第14話 負けたけど
作者のさいです!
ここからどんどん盛り上がってメインキャラも出てくるので
よろしくおねがいします!!!
カナタがレースを終えてゴールを抜けた先で紅い86から降りるとー...
そこには凄まじい夕日の光景が広がっていたーー。
激戦の末カナタは4位でチェッカーを通過する。惜しくも伊藤が5位。
相川は後半リナをオーバーテイクして7位。相当うちとのバトルが悔しかったらしい。
実は、菜園が一度スローダウンしていたのは、タイヤと電子制御に軽症並みのトラブルが
起こっていたらしいーー。しかし、みんなはそんなこと知らなかったーー。
本宮の温泉街で夕日の光景を見ていたら6位のクリスタニールセンから
「今日一番のファイターはあなたよ。」
そこに樹里オルティスもやってくる。
「次はお前も追い上げるだろう。そのときは負けない。実力ではお前の勝ちだーー。」
と笑顔で二人に声をかけられるのであった。
そこに二人が過ぎ去った後、伊藤もやってきて声をかけた。
伊藤「4位おめでとッ!おまえ!差が10センチだったみたいだぜ!」
あの時、ゴールラインを駆け抜けたのは
僅かに10センチ、紅い86のフロントバンパー。
「......楽しかったな!」
温泉街の道にピットインした二人は、互いのマシンを見つめて肩を叩きあった。
「また、勝負しような!」「もちろんだよ!伊藤!」
そこにあのときの店員がやってきたーー。とてもかわいらしくしおらしく
二人の目の前に来た。
店員2「すごかった...!カナタくんの.....あの..86惚れちゃった......キュンキュンしちゃった.....。」
伊藤「あー!おまえ!あのときのケモミミコスプレ店員!!」
彼女からはとても桜のような甘い匂いがしたーー。
向きを変えて彼女は、自分の車に戻っていったーー。
店員2「じゃあね....ふたりとも....」
ドパパパアァンンンンーーーーー!!!
伊藤「あの子ーー!速いッ!!!!?」
その車の姿はさっきのしおらしさとは裏腹にものすごい速さで消えていったーー。
それは、青いWRXSTI VAB型だったーー。
カナタ「伊藤ーー今のーーー」
伊藤「アァ....WRXSTIだな。VAB型だーー。しかも、菜園の加速よりも遥かに速い。
ーーー化け物だぞあの子......。」
カナタ「一瞬にして消えていったなーー。あの子いずれここにもくるぞーー。」
いずれくる敵ーー。
さらなる世界を痛感したカナタと伊藤ーー。
いつか来るその時までーーーー。
彼女との勝負はお預けーーーーーー。
初戦編 完!!!
ーーーー一方、時をすこし未来にしてRVカップでは、
熾烈な終盤による先頭争いが繰り広げられていたーー。
来たぁぁぁぁ!!!!山吹花が1位だぁぁぁ!!速すぎるし強すぎるぅぅぅ!!!
なんて怪力でしょう!!
その背後から黒川海斗が接近!
EVO9MRが来ているぞぉぉぉ!!!
花「くっーーー!!」
黒川「テメェにはーー負けねぇよぉぉぉ!!!」
花「おらぁアァ!やってみろ黒川ぁぁぁ!!!!」
花のエンジンからカナタの86と似たようなエンジンの加速音が奏でられているーー。
その瞬間だったーー。黒いNSXがすべてを切り裂くようにゴールした
ゴォォォォォォォルゥゥゥ!!!
勝者は、中央戦線で60連勝してきたNSX吉田ァァァーーー!!!!
山吹花と黒川海斗とサテラの追撃をかわしましたァァァ!!!
この男、もうとまりません!おじさんの快進撃は止まらない!!
運営「あのーー次のレースはどちらへ_?」
吉田はにやけながら呟いたーー。
吉田「エーペックスカップの福島戦線だーー。しばらくそっちでお世話になるーー。」
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花「そういえば、アンタ.....黒川....わたしを差し置いて先にエーペックスカップにいくんだろ?」
黒川「まぁな...!全員、谷底行きだーー。調子乗ってるのも今のうちだぞーー。
腹切カナターー。」
第2戦 次回開幕ーー!
店員2「私のWRXSTIはどうだったー?」
店員「ーーまだ私の正体、明かされることないみたいーー......」
次回第15話 絶対王者
店員2「ここから痺れるくらい面白くなるから!!」
店長「おじさんが路面凍りつかせるのも先みたいだね~ふぁーぁ。」