、、とても可愛らしい、、、、、、

R33VSPECは86の次に好きな車なんですよ。

そんな相川美保ちゃんのことも是非よろしくお願いします。

更にまだカナタくんの86Naなのでw

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